楽水庵ブログ

頑固な臀部痛の原因の一つ、大腿筋膜張筋 外に身体を預け過ぎ

京都府長岡京市のペインバスター & パフォーマンスアッパー 楽水庵です。

当院だけの流行(?)なのかどうか判りませんが、大腿筋膜張筋の拘縮、つまり頑張り過ぎで臀部に痛みを起こしている方が結構おられます。

まず、30代の男性はゴルフが趣味で、週一で打ちっぱなしや本コースでされています。
その方の臀部の痛みがかなり頑固で原因は何だろうと探っていたら、どうやらゴルフらしいという事が判明しました。

というのも、私はゴルフをしませんので何なんですが、右打ちの場合、右を意識すると真っ直ぐ飛ばないので「左だけで打つ」イメージでやるそうです。
ただ、ここで問題なのは、インパクトからフォロースルーまでの間本来は内転筋を締めて「壁を作る」必要があるのですが、この方はそれができておらず外側で壁を作っているのでした。
その為に大腿部の外側にある大腿筋膜張筋が必要以上に緊張(拘縮)してしまっています。
歩いている時も痛みが出ますし、椅子に座っていて右に体重を掛けると大腿筋膜張筋が拘縮していて緩まないのでこれまた痛みが出ます。

もう一人、この間大学に入ったばかりの女性です。
先月から顎の痛みで通われてかなり良くなってきていたのですが、前回来た時には顎の靭帯が少しまた弛んでいました。
早速弛んでいる左側の仙腸関節の動きを調べるとまた少し悪くなっている。
最初来た時には本当に仙腸関節の動きが悪く、それが良くなると共に顎も良くなっていたのですが、少し間隔が空いている間に若干戻ったようです。

最初仙腸関節の動きが悪いのは受験勉強で長時間座っていたからだと思っていましたが、どうやらそうではないようです。
立っている時に左側に体重を預ける癖がどうやらあるようです。
本人も思い当たる節があるようなので、気を付けてもらいます。

大腿筋膜張筋の状態が悪くなると仙腸関節の動きも制限が掛かります。
特に顎の弱い方は靭帯が弛みやすく「カクカク」しやすくなります。


そして、こういう方に共通するのは母趾で踏ん張らなければならない時に踏ん張れず、故に内転筋が上手く使えない点です。
ですから、大腿筋膜張筋の状態が悪い方には、足のアーチや足底筋、そして母趾が本当に力が入るかどうかチェックして入らないようなら腰椎5番のチェック、というように周りの環境から整えていく必要があるでしょう。

楽水庵




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