楽水庵ブログ

片側の腹筋が弱い時は鍛えるの?

京都市の南西にある長岡京市の整体院 kinesio ≒ painbuster & performance upper 楽水庵です。

仙椎3番から出ているS3神経の詰りは結構皆さんお持ちです。
この神経は恥骨の上辺りの皮膚を神経支配しています。
という事は、その下の筋肉やその他の組織も少なからず影響を受けます。
今回は、その他の事はひとまず置いておいて・・・

腹筋群でいうと、腹直筋と外腹斜筋は恥骨に繋がっています。
内腹斜筋は腸骨に繋がっているので関係ありません。
なお、一番インナーマッスルの腹横筋も該当するかも知れませんが、これも今回は除外します。

という事は、右のS3神経の詰りがあると腹直筋の右側と右外腹斜筋の機能が低下してしまうのです。

ここで問題なのは、現象面で腹直筋の右側と右外腹斜筋の機能が弱いという指摘を受けてどうするか、という点です。

ある人はシンプルに、「弱いのならそこを徹底的に鍛えよう」と考えるでしょう。

しかし、待ってください。
本当に根本的にそこの筋機能が弱いのでしょうか?

違います!
ただその時に臀部(S3 だからお尻になります)の皮膚の流れが悪い為にS3神経の流れが悪いので、たまたま力が発揮できないのです。
この悪い状態のまま右側の腹筋を鍛えようとすると、一体どうなるでしょう?

元々神経の流れが良くないので腹筋が効かない状態で、無理やりそこの筋機能を上げようとトレーニングしても効果は望めません。
余計に状態をこじらせて腰痛になったりする可能性が非常に高くなります。

「何故片側だけ働かないのか?」をしっかり認識する事が一番重要です。
体育系に多い、「弱かったら鍛えれば良い」という考えは、そういう意味で怖いですね。
筋機能が弱いのは弱いなりに理由があります。
それを整えてから、しっかりトレーニングするべきです。

楽水庵

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