楽水庵ブログ

傷めた時のストレッチングは厳禁

以前に坐骨周辺の痛みがある時にストレッチングをすると余計に悪化させる、と書きました。
我々が筋肉に対して収縮の指令しか出せません。伸ばす指令は出せないのです。
 
また、伸びて気持ちが良いと思われている方もおられるかも知れませんが、それは錯覚です。
その筋肉と反対の動きをする筋肉(拮抗筋)が収縮し、その筋肉が緩んだので楽になったのです。
 
もともと筋肉の調子が悪い時は収縮も緩みもできない状態が多いのです。
ですから、緩めてやって収縮しやすくすると、本来の機能を取り戻し結果楽になります。
伸ばそうとするのは自然の摂理に反した事なのです。
 
ましてや、痛みがあるとかで状態の悪い時に伸ばそうとすると、
場所によっては靭帯も伸ばしてしまい、回復に非常に時間が掛かる場合も多いのです。
 
お勧めは、まず傷めている筋肉の収縮をしてやり、
次にその拮抗筋を収縮させ傷めている筋肉を緩める。
場合によっては、その反対の手順でやった方が良い場合もあると思います。
どちらにしても傷めた筋肉を伸ばそうなどとは思わない事です。
 
最近、トレーナーが無理やり筋肉をストレッチする店などがあるようですが、
自分から見れば怪我人が出ないか心配です。

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