楽水庵ブログ

寝違い、急性期の対応

こんにちは、京都市と高槻市の中間点 京都府長岡京市の 「アゴ・首・スポーツ障害専門院」 楽水庵です。

最近寒暖の差が激しいせいかギックリ腰の方がよく来られます。
先月来られた女性は、施術が2階という事で歩いて上る事が難しいようなので、昇降機で上がっていただきました。
普段は私がテーピングサービスに行く際に折り畳みベッドを持っていきますので、それの上げ下ろしに使っている程度でして、初めて本来の使い方ができました(笑)
あ、もちろんその女性も帰りはしっかり自分の足で階段を下りられたのを補足しておきます・・・

さて、先週お越しになられた常連の女性ですが、その前の週末に遠方の実家に急用があり強行軍で往復された影響もあっか当日の朝に寝違いをされました。
寝違いも起きた時に「やったな」と思ったら、痛い個所にしばらくアイシングしておくだけでかなり良くなります。
湿布よりもアイシングをお奨めします、熱の吸収がかなり違いますので・・・
しかし、そのタイミングを逃してしまうと結構炎症が起こります。

もちろん、炎症を起こしている部分のリンパの流れを良くする必要はありますが、首は繊細な個所ですのでやたらめったらテープを貼りまくる訳にもいきません(正直言いますと、昔はやってました、、、)。

そこで、全身の浅筋膜を利用した調整。
最近は皆さんにそうしているのですが、首をいろいろ動かしてみて、動きが悪いポイントで身体全体でどこが引っ掛かっているかを感じます。
身体全体を覆っている浅筋膜の動きでどこが動いていないかをチェックしているのです。
例えば首を右に倒した時に右のアキレス腱周辺、といった具合です。
一応「アナトミートレイン」といったものはありますが、あくまで参考です。
実際は『首のこういった動きの時にここの浅筋膜の動きが良くない」と感じなければいけません。
そして、その動きの悪い個所の筋膜を、私の場合テラ鉱石でカッサのように動かします。
多少痛みや気持ち悪さはあるようですが、その滞っていた浅筋膜の動きが良くなると首の動きもかなり改善します。

もちろん寝違いですから、最初最低限のテーピングを貼って、そういう風に徐々に動かしながら調整していき、最後にどうしても首由来の原因に対してテーピングを少々貼付すると、結果可動域が痛みなく大幅に改善しました。

本来はその後手技もするのですが、急性期である事も鑑み次週にまた来ていただく事にしました。

「首を調整するには全身のチェック」、書くのは簡単ですがなかなか難しい。
本当に感覚の勝負という面もあるからです。
ですから、施術をする際はこちらもできるだけベストコンディションで臨む必要があります。
大変ですが、この仕事をしている限りそうでなくてはならないでしょう。

楽水庵

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