楽水庵ブログ

ギックリ腰を悪化させる行動

京都市と高槻市の中間点、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

暖冬傾向でありながらも物凄く寒い日もあったせいで、ギックリ腰になられた方が増えています。
股関節が原因である事もありますが、寒いせいで背中が丸まったまま腕を伸ばして物を取ろうとして広背筋を傷めてなられる方も多く見られます。

つい先日も、そういった原因で発症された女性が来られました。
吹きさらしの席に数時間座っておられ、風を避ける為にかなり身体を左に傾けておられました。
直後に腰から背中に掛けて違和感が出、帰宅後ストレッチングと入浴。
すると翌朝起きられなくなりました。

確かに違和感が出た際に、これがギックリ腰になるかどうかは見分けがたいものです。
ただ、いつもと違うと感じた時には、無理に良くしようとストレッチング、それに入浴は避けた方が良いでしょう。

寒い時期でも、違和感を感じていている個所には炎症が起きているのでアイシングがベターです。
「寒いのにアイシング!?」と思われるかも知れませんが、患部だけ冷やしてほしいのです。
コタツに入ってアイシングでも構いません。
患部以外は温めておけば良いのですから。

ただ、入浴は発症から72時間は例え短時間でもやめておいた方が良いでしょう。
理由は、全身の血行が良くなりすぎるからです。
同じ理由で、運動も避けた方が良いでしょう。
ストレッチングのように無理に筋肉を伸ばそうとする行動は厳禁です。
炎症が軽減してからやってください。

私も何度もギックリ腰をやっています。
特に3年前のやつは強烈で、歩くのさえ辛い時がありました。
なった原因は置いといて、仕事をしなければいけないとの思いから、ついウォーミングアップとかで身体を動かした為に拗らせてしまいました。

その体験から、今では体と相談して「痛い時は痛い」と当たり前の認識を大事にして、今すぐ良くしようと思わず、少しずつ良くなっていければと考えるようにしています。
ギックリ腰は急に来ると思われがちですが、それは痛みを急に感じているだけで、芽はその前から出てきているのです。
だから、即この痛みをなくそうと思わずに徐々に減らしていこうとした方が賢明です。

正直、ギックリ腰、それも急性期に来られた方はどんな症状で来られた方でも、皆さん背中が真っ直ぐになった状態で帰っていただいています。
ただ、痛みは全て取れません。
3日後ぐらい、つまり急性期が過ぎたあたりでもう一度来ていただくと、痛みが8~9割なくなります。

前述の女性も最初来られた時は階段を上がれなかったので昇降機を使いました。
帰りは普通に歩いて階段を下りられました。
まだ3日後に2回目来られた時も歩幅が小さい状態でしたが、それも解消しました。
どうしても急性期はどんな動きをしても痛みが激しいので、細かい検査は無理です。
それでテーピングのみで動けるようになっていただきます。
急性期を過ぎるとほとんどのテストができるので、より細かく調整できる、といった次第なのです。


楽水庵




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