楽水庵ブログ

若い男子に多い腹直筋の拘縮、ドローインのイメージの問題?

こんにちは、京都長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

現在通っている男子大学生です。
重い腰痛で、腰椎3-4番間・腰椎5番ー仙椎1番間の椎間板が狭くなっていて、それに対するアプローチも前々回したのですが、どうも痛みが思ったより軽減しない。

その際に腹部を触っていてどうも皮膚の流れが良くないと感じたのですが、これは内臓か何かのトラブルと考え様々な内臓の反射区でチェックしてみたが、どこも異常なし・・・といった袋小路だったのですが、一つ大きな見落としをしていました(T_T)

というのも、運動部にいる高校・大学生の男子に多いのですが、「常に腹直筋に力を入れている為に起こる拘縮」を忘れていたのです。
腹圧を掛け腹部を安定させるのは腹横筋という、4つある腹筋の中でも一番奥にある所謂 「インナーマッスル」 です。
インナーマッスルは大きな力は出ませんが持久力はあります。
それに対し腹直筋は「瞬間的な力は出るが持久力はない」 アウターマッスルです。
ですから理想的なのは、腹横筋を使って腹部を柔らかく使い、必要に応じて腹直筋を収縮させるという使い方です。

常に腹直筋を収縮させお腹周りを固くしていると、動きが固くなります。
私も昔そういった誤ったイメージでテニスをしていると、「ロボットみたいな動きだ」と笑われた事があります。
ただ笑われるだけならそれで済むのですが、実際は腹直筋を常に使っている事によって背中側の筋肉が収縮しようとする時に、その腹直筋の収縮が邪魔になります。
「ブレーキを踏みながらアクセルを踏む」状態になるからです。
よって、余計に背中側の筋肉に負担が掛かり傷める原因にもなります。

最近 「ドローイン」 という腹横筋を使いお腹を常に引っ込めるという考え方が主流です。
ただ、これも私の解釈でいえば、半来は丹田(下腹部)には圧を掛け臍周りを引っ込めるといったものだと思っているのですが、解釈するのは人次第。
だから、常にお腹全体に力を入れ引っ込めたら良いと言った解釈をする人も出てくるのでしょう(勝手の自分がそうだったように)。

しかし、これはやはり腰痛などのスポーツ障害を起こす要因ですので、イメージを変えていってほしいと思います。

この彼は、腹直筋を緩める、つまり抑制すると腹部の皮膚の流れが格段に良くなり、腰の痛みも軽くなりました。

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楽水庵



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