楽水庵ブログ

鼠蹊部の浮腫に対して

京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

月に一度のペースで通われている40代男性ですが、最近鼠蹊部の痛みが強くなりMRIを撮ってもらったところ水が溜まっているのが判明したそうです。
それも左右共に、右の方が症状が重い。
走ったり野球をして力が入る瞬間に結構痛いそうです。
また和式トイレでしゃがむと、これもまたかなり痛い模様。

「水が溜まっている」といってもどこかへ流せばよいのですが、両方というのがちょっと困ったなと最初思いました。
というのも、右だけだったら左に迂回するという手もあるので。

ただ、改めて「水が溜まる」というのは何故か?
どこか炎症を起こしているという事で、その炎症を抑える為にリンパ液が流れて冷やそうとします。
ただ、結局そのリンパ液が上手く還ってくれずそこに滞留してしまう為に結果として症状が重くなってしまうのです。

この方の炎症の原因は左右共に腸骨筋。
まず腸骨筋に対しEDFテープで対応。
次に、この流れ出したリンパ液をどこに流すか思案して、昔買ったキネシオテーピングの「リンパ・ドレナージュ」の本を読み返したところ、腰椎4-5番に流すと良いようなので、腸骨筋EDFテープの基部目掛け腰椎4-5番からスリットテープを2枚貼り、リンパの流れ道を作りました。
一度に鼠蹊部まで貼ってしまおうとしたのですが、それをすると少し違和感があったようです。

そうした上で深くしゃがんでもらうと、ほとんど痛みは出なくなりました。
次の日に走ると言われていたので、夕方電話で状態を聞いてみると、少し違和感はあったが痛みは出なかったそうです。

鼠蹊部のリンパを流すには、他に腋窩に流すという手もあるのですが、そうする事によって変に肩こりとかを起こす恐れもあります。
腰椎に流すのがやはりベストの選択だったと思います。


楽水庵


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