楽水庵ブログ

右の浅腓骨麻痺があった男子大学生

こんにちは、京都府の乙訓地区長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

常連の男子大学生です。
彼の場合いろいろと悩みは多いのですが、今回は「最近長い距離を歩くとスネが痛い」という主訴がありました。

前脛骨筋の部分が突っ張る、私も以前なりましたが特に下り坂など痛いんですよね。
そういえば近所の高校生がこの春に、「整形外科に行ってもちっとも良くならない」と来ていました。

この症状は、前の張りの強い処だけやっても効果はありません。
一番の問題は後ろの筋肉、腓腹筋やひらめ筋にあるのです。
前と後ろは拮抗関係にあり、片方が収縮すればもう片方は緩まなければいけません。
そのバランスが崩れて前にばかり負荷が掛かってしまっているのです。

ですから、前に掛かる前にまず後ろの状態を解決する必要があります。
最近ふくらはぎはπテープで対応していますので、今回もそうしました。
腓腹筋・ひらめ筋・後脛骨筋・足底筋と、ほとんどのふくらはぎの筋肉の機能が低下していましたが、πテープで皮膚の歪みのある処に貼っていくと、4~5枚で済んでしまいます。

kobori_20151220_1.jpg

その後脛にアプローチ。
状態から見て、前脛骨筋に素直に貼るより「筋膜」のずれを正した方が得策と判断してEDFテープにしました。

kobori_20151220_2.jpg
どうやら正解だったらしく、立ち上がって動くとかなり楽になった模様です。

しかし、下腿部の問題はまだ残っていて、右の腓骨筋の辺り、腓骨頭から下の結構な部分に感覚がないとの事。
困ったものです(^^ゞ

最初は、浅腓骨神経だけの問題で長腓骨筋テープで対応できるかと考えましたが、母趾の筋テストをすると陽性で、これはL5神経の神経根の問題と判断し、L5横突起の横に神経走行に沿ってπテープを貼りました。
以前ならジェルフィッシュテープでしたが、最近はπテープですま旋ています。
ジェルフィッシュテープを神経へのアプローチで貼るのはヘルニア等で椎間板に貼る場合ぐらいになってきています。

貼った途端に腓骨頭あたりの感覚が戻りました。
やはりL5神経の神経根に問題があったようでした。


楽水庵


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