楽水庵ブログ

左季肋部の動きが悪いと内腹斜筋の機能も低下している・・・

アスリートのスポーツ障害対策を含め、皆さんの痛み・痺れ等の不快な症状を軽減するお手伝いをしている、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

以前に左前鋸筋(肋骨の横に付いている筋肉)は、胃の動きとの関連でどうしても機能が低下していると書きました。

人間の身体は、特に内臓に関しては左右対称ではありません。
肋骨下部などは、右は重い肝臓があり、肝臓はほぼ一定の大きさを保っていますが、胃は空腹時はやや下垂気味、そして満腹になると上ってきます。
そして、横隔膜を押し上げ、結果前鋸筋の動きが悪くなってしまうのです。
「左の肋骨下部が右に比べ浮いている」とか、特に女性なら「くびれの位置が左右異なる、左のくびれの方が高い」という違和感もこの辺りから起こっています。

一見(特に女性なら)くびれの位置が高い、つまりハイウエストはプロポーション的には良いでしょうが、高いという事はそれだけ横隔膜が必要以上に高い位置にあるという事です。
そうなると、横隔膜から下にある筋肉群が全て伸ばされた状態にあり、結果的に筋機能が低下します。
ですから、この点を鑑みないと上に挙げたような状態にある方は、左下伸筋機能が右に比べて弱い、という結果になります。

前置きはともかく、以前はこのような状態にある場合、主に前鋸筋テープで対応していました。
しかし、それでは前鋸筋の機能は回復しますが、肋骨下部(季肋部と言います)の動き自体が回復しない方がおられます。

そこで、最近では「季肋部テープ」と呼ばれる、胸椎12番から肋骨下部に掛けてのテーピングをやるようにしてます。
それも最近では「πテープ(パイテープ)と呼ばれる丸いテープ1枚で、それまで25~30㎝貼っていたのを代用しています。
効果は、ほぼ一緒です。

更に、左季肋部の動きが悪い方は、これも高い割合で左の内腹斜筋の機能低下が見られます。
内腹斜筋は体幹を同側側に捻る筋肉です。
季肋部が詰まっている為に動きが阻害されるためと考えています。

内腹斜筋は股関節に繋がっている為に、こういう症状があるだけでも腰痛を発症する可能性もあります。

ただ、気を付けなければいけないのは、左内腹斜筋が機能低下しているのか、胃が悪いのかを見極める必要があります。
結構胃の調子が良くない方も多いのです。
自分の場合は、噴門や幽門の触診や胃の反射区を押したりして判断します。
腹部の場合は、内臓に対するアプローチも知っておかなければ、本当に改善してもらうのは厳しいと思っています。

楽水庵


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