楽水庵ブログ

「本当に肘部管症候群?」、肘から先の痺れ

こんにちは、痺れ対策を得意とする(と思っています・・・)、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

最近当院にお越しになられる方に、「肩頚腕症候群」という頸椎から上肢に延びている上腕神経、この上腕神経の流れが乱れる事による様々な症状を持っておられる方が結構おられます。

今回来られた男子大学生。
大学の野球部でピッチャーをされているのですが、先月から肘より先に痺れが出たようです。

近所の整形外科に行ったところ、尺骨神経に問題のある「肘部管症候群」という診断を受け、しばらく静養を勧められました。
じっとしていると痺れはあまり出ないようですが、少し動かすと痺れてくるという事で来院されました。
主訴は痺れと肘が伸びにくい、の2点です。
ただ、肘は中学時代から伸びにくかったそうで、「ネズミ」があるそうです。

さて、肘の伸びにくい原因の一つに、肘の側副靱帯に弛みが出ているのもあるので、先ず側副靭帯の弛みをロックするテーピングを行いました。
これにより、少し肘が伸びやすくなりました。

次に頚椎をチェックしたところ、異常のある個所を発見。
棘突起と左横突起を触診すると痛みが出ました。
棘上筋や中僧帽筋のテストをすると、右に比べてかなり弱い。
これは頚椎からの神経がどこかで詰まっている為に起こる「肩頚腕症候群」の症状です。
整形外科で頚椎を調べてもらったか訊くと、それはなかったとの事。
少し残念です。

「肩頚腕症候群」ですが、一般的に手や腕の痺れを起こすとされています。
しかし、実際には痺れを起こさない事も結構あり、単に腕や手に力が入らない→その為に普段からどこか無理をして余計に肩等を傷める、というパターンが多いのも当院に来られている方にかなりあります。
痺れが出ないから肩頚腕症候群ではないとは言い切れないのです。
肩や肘が痛い方は頚椎も調べてもらう事をお奨めします。

この彼ですが、下の写真のように頚椎の棘突起と横突起にジェルフィッシュテープ、そして手首から頚椎と胸椎に向かって上腕神経テープを貼りました。

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結果、痺れは感じられなくなり、肘も更に伸びやすくなりました。
後数回テーピングすると、ほとんど症状は出なくなるでしょう。

楽水庵




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