楽水庵ブログ

手掌の痛み、こんなところから(*_*)

こんにちは、スポーツ障害解消を目指している京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

先週器械体操をしている中学生がまた右手の手掌に痛みを訴えて来ました。
床を手掌で押す、つまり逆立ちのような動きをすると痛みます。
以前にも同じ処を傷め、その際もかなり苦労しましたが何とか円回内筋が原因と判り解決した事があります。

今回も同じ原因だろうとチェックしてみたのですが、全然見当が付かず・・・
残念ながら、他の部位も傷めていたので手掌の方はペンディングしました。

傷めた処は腕橈骨筋の関連痛であるのに腕橈骨筋を動きやすくしても痛みは取れず。
どこだろう?と数日考えた結果、ある考えが浮かびました。

腕橈骨筋と密接な働きをしているのが上腕二頭筋。
この2つの筋肉は、拮抗関係ではなく協調関係にあります。

ひょっとして、上腕二頭筋の機能低下が腕橈骨筋に影響を与え、その為に手掌に痛みが走るのではないか。

そう推測して、今日中学生が来た時に、肘を曲げて(つまり上腕二頭筋が収縮している状態)で手掌を押してみるのと、逆に肘を伸ばして手掌を押してみるのと、どちらが痛いかを試してもらいました。

すると、予想通り肘を伸ばした状態の方が痛いとの回答。
そこで上腕二頭筋にテーピングしたところ、大幅に痛みが軽減しました。

また、今回は左手の手掌にも痛みが出ていました。
ただ、こちらは尺側(小指側)の方だけ。
この場合は広背筋も関係あるので、広背筋のテストをするとやはり機能低下が見られました。
左は、上腕二頭筋と広背筋へのテープで痛みがほとんどなくなりました。

彼の場合、鼠蹊部の痛みで(これはまた書きます)かなり苦労していますが、とりあえず悩みの一つが解消されたので素直に喜びたいと思います。


楽水庵/

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