楽水庵ブログ

「上腕三頭筋のストレッチがやりにくい」

お疲れ様です、スポーツ障害を含めたアスリートのコンディショニングを行っている、京都長岡京のスポーツ整体院 楽水庵です。

先日お越しになった50代のテニスをされている女性が、「昨日左肩のストレッチをしていたらやりにくかった」と言われたケース。

腕を水平に反対側に持っていくおなじみのやつです。
これは肩というより、上腕三頭筋を伸ばすストレッチです。

そのストレッチがやりにくかったという事は、直接的には上腕三頭筋が伸びにくい(弛みにくい)という事です。
ただ、本当に上腕三頭筋に問題があるのか?それをチェックしなければ問題解決になりません。

上腕三頭筋の機能の一つに「肘関節の伸展」があります。肘を伸ばす事です。
そして、その拮抗筋は上腕二頭筋、こちらは肘関節を屈曲(曲げる)機能があります。

この場合上腕二頭筋に問題がある、つまり何がしかの問題があり肘関節の屈曲がやりにくくなると、その影響は反対の機能を持つ筋肉(拮抗筋)である上腕三頭筋に影響が出てきます。

この女性の場合、横靭帯・肩甲上腕靭帯という上腕骨と胸部を繋ぐ靭帯が弛んでいました。
この2つの靭帯は身体の表側にあり、上腕二頭筋と密接な関連があります。
上腕二頭筋のテストをすると力が入らない、つまり陽性という結果が出ました。

そこで、この靭帯の弛みをロックさせるテープを貼った処、上腕二頭筋の機能が戻り、試しに上腕三頭筋のストレッチをしてもらったら、通常通りしっかりできました。

このように、そのストレッチがやりにくいからといって、必ずしもその筋肉に問題があるとは限らず、しっかりとその拮抗筋もチェックしなければ本当の問題解決にはならないものなのです。

楽水庵

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