楽水庵ブログ

背の高さと腹横筋、更にドローインについての私見

こんにちは、アスリートのコンディショニングをサポートしている、京都府長岡京市の楽水庵です。

先週埼玉県戸田でボートの全日本軽量級選手権を、トレーナー部会のメンバーとしてサポートしに行った際にJTS(ジャパントレーニングセンター)の専任トレーナーの方の講習も受けてきました。

そして、これはどこの講習会でもあるのですが、4つある腹筋(外から、腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋)の中でインナーマッスルである「腹横筋」を収縮させる為に「ドローイン」というお臍を引っ込めて背中に近づけその状態をキープし身体を動かす、というやり方を習います。

現在「ドローイン」は主流のようですが、自分がアスリートのサポートをしていてよく見掛けるのが、「ドローイン」のやり方を勘違いして腹横筋ではなく腹直筋を常に緊張させて身体を動かしている選手です。

腹直筋はアウターマッスルなので大きな力を出せますが持久力はありません。
また、常に腹直筋を緊張させているとオン・オフの切り替えができずに、パワーが出ません。
そして、この腹直筋の緊張、というか拘縮が腰痛の原因の一つになっている事が多いのです。

特にボート競技のようにドライブ中身体を後ろへ跳ばす動作があるような場合、身体の前の筋肉はリラックスしていなければなりません。
なのに腹直筋の拘縮があると、車に例えると「サイドブレーキを引いたままでアクセルを踏んでいる」といった状態になります。
背中(腰)の筋肉は更に力が要る事になり、これが故障の原因になると思われます。

正しい腹横筋の使い方をしていると、腹横筋の筋繊維は臍から身体の中を貫いて背中、というより脇腹を周って脊柱方向に収縮していきます。
そして、腹横筋はインナーマッスルですので持久力があります。
また腹直筋を収縮させても邪魔になる事もありません。

ドローインは腹横筋を収縮させるのに良い方法かもしれませんが、確実にものにする為には何度もトレーナーの方にチェックしてもらった方が良いでしょう。
そうでないと、間違って腹直筋を収縮させてお腹を凹ます、間違った方法で身体を動かしてしまい、故障の原因になってしまいます。

さて、何故タイトルに「背の高さ」を入れたかというと、最近同じぐらいの背の方とツーショットを撮ると何故か自分の方が背が低く見える。
何でだろう?と考えた時に、情けない話ですが締まりのない腹(-_-;)というのも関係あるのでは、と推測しました。

もちろん、食事量が多い(コンビニの前に移ってからは尚更)というのもあるのですが、もう一つ腹横筋を思っているよりも働かさせていないのでは、と気付きました。
腹横筋は良い姿勢を補助してくれる機能もあります。
立っている時も座っている時(例えば胡坐をかいている時も)も腹横筋を意識して収縮させれば良い姿勢を保てる事を今更ながら再認識します。

これにより、少しでも腹が凹めばよいのですが、さてどうなることやら(笑)

最期にドローインを正しく使えている人は、お腹を凹ませていても姿勢が良いですが、間違って腹直筋で凹ませている人は前傾姿勢になっています。
これが一番の見分け方かな、と感じています。

以上、自分の情けない腹と背の高さと、腹横筋の使い方、引いてはドローインについて(強引ですが)関連付けて考察してみました。

楽水庵





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