楽水庵ブログ

彼の涙で報われました

こんにちは、キネシオテーピングを中心とした療法でスポーツ障害やコンディショニングを行っている、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

今日4日は、院をお休みさせてもらい滋賀県大津市瀬田の、私が昔漕いでいたクラブでコンディショニングサービスを行いました。

一緒に漕いでいて1984年の全日本選手権のクオドルプルで優勝した方が生前熱望していたクラブハウスが完成し、それの披露パーティに声を掛けていただいた事もあり、生前個人に大変お世話になった事もあり少しでも恩返ししようと思い行かせてもらった。

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午前中はそこそこ忙しかったが、昼からは残念ながら皆さんレース等でバタバタされていたのか暇になり、そろそろ帰ろうかと片付けた矢先に知り合いの大学コーチが男子学生を連れてきた。

大学でボートを始めてから腰は良くなかったそうだが、この冬のトレーニングをしている際に決定的に傷めてしまい、この3ヶ月何もできないず起き上がるのさえも辛い状況。

常々言っているが、大学ボート選手は8月に行われるインカレで選手生活を終えるべき。
対抗に選ばれるかどうかは別にしても選手で終えられるかどうかは、結構学生たちにとっては大きな問題。
調子を崩してしまい漕ぎがバラバラになって一昨年に尋ねてきた神戸大の学生も、自分のやった事がどれだけ役になったかどうかハッキリしないが最後はジュニアレースではあるがインカレと同じ場所で競技生活を無事終える事ができて、レース後に土産を持って挨拶に来てくれた。

今回の彼の場合もかなり複合的な原因で傷めていたので、一つ一つそれを探って解決していく。
工学部の学生なので、「因数分解と一緒やで」と言いながらやっていたが、実は私は数学が苦手です(笑)
一つずつ解決していく中で、それは実感してれるのだがまだ楽にはなっていなかった彼。

それの彼がある一線を越えた時に急に腰が楽になったのを実感して、嗚咽に近い涙を流した。
その前に結構痛い施術をして泣いていたので、その後も「泣いてもらうで」と言った直後だったので条件反射にしては早いやんと思っていたのだが、彼曰く「この3ヶ月何をしてもダメで本当に辛かったんです」との安堵の涙だったよう。

楽になって喜んでもらう事は結構あるが、嗚咽は初めてだったので正直少し戸惑いました。
しかし、元々自分はトップアスリートを育てるというよりも、こういう自分では解決できない悩みを救ってあげたいと思っていたので、彼の涙で自分も報われたと感じます。

まだまだ油断はできないので、しばらく通ってもっと良くなってもらいます。

楽水庵



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