楽水庵ブログ

段々と口が開かなくなるのと肩の靭帯の関連性

お疲れ様です。「口が開きにくい」、「口を開けると顎が痛い」、「口を開けると顎がカクカクする」等のアゴの症状の専門院、京都府長岡京市の楽水庵です。

本日2回目の顎の施術でお越しになった50代の男性。

今まで私が施術してきた顎のトラブルを抱えた方達は、ほとんどが「朝起きた時に口が開きにくい」症状がほとんどだったのですが、この方は朝起きた時が一番楽で、そこから段々と口を開けるのが辛くなっていくそうです。

何か日中の動作で顎にネガティブな動作をしていないか?そこからチェックしていきました。
少し首を傾げる癖もお持ちなのですが、それだけではない筈・・・

すると、左右共に烏口靭帯に弛みがあるのが判りました。hitmasser_20150407.jpg左の方が特に弛んでいました。
試しに写真右のようにヒットマッサーを持ってもらうと、左手の方が支えにくかった。

これで合点がいきました。
夜寝ている間は(寝相がそんなに悪くなければ)左肩に負担が掛かるような事はないのですが、起きている間は、例えば車を運転するような動作でも左肩や左腕を動かします。
その際に、この方の場合は「棘上筋」という首の付け根から肩の付け根に走っている筋肉に負担が掛かっていました。
棘上筋の首の付け根側に負担が掛かると、首の後ろ側を走っている他の筋肉にも影響を与えます。

どうやら、これが一番の原因だったようです。

烏口靭帯が弛まないようにテーピングして顎を含めた施術を行うと、今まで起きた時に指2本分と言っておられた口の開きが目測で3本ぐらい余裕で開いていました。

後は昼間起きておられる時に前述の段々と開きに辛くなるのが解消していけば、このアプローチが正解という事になります。

肩の靭帯と顎の関連性は、今回初めて体験しました。
ひょっとしたら、今までにもあったのかも知れないが見落としていた可能性もあります。
そういった方達がおられたのなら申し訳ない気持ちと、これからはもっと様々な症状の方にも対応できるよう努めていく所存です。

楽水庵

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