楽水庵ブログ

顎関節症にレーザー治療は効果的か?

顎が痛い、口が開きにくい等の顎関節症のトラブルを専門にしている、京都府長岡京市の楽水庵です。

今回来られた50代の男性。
元々歯医者さんで口が開きにくかったそうだが、それほど深刻なものではなかったそうですが、この1月から左顎に痛みが出て耳の辺りが詰まった感じがあるとの事。

知り合いの整形外科で何度かレーザー治療をしてもらったが、直ぐに効果が消えたそうです。

逆に自分には、レーザー治療が顎関節症に多少効果があるのを知って驚いています。

ただ、それだけでは改善していくのは難しいでしょう。

このブログ等で何度も書いていますが、顎関節症というのは「全身の」アンバランスの結果として出てくるもので、顎周辺を調整しただけで良くなるのなら
そんな楽な事はありません。

かっては自分も顎関節症なら首から上の調整で何とかなると考え、そうしていて結果の出た方も多くおられましたが、中にはそれだけでは良くならなかった方もおられました。
禅問答みたいなものですが、『首の悪い方は腰も悪く、腰の悪い方は首も悪い』のです。
そんな事はないと思われている方は、単に不調を感じておられないだけです。
検査をしてみると必ず悪い処は出てきます。
自覚できるようなものなら、かなり症状が進行しているという事なだけです。

今回来られた方も舌骨の左側の動きが良くありませんでした。
舌骨の動きが悪い時、私は大腿部の内転筋を診ます。
やはり、この方も内転筋の張りがありました。

そういう悪要因を一つ一つ取り除いてから、顎への直接アプローチをしています。
だから、自分の施術は時間が掛かります。
10分~20分で施術を終えてほしい方は当院に来られない方が賢明でしょう。
そこまでやるから効果が続くのだと自負しています。

前述のように首から上しかしていない時は、初回は2~3日で効果がなくなってきました。
しかし、その頃から常連だった方々で顎の痛かった人には全身の調整をしてから顎の施術をしていました。
そういった方は初回から効果がかなり持続していたのです。

そう考えると、レーザーを当てるだけでは効果が持続しないのは自明の理です。
全身の調整をして、私が顎への直接アプローチする代わりにレーザーを当てるのなら効果はあるでしょうね。

楽水庵

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