楽水庵ブログ

崖登りの指の痛みに・・・一種の突き指みたいな症状です

こんにちは、京都長岡京市でスポーツ障害専門院を行っている、キネシオテーピング協会認定治療院 楽水庵です。

先日ご近所の男性でボルダリングという崖登りをされている方がお見えになりました。
専用の屋内スペースの壁や自然の崖を登っていくスポーツです。

元々は昨年12月にボルダリングをやっている最中に右肩を傷め、完全休養をしていても良くならないので来られました。
肩は靭帯が弛んでいるのが原因でした。

そして、施術している内に指の関節が痛い、指の筋肉が太くなったから痛いのでしょうかと尋ねられました。
ボルダリングをしている方で指を傷めている方は非常に多く、指をアスレチックテープ等で固めてやられているそうです。

結論から言うと、指が太くなったから痛いのではなく指の靭帯を傷めているからです。
登る時にグッと指に力を入れるので、指の関節の側副靱帯が弛んでしまったのです。

そこで、こういう側副靱帯の弛みをロックするテープを貼った処、痛みもなく曲げ伸ばしがスムーズになりました。
一種の突き指みたいな症状なのです。
突き指をされていないから実感はないでしょうが、指を曲げようとする力が大きく働くので曲げる・伸ばすのバランスが悪くなっています。
このテープを貼って、指を伸ばすエクササイズを日頃からされると、かなり症状は改善されると思います。

finger_jintai_tape.jpg

また、こういう指に負担が掛かっている場合、前腕の骨間膜(橈骨と尺骨の間の筋膜)が硬くなっています。
これもボルダリングをされている方に共通の症状だそうです。

ですので、次に骨間膜テープを貼付。

kotsukanmaku_tape.jpg

もちろん、全身運動ですので下半身のコンディショニング・トレーニングが必要です。
この男性も左足首の状態が悪く、その為に登れるポジジョンに制限があったようです。

それでも、特に手の指は大事ですので日頃からこのテープを貼っていてもらえると、段々と良くなると思います。
競技の際には剥がれやすいという心配はありますが、上から保護的にアスレチックテープでも貼って(この場合は巻くか)してもらえれば問題ないと思います。

楽水庵

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