楽水庵ブログ

女性の多い、「仰向けで寝ていると尾骨の辺りが痛い」症状

うちに通っておられる女性の多くが、「仰向けで寝ていると尾骨の辺りが圧迫されて痛い」と言われる。
だから横向きでエビになったりして寝られたりするようだ。

寝相は人それぞれなので、熟睡できればどんな格好で寝ても良いのだろうが、どこか痛いのでそれを避ける為にそうなるのなら問題だろう。
もちろん仰向けで寝ていても、寝返り一つ打たずに長時間寝ていると血行不良で寝違いを起こしたりするので、そこそこ寝返りは必要だと感じる。

さて、この症状だが経験的には男の人からはあまり聞かない。
その差は?と考えた際に思い浮かぶのは、「子宮」。

人によっては、子宮が後傾したりする方もおられるし、子宮内膜症等で子宮自体が少し腫れていたりもする。
そうすると後ろにある仙骨を押してしまうのかも知れない。

画像の女性もまさにそのパターン。
この方は子宮を摘出されているが、元々子宮があった場所には腸が下りてきているようになるらしい。

仰向けに寝ると、子宮のある処の状態次第で下にある仙骨や尾骨を必要以上に圧迫するので痛いのではないかと思われる。

そこで、下腹部にクロコテープというテクニックで下腹部を持ち上げ、下腹部(世紀・泌尿器)を神経支配している仙椎3番が出ている個所にジェルフィッシュテープを貼る。

そうすると、ほとんどの方が仰向けに寝ても先ほどまでの尾骨の痛みを感じなくなった。

医学的に正解なのかどうかは判らないが、臨床的には「アリ」だと思います。

*ちなみに、この女性は左仙椎2番からの神経出口が詰まっていたので、それも貼っています。
 また、左の方にマーキングしてあるのが元々痛いと言っておられた箇所です。

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