楽水庵ブログ

椎間板への新しいアプローチ

先日某大学で軽度の椎間板ヘルニアの出ている女子ボート部員に、最近加瀬会長がやっているEDFテープを貼ってみた。

2.5㎝幅の4本スリットが入っているテープを患部に重ね貼りして、フヮーッとその部分の皮膚を盛り上げるテープ。
自分が神経障害でよく貼るジェルフィッシュテープは、神経の出口にピンポイントで、そこ肘陳に皮膚を盛り上げるテープ。
目的は似ているが、自分的にはある程度広範な個所を盛り上げるか、1点を盛り上げるか、で使い分けている。

その女子選手もEDFテープを貼ってかなり楽になった様子だった。

そして数日後に器械体操をやっていて腰椎4-5番間の椎間板症を発症した中学生が来た。
通院しだしてから徐々に良くなってきていて、無理のない範囲で器械体操の練習もしているのだが、2週間ほど前に鞍馬の練習中に別のところ(広背筋等)を傷めてしまった。

傷めるとやはり皮膚・筋膜の流れが悪くなり、ウィークポイントである腰椎4-5番周辺の状態も悪化する。
今回は神経障害の出ている箇所が多かった。
特に腰椎4番は左右とも神経障害が出ていた。
腰椎4番に神経障害があると、中臀筋周辺の筋機能が低下する。
具体的には、立位で背中を反る動作をすると痛くなる。

中臀筋が原因で背中を反らすと痛いかどうかを判断するには、俯せで状態反らしをやってもらって痛いかどうかで判断すると判りやすい。
何故なら、中臀筋は大事なインナーマッスルで立位でいる時に身体を支えている筋肉で、それが機能低下を起こしている場合に状態を反らす動作という更に負荷を掛ける動作をすると耐えきれなくなるから。

そういう訳で、腰椎4番を中心にジェルフィッシュテープを4カ所、左は腰方形筋・右は腰腸肋筋にテープを貼り、追加印判の保護する目的で先のEDFテープを貼った。

本当に痛みが無くなり晴れ晴れとした顔をしてくれたので、こちらも嬉しくなった。

3月に大きな大会があるそうなので、少しでもベストに近いコンディションに持っていってあげたい。

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