楽水庵ブログ

ウォーキングの功罪

手軽に出来る運動として早朝からウォーキングに励まれている多くの方達がおられます。
全身運動になりますので、心肺機能・筋肉の鍛錬にお勧めですが、
一つ注意していただきたい事があります。
それは、やり方一つで体のバランスを崩す事になるかも知れない、という点です。
 
思っている以上に歩くという行為は、複雑な動きをします。
いろんな筋肉の動きを調和させる事によって、ウォーキングは成り立っています。
もし、どこかの機能が低下したままウォーキングすると、ドンドンとバランスは崩れ、
やがて痛みや障害になっていく可能性もあるのです。
筋肉は筋膜によって動き、そして必ず拮抗筋と呼ばれる相反する動きをする筋肉とセットで動きます。
このバランスが崩れている時は歩き方が変になったり、
ちょっと歩いただけで疲れる・どこか痛くなったりします。
それにも増して重心の悪いまま歩いていると、大抵下腿部の故障を起こします。
ジョギングに比べるとまだ掛かる荷重は少ないですが、
それでも結構な負担を下腿部は強いられています。
そして、背骨のアーチや肩甲骨の動き、挙げだしたらキリがありません。
 
本当にウォーキングは高度な動きをしているのです。勉強で言えば応用問題なのです。
基本問題をせず、いきなり応用問題をする人はいないでしょう。
ジョギングする訳でもないし、と甘く見ていると結構後でツケを払う羽目になります。
まず、基礎問題、つまりいろんな部位の機能が正常に動くかどうかチェックしてから歩きましょう。

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