楽水庵ブログ

捻挫をなめたらダメ!

最近、足関節の靭帯をじっくりチェックするように心掛けている。

自分もそうだが、ほとんどの方が捻挫の一度や二度された経験がある。
もう既に記憶から消えている方も多い。

ただ、脳の記憶から消えていても肉体の記憶はいつまでも残っていて、捻挫をやった部分は靭帯が弛んだままになっている。

そのせいで足元の安定が損なわれ、引いては膝や腰にダメージを与えている可能性が非常に高い。

下の画像は足関節の靭帯の模型。

これを参考に靭帯の弛んでいる処を探し、キネシオテープで弛みをブロックさせると皆さん足元がしっかりし、試しに当院の階段を上り下りしてもらうと、「全然違う!」と言って下さる。

以前は捻挫の対応として、サポーターをしたりアスレチックテープでガチガチに固める方法しか無かったのも事実。
しかし、キネシオテープの縦には伸びるが横には伸びない特性を利用すると、本当に1カ所につき2,5㎝のテープをちょこっと貼るだけで、驚くほど足関節がシャッキとする。

この方法は、先日会津若松でセミナーを行った際にアシスタントで来てくれた山形の指導員仲間の女性(彼女は理学療法士で病院勤務や理学療法士の学校で教官をやっていて、学校で教わった方法以外に足関節の靭帯へのテーピングを習っていたのだが)が「この方法は本当に凄い!」と評してくれた。

また、サポートやアスレチックテープを使う方法は、確かに靭帯を保護してくれるのだが周辺の筋肉も固めてしまうので、運動をしている際にその筋肉の機能を損ねてしまう。
要するに、筋肉が働くのをさぼってしまう。

これでは、サポーターやアスレチックテープなしでは不安で思いっ切りプレーできない。

その点、キネシオテープを使う方法は靭帯だけを安定させる。
靭帯が安定すれば周りの筋機能が正常に働くようになるので、それでトレーニングを積んでいけば膝や腰も楽になっていく。

翻ってみれば、「片足立ちテスト」も足関節の安定していなければ測定の意図する事から逸脱しているような気がするのだが・・・

極端な事を言えば、これを知っているかいないかが、その人のアスリートの寿命を決定するのかも知れない。

特にいつも足元をガチガチに固めているサッカーやラグビーの選手達にはぜひ一度試していただきたい。

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