楽水庵ブログ

踵の痛み、本当に足底筋膜炎だったのか?

左踵が痛い、特に朝一番で階段を下りる時など手摺にすがらないと痛くて堪らないという事で来られた50代女性。

健康体操教室に通われていて、以前はその翌日に痛みがあった程度だったのが、最近では痛みが引かない模様。
以前、整形外科に行った際は「足底筋膜炎」と診断されたと言われていた。
また、かなり前にスキーに行った時に左膝を痛めたらしい。

やってみると、まず左後十字靭帯に問題があった。
そのせいもあり、膝窩筋の機能低下があったのでテーピング。

次にひらめ筋テープ・足底方形筋と踵の痛点に対しジェルフィッシュテープ。

だが、まだジーンとした痺れがある(^_^;)
そこで、仙椎1番にジェルフィッシュテープ。
だが、まだ痛みがある。

下腿部の前部をもう一度チェックすると前脛骨筋の状態が良くない・・・
そこで前脛骨筋テープを貼ると、かなり痛みが引いた。

帰る時に階段を下りるのが非常に楽と喜んでおられた。

これだけ左の状態が悪かったのにはいろんな条件が重なった為でしょう。
まず、左膝窩筋の状態が良くないので、その奥にある膝窩リンパ節の動きが悪くなり下腿部の機能低下を招いた。

おまけに右股関節の動きがかなり良くなかった(腸骨筋と縫工筋)ので、右股関節を動かす時に左足でかなり踏ん張っているように思われた。

だから、この症状を良くするには、左下腿部だけではなく右股関節の調整も必要。

しかし、そんなに時間は掛からないでしょう。
自分の結論としては、足底筋膜炎ではなかったと考えている。

過去の記事

全て見る