楽水庵ブログ

腰痛と腹筋の使い方

昨年自分が1ヶ月近く腰痛で苦しんだ時の自戒を込めて書きます。

よく腰痛防止には腹筋を鍛える事とあります。
確かに腹筋の筋機能低下は腰痛を引き起こしますが、
間違った腹筋への意識がより腰痛を悪化させる事もあります。

腹筋は表面から腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋という構造になっていて、
よく「腹圧を掛けろ」と言われるのは実は奥にある腹横筋を意識する事なのです。

腹横筋を活性化させるには、俗に「丹田(たんでん)」と呼ばれる下腹部に圧を掛ける事なのです。
具体的に言えば息を吸う時も吐く時も下腹部を膨らませます。
「下腹に力を入れろ」という表現をお聞きになったかと思いますが、こういう意味です。
決してお腹全体を固くする事ではありません。

お腹全体を固くする、特に腹直筋を常に固くすればどういう事が起きるか?
背中の筋肉を収縮しようとするのにブレーキが掛かった状態になります。
この状態でなお背中の筋肉を収縮すればただでさえ弱っている
背中の筋肉に余計負担が掛かりますので、腰痛はなお悪化します。

また、腹直筋を常に固くしていると大腰筋などのインナーマッスルが働きませんので、
ランナーだとストライドが伸びないなどの弊害も起きます。
その前に非常に動きがぎこちなく、ロボットのような感じになってしまいます。

なんか動きがぎこちないなと感じたら、お腹に力が入りすぎていないかチェックしてみてください。
現時点で腰痛の方は、少し勇気が要りますが下腹だけ張るように意識してみて下さい。
きっと良い効果をもたらせてくれる筈です。

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