楽水庵ブログ

「左足甲の感覚が薄い」、その原因は?

大阪から来られている男性。

左仙腸関節の痛みがあり、ご自身でもキネシオテープを色々と試されいるご様子。

仙腸関節の痛みだが、腸骨筋の機能低下があったがそれ意外に原因も見つかった。
内転筋の状態が悪いと仙腸関節に影響を与えるのは、自分自身も経験があるので知っていたが、同側の問題と認識していたのだが、この方の場合は反対側の右長内転筋が問題だった。
一度テーピングされたとの事だが、貼る方向が私が貼ったのと逆だったらしいので効果が出なかったのかも知れない。
とにかく、右長内転筋テープを貼るとかなり楽になられた。

後、右長趾伸筋(2-4趾を伸ばす筋肉)の状態が良くなかった。
そして、右足甲足趾の付け根付近周辺に皮膚感覚の薄いところがあった。
この場合、仙椎1番の神経障害が考えられるのでジェルフィッシュテープを貼付したが、感覚はあまり戻っていなかった。

何故に?

悩んだが、何回か両方とも足趾の屈曲・伸展を繰り返してもらうと左大腿直筋の動きが悪いのが判明。
そこで、大腿直筋テープを貼ると足の甲の感覚が正常になった。

もう少しで、「木を見て森を見ず」状態になるところだった。
やはり、問題のある個所だけを見ていると訳が判らなくなる事が多いが、少し離れた所を見ると案外答えやヒントを出してくれている。

それに気付けるかどうか、が一番の問題ですね。
今回も勉強させていただきました。

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