楽水庵ブログ

スポーツ障害、本当にその競技が原因か?

所謂、スポーツ障害の原因は何かと考えた時に、
本当にその競技をした事によって
一からその障害が発症したとは考えられない事例も多々あります。

日頃の行動パターン、例えば寝ている時にどういう姿勢で寝ているか、
椅子に座っている時に脚を組む事が多いか、
また、その場合どちらの足を上にしている事が多いのか、
等々様々な日頃の癖によって知らず知らずの内に
身体のアンバランスが発生している事が非常に多いように見受けられます。

本当に日常生活を送っているだけなら、それほどその違和感はあまり感じられないかも知れませんが、
スポーツをする事によってそのアンバランスは増幅されてしまいます。

だから、原因はそのスポーツをした事ではなく、
その行為自体は単にトリガーを引いただけなのかも知れません。

それは、単なるスポーツ愛好家でもトップアスリートでも変わらないと感じます。

一例を挙げると、右脚を上に組んで長時間座る事により、
反対の左の坐骨リンパ節は圧迫され左下肢のリンパの流れが悪くなり、
それが神経伝達に支障をきたし、躓きやすくなる等のトラブルを引き起こします。

また、足のアーチ(特に横)が少ない事により、足趾全体で床や地面を掴めない事から
競技において身体が安定しない、また、それを補おうとして余計なアクションをする事によって故障する、
という事もよくあります。

全ての自分の普段の癖を把握するというのは非常に難しい事です。
私も右肩が下がる癖が、気を付けていてもなかなか直せません。
ただ、自分自身がどんな癖を持っているのかを一つでも気付く事によって、
不必要なスポーツ障害を防げる可能性は非常に高いと思います。

毎日、大股でしっかり歩く事によって、
股関節はしっかり使えているか、足趾はしっかり地面を掴めているのかをチェックする、
こういう地味な事からでも傷害から免れる事は十分にあると確信しています。

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