楽水庵ブログ

ぎっくり腰の男子大学生

ある運動部に入っている男子大学生。
前日夕方の練習中にぎっくり腰を発症。

ただ、予兆はあった模様で、
発症日の朝練後に少し腰が重かったそうだ。

おまけに発症後に入浴してしまった。
これは皆さんよくやる間違いです!!

患部を温めるか冷やすか論議の分かれるところで、
絶対こちらの方が良いというのはありません。
しかし、これは患部の血液やリンパの流れを促進し、
より早く回復させるための方法論で、
スキルやツールのアップデートで考え方も変わっていきます。

ただ、これだけは言えるのは、、
患部以外の血流を良くし過ぎてしまうと、
肝心の患部への血流が促進されない、という事です。
急性の症状の場合、特に急性期の72時間は入浴しない方が良いでしょう。
シャワー程度なら大丈夫です。

そして、食事についても同様で、
消化器官への血流は怪我の回復を遅らせます。
絶食しろとは言いませんが、できるだけ食事量は減らした方が良いでしょう。
加えて、消化に良いものにした方が良いでしょう。


さて、この男子学生に戻ります。

毎度の事ながら、ぎっくり腰は緊張します。
本当にいろんなケースがあり、また炎症が強いので動いてもらうのも大変です。
少しずつテーピング等で痛みを和らげながら可能な限りの事をします。

この学生の場合は、まず一番痛みを感じている、そして熱のある個所に
リンパコレクションテープを貼ってリンパの流れを促進を図りました。

そして、機能の低下している左中臀筋・内腹斜筋・腸骨筋、それと右梨状筋等にテーピング。
また、神経圧迫のあった神経根にジェルフィッシュテープを貼付しました。

まだ、完全に炎症が治まっていないので痛みは多少残ります。
それでも、姿勢も歩行もかなり良くなりました。
この状態でアイシングをしながらしばらく安静にしていれば直ぐに良くなるでしょう。


imatomi02.jpgimatomi01.jpg

過去の記事

全て見る