楽水庵ブログ

「タイヤを持ち上げて腰が・・・」

顎関節症で来られている30代の男性が、
この間トラクターのタイヤをトラックの荷台に載せようとして腰を傷められた。
仕事で過去に何度か同じ症状を起こしているそうだ。

そして、間の悪い事に急性の痛みなのに、風呂に入れば良くなると思い
前日1時間風呂に入っていたとの事。
駄目ですよ、急性の時に風呂に入って全身を温めるのは。

確かに治療法でも、アイシング・温熱療法と様々である。
温熱療法も最近はかなり高温の機械で温めるやり方もあると聞く。

ただ、それはあくまで患部に限っての事であり、
全身を温めてしまうと患部に集中させたい血流が全身を巡回してしまいます。
そういう訳で、家庭でするならアイシングが一番お奨めです。
お風呂は急性期が過ぎる(せめて受賞後72時間経ってから)までは我慢して、
シャワーにしておく方が無難です。

さて、この方の症状だが、とにかく左の股関節を曲げようとすると鼠蹊部辺りの痛みが強かった。
そこで、写真のように中臀筋にスリットテープ(コレクションテープも)、腰方形筋もスリットテープで。
外腹斜筋も弱っていたのでテーピング。

そして、左の腰が痛いので庇っているうちに右膝が痛くなってきた模様。
その原因は、梨状筋だったのでスリットテープを貼り、
ここでは見えないが右膝窩筋も貼ると右膝の痛みは消えた。

完全には痛みは消えていないが、左股関節の屈曲も問題なくなり、
かなり楽になられた。

とにかく、急な痛みにお風呂は厳禁です。

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