楽水庵ブログ

キネシオテーピング講座(実践編)開催

先月の基礎編に続いて、今回はジェルフィッシュを用いた腰椎・仙椎の神経圧迫除去を中心とした講習を行った。

まず、ジェルフィッシュテープの張り方を学んでいただく為に膝に貼ってもらった(左写真)。
この時に一応注意はしたが、本来膝に貼る場合は膝蓋骨全体を覆うサイズが必要(腰椎・仙椎に貼るサイズだったので、写真のサイズでは小さい)のと、本当に膝の傷害に適用する為に貼る場合はもっと膝関節を最大屈曲する必要がある(この写真のような膝の屈曲度では皮膚の遊びが取れない)、という点。

次にデルマトーム(神経支配領域図)を用いた神経圧迫のチェックの仕方、そして陽性だった腰椎・仙椎の神経根の探し方を学んでもらい、実際神経圧迫がある神経根の箇所を押した時にどういう感触か、そして神経圧迫のある人はその箇所を押されるとどう感じるかを体感してもらった。
また、神経圧迫のある個所によりどういう筋機能が影響を受けるかを、筋肉テストで確認してもらう。

その後に実際テーピング(右の写真)して、神経根の感触や筋機能がどう変化するかを確認してもらった。

それから、腰椎・仙椎の神経圧迫に伴って多く発症する坐骨神経痛(梨状筋症候群も含む)に必須の梨状筋へのテーピングを学んでもらう。
梨状筋スリットテープと筋膜コレクションテープの貼り方を紹介した。
この貼り方が現状ではベストのテーピングと思っている。

高校の先生も参加されている事から、高校生に多いシンスプリントへのアプローチも学んでもらう。
そして、シンスプリントを軽減する為には、傷めている個所だけではなく、筋機能の弱っているひらめ筋や後脛骨筋もチェックして必要に応じテーピングする必要がある事も知っていただいた。

残りの時間で、自分が開発した筋肉リリースを紹介。
肩甲骨内側や肩甲骨周りのものを少し体験してもらった。
好評だったので、5月にテーピングを含めた上半身編をやる事になりそう。
先ほどの高校の先生や理学療法士・作業療法士と、今回参加された方々が即実践できるような環境におられる。
この方達の周りで様々な傷害で悩んでおられる人達が、少しでも楽になってもらえるのを心より願っております。

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