楽水庵ブログ

中臀筋と内転筋

またまた、中臀筋に関する話題です。 テニスの全仏オープンでクルム伊達選手が内転筋にテーピングをしていました。 他にも内転筋を傷めている選手がいるとの、彼女のコメントもあったようです。 何故でしょう? 全仏オープンのコートはクレー(砂)です。 滑りやすい、という事は止まりにくい(特に横の動き)。 しっかり止まって中臀筋を収縮させると、その拮抗筋である内転筋は弛緩し(テークバック時)、 今度フォワードスウィングに入った時に内転筋が収縮するというのが通常ですが、 横滑りが止まらないので、中臀筋が上手く機能せず結果内転筋がオーバーストレッチし、 そこでまた収縮しなければならないので、内転筋のオーバーワークになってしまっているようです。 プロテニスの試合ではほとんど芝コートかハードコートなので、 普段と違う動きに体が順応し切れていないということなのだと思います。 もちろん、シューズは替えている訳ですが、筋機能の方まではそう簡単にはいきません。 芝コートやハードコートからすぐにクレーコートでの試合になる場合などは、 予め中臀筋・内転筋にテーピング、そして少しでも横滑りに耐え踏ん張るには足趾、 長母趾屈筋テープや長趾屈筋テープを貼っておくと良い結果をもたらしてくれると思います。 実はこういうところがトレーナーの腕の見せ所ではないでしょうか?

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