楽水庵ブログ

「加圧リリース」とは?

当院で施術している筋肉リリースをそう名付けました。

よくある「加圧トレーニング」とは一線を画しています。

「加圧トレーニング」は、例えば腕の場合上腕をグッと締め付けます。
確かにトレーニング効果はあるでしょうが、皮膚・筋膜組織を破壊してしまう可能性があり、(あくまで私見ですが)お奨めできません。

それに比べ、「加圧リリース」はある筋肉の上を覆っている浅筋膜の流れを感じ、その流れの良くない方に圧を掛けて動いてもらいます。
実は、流れの良い方に圧を掛けるとあまり痛くないのですが、それではストレングストレーニングとしての効果は良くない方に圧を掛けるよりも少なくなります。
痛いですが、この方法がより高い効果を得られます。

また、できるだけ動いてもらう(自身で動けない時はこちらが動かします)ので、関節可動域が拡がります。

ただ、状態の良くない箇所を施術するとかなり痛いですdash
それと、ここが重要ですが、状態の悪いところをやっていると、痺れが出る・やっている個所と違うところに関連痛が出る、等の症状が現れます。
勝手な事を言うようですが、この関連痛を疑似体験できるというのは非常にありがたい事だと思います。
そこに痛みや痺れが出るが、実はここが良くないからだというのを体感してもらえるからです。
もちろん、その箇所の加圧リリースを終えるとその症状は収まり、凄く改善していますが、やっている間はその不快感を我慢してもらわなければいけません。

ただ、この施術を年が明けてから本格的にやっておりますが、一人として「こんな痛いのやめてくれ!」と言われた方はおられません。
ほとんどの方が、「あの後凄い楽だった」と次回来られた時に仰って下さいます。
ぎっくり腰の急性期などには、こういうハード(それでも結構マイルドにしているつもりですが…)は避けた方が賢明ですが、特に慢性痛の方等にはこちらを受けていただくと本当に良くなられます。

初めて受けられる方は、セッションを区切ってその度に立っていただき、ビフォー・アフターを感じていただいています。
そうすると、先ほどまで「痛い、痛い」と叫ばれていた方が効果を感じて、「これなら」という事で、その先の施術を受けられます。

効果が出なければ単に痛がらせているだけの行為になりますが、決してそうはならない、より短期間でその方本来の元気なお体になっていただきたいと思い、心を鬼にして(ここが微妙で、単にドSなだけかも・・・)受けていただいております。

最近「無痛・・・」というのが流行っているようですが、自分からすれば、「本当に傷めているところはどう触っても痛い」のです。
受けておられる方の痛みというのは、無責任なようですが施術側からすれば判りません。
痛みというのは脳で感じます。
「ここ痛いだろうな」ぐらいは判りますが、どれぐらい痛いかなどは絶対に判りっこないのです。
それを気にしすぎて、目の前の症状を改善できない事ぐらい、私にとって悔いの残るものはありません。







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