楽水庵ブログ

頭の筋肉をほぐしてみて

「顎関節ブログ」でも書いておりますが、今までどちらかというと施術の順番を、まず鎖骨下リンパを流して次に「頭蓋仙骨療法」で頭の筋肉を弛める、という順番でやっておりました。
頭痛のひどい方は、とりあえず先に楽になってもらおうと考えていたからです。

しかし、この手順では頭の筋肉の張り、特に後頭部・頭頂部・側頭部の張りが思ったほど改善しない方もおられました。
何故かというと、首等の筋肉がほぐれていないからです。

人間の体(他の動物でもそうでしょうが)は「浅筋膜」という、一種の「ボディスーツ」で覆われています。
よく「痛みが移動する」という表現をされる事がありますが、これは浅筋膜の流れに沿って痛みが出現する箇所がいくつかあるからです。
そして、大事なのは、首には頚椎があり、その頚椎は脊柱の一部分であり仙骨(本当は尾骨ですが)で繋がっているという事です。

この事実を鑑みて、最近では顎関節の施術等で頭をほぐす場合は、首や肩から始めるのではなく、まず腰を含めた下半身の施術をしてそれから首や肩の施術、そして頭に行くようにしています。
こうすると、本当に今までよりも頭の筋肉が柔らかくなり、今まで施術していて結構な痛みを感じておられた方も、「イタ気持ち良い」程度の感覚になっておられます。

施術というのも、その時々の考え方によって変化していきますが、現時点ではこの流れでやっていく方が一番効果が出ると確信しております。





過去の記事

全て見る