楽水庵ブログ

顎関節症は首へのアプローチから、そしてその前に

前回の女性のケースでもそうだが、顎関節症を改善するにはまず首へのアプローチが大事。
だが、その首のトラブルを起こしているのは、実は腰である事が結構多い。

俗に言う「ストレートネック」、頚椎のアーチがない人は猫背や出尻の人が多い。
腰椎のアーチが前弯でなく後湾している。
まず腰椎のアーチを直さないと頚椎のアーチが前弯にならない。
そういう方達は普段顎が上がっている。
そして、そういう姿勢を続けていると、首の前面の筋肉が常に伸ばされて張りが強くなってしまう。
この中でも「中斜角筋」という筋肉が張ってしまうと、かなり顎関節に影響を与える。

以前にも書いた事があるが、顎関節症は坐骨神経痛と同様に症状であり、条件が整えば誰でも起こる可能性がある。
特に元々顎が弱い人は尚更。
だから、首の状態をまず良くしないと顎関節症は良くならない。
そして、首の状態を良くするには頚椎のアーチを整えてあげる必要がある。
また、その頚椎のアーチを整えるには、まず腰椎のアーチを改善していく必要があると思っています。

そういう訳で、顎関節症で来られる方でも最近は腰の改善から始める事が結構あります。
この頃判ってきたのは、腰椎3番と4番から出ている神経の流れを良くすると、腰のアーチがかなり良くなる、という事です。
臀部と大腿部の外側の筋機能が向上するからと思われます。
まだまだ勉強しなければいけない点はありますが、現時点ではそう考えています。


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