楽水庵ブログ

大丈夫でないのに限って「大丈夫です!」と言う at 中日本レガッタ

こんにちは、楽水庵です。

21日・22日とお休みをいただいて、愛知県東郷町で開催されている「中日本レガッタ」へテーピングサービスをしてまいりました。
大会は本日(23日)までやっていますが、それは後退した仲間に後を託し私は却って仕事をしております。

2017nakanihon1.jpg2017nakanihon2.jpg 中日本レガッタへのサポートは今年で3回目で、初回はあまり人が来ませんでしたが昨年は3日間フルにサポートしだしたのもありますが、結構来てくれる選手(及び大会スタッフ)が増え始めました。

今年は名古屋大の部員が大会補助員の当番に当たっていたそうであまり来ませんでした。
ただ、その分先月の全国高校選抜でも大勢で訪ねてきた福井の高校の選手達、おそらく最終日も貼り直しも含めてブースへ行っているでしょう。
彼らの好奇心旺盛な態度、本当に頼もしく思います。
勝負事なので絶対はありませんが、きっとインターハイ等の大会でも好成績を挙げるでしょう。

それに初日の夜にスタッフの方達と夕食をしていた時に元々ヘルニア持ちだった役員の方がギックリ腰の症状。
座っていて立ち上がる時の激痛を避ける為に立って食事をしていました。
「水谷さん、出番ですよ」と言われたのですが、もうビールを飲んでいたのでテーピングはできません。
自分で言うのも憚られますが、一種の職人芸なのでアルコールを摂ってしまったらやっぱりプロとして変なテーピングはできないからです。

ただ、自分もそういった腰痛を何度も経験しているので、ちゃんとした検査をしなくてもだいたいどこをやれば判っています。
そういう訳で、手技をちょこっとやったのですが、それだけでも劇的に楽になったようでその後座るのが怖くなくなったようでした。
2日目の朝にしっかりテーピングしておきましたが、滅茶苦茶腰が軽くなったそうです。

一見話が脱線したように見られますが、その初日夜の手技や2日目早朝のテーピングを見ていたスタッフの方達の中で、高体連の役をされている方が愛知県の高校生達にブースへ行くように奨めてくださったお蔭で、2日目こちらが3人体制だったのにも関わらずかなりの盛況でした。
最終日も泊まりだった仲間が6時半からやってくれていますが、ひっきりなし選手達がブースへ来ていたそうです。

皆様の温かいサポートのお蔭で年々ブースが活況になっていき、本当にありがたく思います。

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さて、その福井の高校の選手達の中でも、一緒に来ていて「別に僕は大丈夫ですよ、どこも悪い処はないし」と言った選手を、まあ試しに受けてごらんとチェックしだしたら、良くないところが出てくるわ出てくるわ・・・
本人もその時になって初めて「ああ、自分は状態が良くないんだな」というのを自覚します。

チャンピオンスポーツをやっている限りどこか状態の良くない箇所は出てきます。
それを自覚しているかしていないかでその後が大きく変化します。

大袈裟に言えば、それがその選手の「感性」なのです。
ボートをされていない方はご存知なくて当たり前なのですが、ボートのセッティングを「リギング」といいます。
クラッチの角度とか漕いだ時のハンドルの高さ等を調整するものです。
これも自分の感性が鋭い時はちょっとした違いでも直ぐ判ります。

自分の身体でもそうです。
感性が低いと「どこが悪いのかさえ判らない」、脳が(大袈裟に言えば)麻痺していて「こんなもんで大丈夫」と思い込んでしまうのです。
そして、思うようなパフォーマンスが出せません。

結果的には、面白くなくなって競技をやめてしまうかスポーツ障害になってやれなくなってしまうかになる危険があります。

そうならない為にも、ちゃんとしたチェックを受けて評価及び調整でビフォー・アフターを体感するのが一番です。
我々はそのお手伝いをしているのです。

楽水庵

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