楽水庵ブログ

スクワットをしていて膝が痛くなった60代の女性

以前内に通っておられた60代の女性。
遠方に引っ越されたのでご無沙汰だったが、膝のトラブルで久しぶりに来院された。

最初に来られた時は酷い腰痛でほとんど出歩く事ができない状態だった。
それが、通われている内に元気になられ、女性専用のスポーツクラブでトレーニングされるようになっていた。

今回のは、所謂スポーツ障害になるのだろう。
先月そのスポーツクラブでスクワットをやっている時に左膝が痛くなった。
それで近くの整骨院に4日通い、温熱と固定テーピングで痛みは取れた(自宅でアイシングもされていた)ものの、違和感が残り関節可動域が狭いまま。
そして、数日前から右膝も少し痛くなってきた模様。

先ず仰向けで脚全体を診たところ、写真左のように右大腿部がかなり浮いている。
これは右の骨盤周辺の筋肉の状態が良くない印。
調べてみると大腰筋と腸骨筋、それに縫工筋の機能低下があった。

左も腸骨筋の状態がまだ少しあった。

上に挙げた筋肉にテーピング。
すると、写真右のように左右差が少なくなった。


hayashida_20150108_1.jpghayashida_20150108_2.jpg


次に左右共に膝窩筋の機能が落ちていた。
これも膝の関節可動域が狭くなる要因。
膝窩筋テープと共に膝関節を保護するテープを貼った。

それでかなり膝が楽になった。

また、この方は右腕を昔機械で挟まれ機能喪失されている。
その為、左腕に負担が掛かったのか黄色靭帯骨化症(背中の靭帯が骨化して固くなる症状)になっておられる。
だから、どうしても腰に負担が掛かる。

今回の左膝のトラブルにしても、元々は腰椎3番からの神経の流れが悪く、それにより左臀部(特に大臀筋と梨状筋)の力が出にくい状態。
特に梨状筋の機能低下により大腿骨が外旋したままになり、その為に膝関節も外を向く。
これが最初に左膝が痛くなった原因か。

腰椎3番の左横突起の神経の出口にジェルフィッシュテープを貼って筋機能を戻した。



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