楽水庵ブログ

「1秒で変わるんですね!」、「もう競技は止めた方が良いと言われた」

これもカヌー競技をしている男子大学生の話。

先ほどは下肢の痺れの件を書いたが、元々来院した目的は肩。

左も右もそれぞれ別な理由でスポーツ障害を発症していた。

右肩は整形外科でローターカーフの断裂と診断され、「もう競技は止めた方が良いよ」と言われたそうだ。
私の知人に、私の事を1年以上前に紹介されていたそうなのだが、ある理由で(これはまた別に書く予定)で決心が付かなかったらしい。

それでも痛みがかなり出てきたので相談があり、私も35歳から10年以上カヌーをやっていたのでパドリングの事がある程度判ると返答したら、安心したようで来てくれた。

本人は右肩の事を気にしていたが、実は問題が深刻だったのは左。
右は上腕二頭筋長頭腱に走っている横靭帯と肩甲上腕関節の靭帯が弛んでいただけ。
まあ、これだけでも確かに深刻か(^_^;)

横靭帯が弛んでいると、上腕二頭筋も大胸筋もまともに働かない。
それは筋力が弱いのではなく、靭帯が弛んでいる為に筋肉が正しく作用してくれない為に起こる。

最近横靭帯は5X5cm のテープ1枚で対応している。
シュッと貼って、もう一度筋機能をチェックすると既にもう機能は回復している。

その程度のテーピングだから貼るのは一瞬。
後で彼が、「本当に1秒で変わるもんなんですね!」と言ってくれた。

整形外科のドクターの診立てと異なりますが、私は彼が競技を続けて(それも大学トップクラスのレベルで)も大丈夫だと思います。

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