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楽水庵ブログ スッキリしましょう!!京都 楽水庵の頭痛ブログ: 2015年12月

中斜角筋と烏口突起の関係

こんにちは、京都府長岡京市の楽水庵です。

最近またいろんな事に気付かされます。
本当になんやかんやと言っても、本当に身体の事で我々が判っているのはほんの少しで、実際は施術中に「あ、こういうこともあるんや!」と新たな発見の連続です。

首の施術にしても然りです。

以前は、最初に首のテストをして陽性が出ている個所に即テーピング、みたいな感じでやっておりました。
ただそれだと、やはり貼る枚数が増えてしまいます。
それでなくても首周りのテーピングは(今は冬だからそれほどでもありませんが・・・)どうしても目立つもの。
それに悲しいですが、まだまだ日本ではキネシオテーピングなどを貼っていると、「物凄く悪いのか!」と受け止められがちです。
やはり来られる方々は皆さん普通に社会生活を営んでおられますので、周りから奇異の目で見られるのも療法家としては困ります。

それに首が良くないと言っても、それはあくまで結果として現状そうである訳で、原因が別の処にありそこを解決できれば首の動きが良くなるのであるならば、それを最大限利用しない手はありません。

そういう次第で、最近はサラッと首を最初にチェックして、その直後に腰や胸椎のチェック・改善をしていきます。
特に最近は胸椎の多裂筋を重要視しています。
これは今まで案外見過ごしがちでしたが、やはり胸椎は腰と首との中継地点ですので、そこの動きが悪いという事は腰・首どちらにも悪影響を及ぼす可能性が高いのです。

骨盤のアライメント(傾き)調整や仙腸関節・胸椎の動きを改善してから、再度首のチェックをします。
その際には肩関節を含めた上肢のチェックも一緒に行います。
首と腕・手は密接に繋がっているからです。

その中でも、多くの方が傷めている中斜角筋の張りをどうすれば改善できるか、いろいろ試行錯誤しておりました。
もちろん、これは人によって差はありますので、あるやり方がその時点でAさんにあっていたとしても、違う時のAさんやその他の方に嵌る保証はありません。
その時はその時で、また動きをチェックしながら改善できるポイントを探す必要があります。
ある程度セオリーみたいなものは自分でも持っておりますが、危険なのは無理やりそれを当て嵌めようとする事です。
それをしてしまうと、とんでもない結果になってしまう事も考えられます。
あくまでセオリーを想定しつつも、現状に合っていなければ現状に合わす柔軟性が必要でしょう。
人は千差万別なのですから。

さて、多くの方が傷めておられる中斜角筋という首の筋肉です。
これを緩めるのにも、今まで様々な方法を用いてきました。
いきなり「筋肉・筋膜リリース」を掛けていた時期もありました。
ただ、これは結構痛い思いをさせてしまいます。
また、全くほぐれていない状態でリリースを掛けますので、私の指もかなりダメージが強く、毎日と言っていいほど左手の指を攣っていました。

今では、上に書いたように他の部分のマイナス要因を解消してからチェックしていきます。
それに先にリリースではなく、MUST(マッスル・ユニット・ストレングス・トレーニング)という私が開発したエクササイズで首の筋肉を収縮してもらってからリリースを掛けますので、以前に比べると痛みはかなり減りました。

それでもまだマイナス要因が残っていると多少痛みはあります。
その際に動いてもらっている間に「どこが引っ掛かっているか?」探して対処します。
神経の流れも重要視しますが、ここ数日で発見したのが「烏口突起」。
ここを緩めると、中斜角筋もかなりほぐれます。
アクティベータでやさしく刺激するだけでもかなりの効果が出ます。

これからもまだまだ新たな気付きが出てくるでしょう。
そんなものだと思っています。
施術もどんどん変わっていくでしょう、それが来ていただいている方々にとってプラスになるのなら躊躇なくドンドンと変えていきます。
というか、元々どんなだったか忘れてしまっているような(^^ゞ

楽水庵


左眼の奥の痛みに頸椎1番へのπテープ、私事ですが(^_^;)

頭が重い・めまいがしてフラフラする等の症状に対する施術を行っている、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

自分の症状ですが、今朝目覚めると左眼の奥に痛みが・・・
これは来院される方でもこういう症状が出ている方もおられ、その原因の一つに胸鎖乳突筋という首の筋肉の張りがあります。
その関連痛で目の奥に痛みが出たりします。

首の張りには様々な原因があります。
特に前腕の張りはかなり密接に首の張りと関連しています。
私も今夏までは「筋肉・筋膜リリース」を主に施術していました。
これは結構施術者の指にも負担が掛かり(受けられている方もかなり痛かったのですが・・・)、忙しい時は前腕がパンパンになりバネ指のような症状が出て、それとリンクして首の筋肉もパンパンに張りテーピングしなければたまらない状況でした。
最近では、開発したMUST(マッスル・ユニット・ストレングス・トレーニング)というエクササイズをメインとした施術に変え、効果も更に上がりましたが私の指も楽になりました。
以前は下半身から始まって、首のリリースをする時に必ず左手の指がつっていたものでした(笑)

話がそれました、本題に戻します。
おそらく左胸鎖乳突筋の張りは、寝床で半身になって本を読んだりパソコンをしたりしたせいだと思われます。
他人にはうるさく言っているのですがね(^_^;)

その胸鎖乳突筋へのアプローチですが、以前なら胸鎖乳突筋の起始と停止にπテープを貼っていました。
ところが、最近では頸椎の神経へのアプローチを重視しています。
今回の私のケースですが、頚椎からの皮膚の流れを探っていると頸椎1番から神経(C1) が横に延びている部分の皮膚の滑走が良くない。
ここが原因と判断し、πテープを1枚貼りました。
具体的には耳の後ろの上の方です。

お蔭様で眼の奥の痛みはほとんどなくなりました。
首へのアプローチする場合、前述したように頸椎から出ている神経の流れを良くするだけで首の状態はビックリするぐらい改善します。
また以前のように首の前にベタベタとテープを貼らないので、見た目にもスッキリします。
まだまだ日本ではテーピングしていると、「そんなに悪いのか?」と言われたりする(私も献血に行った際に、献血ルームの看護師さんに言われたりしますが)ので、できるだけ目立たないようなテーピングをするのも大事だと思うようになってきましたので。


楽水庵


「胃が痛くて吐き気と頭痛」

京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。
スポーツ障害を始め、様々なお悩みに対応させていたでいております。
アプローチとして最近つくづく思うのは、「骨格は筋肉が動かしていて、その筋肉は神経伝達・皮膚の滑走・靭帯の安定、主にこの3つの要素に何か問題があればトラブルを起こす」という立脚点です。
内臓のトラブルも対応可能ならばテーピング等で行っています。
胃や肝臓も随意筋と同様に筋肉で構成されていて筋膜で覆われています。
そういう訳で、皮膚の動きや神経の伝達に問題があれば不快な症状等が出てきます。

つい先日30代の女性が、「5日前から胃が痛くなり、3日前から吐き気と頭痛がしてきた」と訴えられました。
幽門・噴門共に触ると痛みを感じられ、また胃の上の皮膚・筋膜を手で正常な時計回りに誘導してみてもスッキリとはしない模様。
女性ですから、恥骨周辺の、つまりS3の神経の伝達が悪いのでは?とも思いましたが、感覚テストも大丈夫でした。

もう一度全体的にチェックしてみると、骨盤のアライメントがかなり狂っていました。
正面から見ると左の腸骨がかなり後ろに下がった状態。
まずこれで左腹直筋と外腹斜筋の機能が低下してしまいます。
写真のような手技で骨盤(というよりも仙骨ですが)の調整、これで少し痛みはマシになりました。

そして、腹筋をもう一度テストしてみると左の内腹斜筋に問題が。
骨盤のアライメント調整をしても内腹斜筋は戻らないというのが最近判ってきました。
おそらく、腹直筋や外腹斜筋は恥骨に繋がっているのに対し、内腹斜筋は繋がっていないからなんでしょう。

そういう訳で、最後に左内腹斜筋にテープを貼ると、先ほどの胃の痛みはほとんど感じられなくなりました。

本当にやり方は、その時のその人の状態を診てからでないと何とも言えません。
同じこの女性でも、次に「胃が痛い」と訴えられた場合に同じアプローチするとは限らないのです。

楽水庵

「睡眠薬なしで寝れるようになりました(*^。^*)」

頭痛や首のトラブル解消をお手伝いしている、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

先月21日から23日まで東京へキネシオテーピング協会の大会へ行っておりました。
そして、ここ3年ほどは向こうへ行った際に、東京在住のスポーツトレーナーをしている知人に段取りしてもらって、短時間のセミナーをしております。
まあ、所謂「出掛けの駄賃」です(笑)

そう言いながらも、結構セミナーで伝える内容は私が会得したばかりの最新のテクニック(テーピング・手技を含めて)を惜しみなく教えているつもりです。
性分からか私は出し惜しみしません。
ただ、その時に私が教えたテクニック・考え方を私自身が後生大事にしているかと言えば、それは「否」です。
私は常に「創造と破壊」をしているつもりです。
身体のトラブルで悩んでおられる方へ、今までやってきたやり方よりも別のやり方の方が効果的と判断した時には、スグサマ乗り換えます。
この世のどんなものでも完璧なものなどありません。
常に進化していかなければいけないと信じております。

さて、先ほどの講習中の事。
レジュメではもっと他の事をやるつもりが、骨盤のアライメント調整に仙腸関節の調整で時間を食ってしまい、最後に「息のしやすさ」というテーマで呼吸補助筋へのアプローチをやりました。

呼吸補助筋には上後鋸筋・下後鋸筋に、大胸筋や小胸筋という胸の筋肉、それに横隔膜をコントロールしてくれる腹横筋などがあります。
風邪で咳がひどい時に胸を弛めると症状が収まります。
例の「塗る風邪薬」などはその原理を利用しています(あくまで症状が収まるだけで風邪自体が治るわけではありません)。

その中でも私が最近重要視しているのが、下後鋸筋と腹横筋です。
上後鋸筋も「呼吸が楽になる」事が多いのですが、あの辺りの首の張りが強い方はこれを貼ると皮膚の流れが乱れてしまう恐れがあるので、そういう場合は貼らないようにしています。

参加者の中で「自分で息が浅い」という自覚のある女性の背中の皮膚を手で誘導して、下後鋸筋・腹横筋どちらが楽かチェックしたところ、下後鋸筋の方が良きがしやすいという回答だったので写真(モデルは別)のように下後鋸筋に効かすπテープを貼りました。
テープ自体に矢印を書いているのがそうです。

kawashima_20151128.jpg











すると、その女性から後日連絡があり、「あのテープのお蔭で、いつもは睡眠薬なしで寝られないのが、服用せずに熟睡できました」との連絡がありました。
非常に効果があった模様です。

もちろん、睡眠薬を服用されている全ての方がこのテープを貼って服用なしで熟睡できる保証はありません。
しかし、効果の出ている方がおられるのも現実です。
余程肌の弱い方でなければ、ほんの少し貼るだけなので試してみる価値は十分あるではないでしょうか。

楽水庵



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