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楽水庵ブログ 原因が判れば結果も!京都 楽水庵の痺れブログ: 2017年11月

あ、これが調子を崩した原因だったのか・・・痺れから判明

こんにちは、楽水庵です。

野球をやっていて、調子を崩して通っている中学生。
斜頸もあり結構大変ですが少しずつ良くなってきてくれています。

調子を崩した原因がよく判らなかったのですが、痺れがたまたま出たので判明しました。

今回左手小指に痺れがあるとの事だったので、広背筋・後斜角筋・小胸筋という私なりの鉄板アプローチ。
これで大抵の小指の痺れは収まる筈なのですが・・・範囲は狭まったものの痺れが依然残っていました。

「何故?」
前腕と小指をチェックしてみると、小指の関節、第1関節・第2関節が弛んでいる。
聞いてみると、昨年試合でヘッドスライディングをした際に骨折したとの事。
そこで、こういうテーピングで関節の弛みをロックしたところ、「あ、握りやすくなった!」、そして痺れもなくなりました。

ikeda_lefthand.jpg


現状を改善するのに一杯いっぱいだった為に、彼が最初に調子を崩した原因を聞いていませんでした。
どうも、小指の骨折以降調子をドンドンと崩していったそうです。
一番の原因は、先ほども書いたように「小指がしっかり握れない」事のようです。

小指はバッティングで非常に重要な役目をします。
これがしっかり握れないと思ったように打てなかったでしょう。

骨折した箇所がつながっただけでは本来の役目を果たさない事も多々あります。
一緒に靭帯が弛んでいたのが見過ごされていたか、もしくはリハビリで何とかなると判断されていたのでしょうか。
本当にちょっとした事なのですが、このちょっとした事が大きなパフォーマンスの差を生み出してしまうのです。

しかし、筋肉強化をしようにも一度弛んでしまった靭帯は自然に元に戻る事は非常に難しい。
まず靭帯がしっかり機能していないから筋肉も正常には働きません。
理想的なのは、こういうテーピングで靭帯の弛みを抑え筋肉を正常に働かす事です。
そうすると血流量が増え、あまり血流がないその部分の靭帯でさえ組織の修復にあずかる事ができます。

「まず筋肉を正常に働かすようにする」、これが最優先事項です。
ですから、余程の靭帯損傷(完全断裂)でない限りは、こういうテーピングでやっていく方が得策と思われます。
ギブスで固定とかすると、固定した部分の筋肉が働かないので弱ってしまいます。
このテーピングは固定している訳でもありません。
ただ、キネシオテープ(コットン製)の「縦には伸びるが横には伸びない」という特性を生かして靭帯がそれ以上緩まないようにしているだけなのです。

痺れの話に戻りますが、結構指先の痺れで最後に残ったのが指の関節、つまり靭帯の弛みというのは、他の方でもありました。
やはり筋肉が正常に働いていなかったせいでしょうね。

この彼も小指が正常に動くようになったのが、今度は首の方に好影響を与えてくれるかも。
首が指に影響を与える事が多いのですから、その逆も十分あり得ます。

来春から高校で活躍してもらう為にも、更に良くなってもらいます。


楽水庵






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