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楽水庵ブログ 原因が判れば結果も!京都 楽水庵の痺れブログ: 2014年5月

「枕を変えると躓かない・・・」

この前チラッとテレビを見ていたら、枕を変えると躓かなくなるというのをやっていました。

なるほど、確かにそうだなと感じましたが、
結構枕の高さをミリ単位で調整しなければいけないらしいですね。

前にも書きましたが、よく躓く人は仙椎1番の神経圧迫があります。
この仙椎1番の神経圧迫があると小趾が痺れたりもします。
仙椎1番からの神経の流れが詰まると爪先が上がりにくくなってしまうのです。

だから、何もない所で躓いたりしてしまうのです。

この間ある女性がフランスに行く前に腰痛で来られました。
その方のお子さんから「よく母は転倒する」と聞いていましたが、
確かに仙椎1番の神経圧迫があり、
「このままだとまた躓きますよ」と伝えました。

一応、テーピングしましたが、
残念ながら旅行後半パリの横断歩道で、
小さな段差があったとはいえ躓かれ転倒、肘を骨折されました。
出発当日にお子さんが長時間のフライトに備えテーピングしに来られるので、
一緒にどうですかとお誘いしたのですが、忙しかったらしく来られませんでした。
テーピングされていたら転倒されなかったかどうかは判りませんが、
リスクは下がっていたでしょう、まあ後の祭りですが・・・

さて、いつも言っている事ですが、
「腰の悪い人は首も悪く、首の悪い人は腰も悪い:」可能性があります。
どこか動きの悪い所があると全体が影響を受けます。
特に首と腰は脊柱で繋がっていますので、関連性が非常に高い。

そういう意味では、枕の調整は意味がありますが、
残念ながら私はそこまで知識や技術がありません。

ですから、私がよく躓く方に対して現在できる事は、
仙椎1番の神経圧迫を軽減するテーピングや腰への手技等のアプローチ、
そして、頚部の張りを取り除く、といった方法になります。


左4趾の痺れ等に

50代の女性。

左膝の痛みと左足4趾に痺れあり。
それとかなり良くなってきているが、まだ少し両アキレス腱に痛みがある。

まず、4趾の痺れだが仙椎1番の神経圧迫があったので、ジェルフィッシュテープ(画像にはありません)。
それと、長趾伸筋の状態が良くなかったのでスリットテープを貼付。
痺れはここで治まる。

次に膝の痛みは膝窩筋が原因だったので、これもテーピング。

アキレス腱の痛みはリンパの流れが良くないのもあるので、
本来なら熊手状に貼るのだが、今回はスリットテープ2枚でリンパコレクションテープを貼った。
まだそれでも少しアキレス腱が痛いので、狭間コレクションホールテープを貼付。

足元は足底のアーチを整えるテープと小趾の外旋を矯正するテープを貼った。

nakano03.jpgnakano04.jpg

長い距離を歩いた後に足の痺れ

以前も紹介した、左手と左足の痺れがある40代の男性。

痺れはかなり改善してきているが、GW中に長い距離を歩いたりしたら、
その後に足の甲(小趾側)に痺れが出ていたそうだ。

それと、前回は仙椎2番の神経圧迫はマシと判断して貼らなかったが、
そうすると脛の内側にザワザワとした痺れを感じるそうだ。
これは、仙椎2番のジェルフィッシュテープを貼る事で解決。

足の甲の痺れだが、これは仙椎1番の神経圧迫もあるのだが、
梨状筋の機能低下がなければ痺れは起きにくい。
だから、梨状筋をテーピングで機能回復させ、
仙椎1番へのジェルフィッシュテープを貼付。

もちろん、絶対に痺れが起きないという保証はないが、
こういう調整でかなり痺れは抑えられるという自信はある。


左手小指から腕の外側にかけての痺れ

2回目の来院の60代女性。

足の方は別のブログで書いたが、どうも最近左手から腕の外にかけての痺れが気になるとの事。

これは完全に「肩頚腕症候群」。
まず、後斜角筋や棘上筋などの首の後ろの筋肉、
それに上腕三頭筋などの腕の外側の筋肉、それの状態が良くない為に起こる症状。

リリースしてみると、やはり張りが非常に強かった。

それらの筋肉の状態を改善すると、痺れはほとんど起こらなくなった。

「だんだんと痺れはマシになってきて来ます」

以前に紹介した、「右手の機能喪失した方」

以前はいろんなテーピングを試してみたが、
この方の場合神経がどう走っているか全く判らない。

よって、無暗にテーピングをするよりも、
大元の首等の筋肉バランスを良くする事を心掛けている。
末梢の神経の走行は不明でも大元の神経の出所は確かなので。

そして、右手の機能喪失で右の首や肩甲骨は楽をしていると考えがちだが、
それはとんでもない誤解。
逆に自由に動かせないので、動かせる左よりも張りが強い。

そういう事が何回か施術してみて判ってきたので、そういう方針を立てている。

この間も来院され、痺れの具合を問うと、
「だんだんとマシになってきています」と言って下さった。

何よりこの冬の手の冷たさが段違いに楽になったのをを喜んでくださっていた。
やはり血行が良くなってきたのだろう。

薄皮を一枚ずつ剥いでいくようなやり方だが、
それでも一歩ずつ確実に前へ進んでいると確信しています。

右脚も坐骨神経痛の気が、それと鼻炎の薬が・・・

「まだまだ時間が掛かる…」で書いた左手と左脚の痺れのある男性。

こちらのアドバイスを守って下さり、歩いたりエクササイズをしたりで少しずつ良くなっている。

ただ、今回施術中に右の腓骨筋のリリースをしている時に痺れが出た。
という事は、右の坐骨神経痛も出やすいという事。

確かに梨状筋はどちらも弱い。
神経根を調べると、やはり右も少し圧迫があった。

という訳で、今回は左右の梨状筋と神経根(左腰椎3:4:5番 仙椎1番、右腰椎3:4番 仙椎1番)にテーピング。

左手も順調に推移。
ただ、現在論文を仕上げなければいけないらしく、パソコン仕事は休み中も行っていたらしい。
段々と姿勢が悪くなるのは自覚されているのだが、どうもやりだすと難しいらしい。
気持ちは判るが・・・

それと、気になるのが慢性鼻炎で薬を常用されている事。
自分も過去に気温差アレルギーでクシャミが止まらない時によく飲んでいた。
ただ、あの手の薬は結構副作用も強い。
それが手の痺れに繋がっているかどうかは不明だが、可能性も捨てきれない。
鼻炎用のテーピングで症状が出ないならそれが最善策なので、
数日薬の服用をやめテーピングのみで様子を見てもらう。

これで鼻炎が治まるなら、手の痺れに関してはより早い回復が期待できると思われる。

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