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楽水庵ブログ スポーツ障害等でお悩みの方に!!京都 キネシオテーピングのプロ: 2016年4月

非常に好評だった、中日本レガッタでのブース

キネシオテーピング協会認定療法家&指導員の楽水庵 水谷です。

4月22日~23日(レースは24日まで)と愛知県東郷町にある愛知池で開催された「中日本レガッタ」というボートの試合へテーピングサービスに行ってまいりました。

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ここは昨年も1日だけ行ったのですが、今回は浜松の仲間とローテーションを組んで3日間カバーできるようにしました。
私が金土、相方が土日、という具合です。

主催されている愛知県ボート協会(愛ボ)の皆さんには非常にお世話になりました。
私も相方も愛ボの役員の方々と管理棟で寝食を共にさせていただきましたが、役員の方々が朝5時過ぎぐらいから率先して準備をされている姿を見て、今の関西がほとんどの面で衰退している原因が判ったような気がします。
これ以上書くと差しさわりがあるので、やめときますが(^_^;)

初日から名古屋大学(名大)や名古屋工業大学(名工大)の選手が入れ替わり立ち代り来てくれ、2日目には競技スタッフをされているトヨタボート部の方々、それに大会役員の方々が噂を聞いて続々と来てくださり、その中で全中(全国中学ボート連盟)の理事の方に「是非、全中の試合にも来てください」とお声掛けしてくださったので、7月23日ー24日に石川県の津幡で開催される大会へも行かせてもらう事になりました。
旨い魚が食えそうです(*^。^*)

最終日は相方一人に頼んで帰ったのですが、やはり名大・名工大の選手達が次々と訪れ、最終的には今格段痛い処はないが自分のコンディションはどうかチェックしてほしいという頼まれたそうです。
これは、こちらにしても願ってもない事で、いつも「傷める前に違和感を感じたら早目にチェックして対策する」と口を酸っぱくして言っている事が、名大・名工大の選手達にはスッと受け入れられたという事でしょう。

残念ながら両校とも現時点では怪我人が多く成績もパッとしませんが、こういう事をしっかりしてトレーニングを積んでいき、また後輩にこの取り組みを残していくと数年以内に必ずや強くなると信じています。

何はともあれ、今回は本当に有意義な時間を過ごせたと感謝しています。
綺麗な満月や日の出も拝めました。

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楽水庵

無理やりストレッチして肋骨骨折・・・

京都府長岡京市にある、"kinesio ≒ pain buster & performance upper" 楽水庵です。
文字通り、痛みを退治しパフォーマンスを上げるような施術を行っています。

マラソン大会によく出られている50代の女性。
京都マラソンや名古屋ウィメンズにも参加され、その度にベストを出されていました。

しばらく来られていなかったのですが、先週電話が掛かってきて「肋骨を折って痛いが、テーピングで何とかなりますか?」と。
来てもらって話をよく聞くと、花粉症から気管支喘息になってしまい咳をしながら走っていたそう。
咳を続けながら走っていると当然ながら横隔膜にはかなり負担が掛かりますし、肋骨も圧迫されます。
それでどうも右肋骨辺りの筋膜の動きが悪いなと感じ、ストレッチングをしたら「ポキッ」とやってしまったそうです。

書いているだけで痛くなりそうです(^_^;)
というのも、8年ほど前に私も夜自転車に乗っていて、出会い頭に無灯火の自動車に横から当てられドアで背中を強打して肋骨を折った事があったからです。
あれは本当に痛かった。
2週間クシャミをしそうになったら痛みでクシャミが止まりましたもんね。
クシャミができるようになって(もちろん痛いですが)、「やっとクシャミができるようになったんだな」と思ったもんです。
肋骨を折ると、咳やクシャミをすると痛くなると言いますが、本当に痛い処をやるとクシャミはできません(T_T)

この女性の骨折も場所こそ私のやったところと異なりますが、痛みは結構近いところがありました。
お医者さんには1ヶ月安静と言われたそうですが、2週間後にウルトラマラソン(70㎞)があるので何とかなりませんかと。
まあ、少し無理な気もしましたが・・・
骨折した後の養生が悪かったのもあるし。
というのも、骨折して腫れが出ているのにお風呂に入られていたのです。
次の日にはわざわざジムに行ってサウナまで入っていたらしい。
シャワーだけにしてひたすら患部をアイシングしなければいけない時に・・・
本当にモッタイナイし、本当にこういう事例は山ほどあります。

いつもと動きが違う時に無理なストレッチングは最も危険です!
この女性も感じておられたように、皮膚・筋膜の動きが悪い時に無理に伸ばそうとするとキックり腰や肉離れを起こしますし、肋骨のような元々弱い骨なら簡単に折れてしまいます。
「調子が悪いからストレッチング」ではなく、まずアイシングとかで安静にしてみましょう。
それからその辺りの筋肉がしっかり収縮できるかチェックするのが理想ですが、何はともあれアイシングがお奨めです。
「冷やしたらダメなのでは?」と思われるかも知れませんが、その動きの悪い部分は大抵熱を持っています。
それを冷やすだけでも皮膚・筋膜の動きが良くなる事が結構あるのです。



まあ、それでも何とかしてみましょうという事で、とりあえずリンパコレクションテープを貼り、折れた右側の腹筋が入っていないのでS3テープを追加するだけで後はアイシング、そして帰ってからも2時間おきぐらいにアイシングを続け、食事も炎症を助長するようなものは避けるようにアドバイスしました。

2日後に(ちょっと間隔は短かったのですが、私が愛知に泊まりで行くので)来てもらうと、かなり痛みはマシになっていました。
もう一度リンパコレクションテープ、そして横隔膜の動きを良くする為に季肋部テープと横隔膜テープを追加しました。
これで更に楽になった模様。

そして1週間後。
少し痛む事はあっても、今までのような「ズキン」としたような痛みはほぼなくなり、筋肉痛のような軽いものに変わっていました。
前2回はリンパコレクションテープでしたが、今回はEDFテープに変更。
それに腹横筋テープとS3テープを追加。
おそらく軽いジョグ程度なら大丈夫でしょう。
レースの2日前に最終調整をする予定ですが、無理ならそこで中止ぐらいの軽い気持ちでやってもらえるなら問題ないと感じました。

しかし、自分が肋骨をやった時にこのやり方を知っていれば、あんなに苦しまなくて良かったのにな~。
この女性も元々健康の為に走り出したのに、いつの間にか「命を削って」走っているようになっていたので、そこは十分気を付けてもらいたいですね。


楽水庵










障害者ボート日本代表メンバーのパフォーマンスアップの依頼

先日、4月末にイタリアで行われるパラローイング(障害者ボート)世界選手権にフォア(4人漕ぎ)で出場する 「琵琶湖ローイングCLUB(略称、びわろー)」のメンバーが来院されました。
その世界選手権の結果次第で、9月にリオ・デ・ジャネイロで開催されるパラリンピックへの道が開かれます。

今回は、キネシオテーピングによるパフォーマンスアップの依頼です。
「びわろー」のコーチをしているのが私の若い友人で、彼にキネシオテーピングを教えた事があり、また彼が選手達に貼っているのですが、もっと効果的なテーピングができないか、というものでした。

2年ほど前に「びわろー」のイベントに参加した事がありましたが、その時はメンバー各々がどういう障害を持っているか認識していませんでした。
今回依頼を受けて聞いてみると、4名中(男女混成)男性1名は左肘の怪我による神経断裂で、(こういう表現が妥当かどうか)一番障害が軽かったのですが、後は男女各1名が二分脊椎症(にぶんせきついしょう)、そして残る女性1名が8年前の脳腫瘍発症による失明と片麻痺、といった具合です。

二分脊椎症という症状は、恥ずかしながら私も今回初めて知りました。
先天性で、生まれてきた時に脊椎(だいたい下の方)に穴が開いていて神経が飛び出していて、手術で穴を埋めますがそこから下の神経が麻痺していて装具なしでは歩行困難です。
そして、ほとんどの方が尿意・便意の感覚がないそうです。
また、その合併症として水頭症や股関節脱臼もあります。

幸いな事に、このメンバーが来る前に「びわろー」の会員でやはり二分脊椎症の男性が、「表層性胃腸炎」と診断され薬を服用し続けているのだが全く改善しないという事で来院され、胃腸炎の方もそうですがテーピングにより歩行もかなりしっかりしたのが私にとって良い予行演習でした。

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依頼がパフォーマンスアップですから、実際当院に「ローイングエルゴメーター(エルゴ)」を持ち込んで、テーピング後に漕いでみて変化をチェックする、という本格的なものになりました。

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実際やっていくと、皆さん麻痺はあるのですが、それもテーピングにより感覚が結構戻ってきて力が入りやすくなりエルゴを漕いでも依頼された改善内容がほぼクリアできたかなと思われます。
左肘の神経を切断された方も、残っている神経の流れを良くするとかなり力が出るようになりました。
脳性麻痺の女性も、髪の毛の上からですが腫瘍のある部分にEDFテープを貼ると楽になられました。
これで効果が少しでもあるなら坊主になっても良いと言っておられるので、果たしてどうなる事やら・・・

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後は、レースまでコーチである友人が少しでもこのテーピングを継続して貼ってくれて、なおかつイタリアでまた新たなトラブルがあっても連絡を取り合って対処できればと思います。

今回こういう方々のケアをさせてもらったのは、本当に僥倖です。
いろんな縁を感じます。
そして、そんな境遇にも関わらず一生懸命頑張っておられる姿を見ると、健常者のアスリートのあり方に疑問を抱きます。
「五体満足」でこの世に生を受けた者は、その幸運を享受しなければ障害者の方々に申し訳が立ちません。
本当のアクシデントならいざ知らず、このままいったら故障するのが判り切っているのに、無茶な練習をする選手・させる指導者には本当に憤りを感じます。
勝つ為にはハードトレーニングが必要です。
ただ、ハードトレーニングができる状態でない選手にそれを押し付けるのは如何なものでしょうか?
まずハードトレーニングができる身体にして、なおかつ常にハードトレーニングができるようケアしていかなければいけません。
残念ながら、それを判っていない選手・指導者が多過ぎます。

最後に、今回の依頼は「パフォーマンスアップ」でしたが、こういうテーピングはこれらの障害者の方々の QOL (クォリティー・オブ・ライフ、生活の質)向上に非常に役立つものと確信しました。
例えば、二分脊椎症の方々でも装具なしで確り歩けるようになる、もちろん下腿部の筋肉が全然発達していませんのでいきなり長い距離は無理ですが、すこしずつ距離を伸ばしていけば自力でかなり歩けるようになります。
「自分の足で確り歩ける」という事がどれほど素晴らしい事か、「歩きスマホ」とかやっている連中に説教したいぐらいです。
脳腫瘍の方も然り、失明に関しては何とも言えませんが、片麻痺に関してはある程度までは何とかなると思います。


これからもこういう方達のサポートをできる限り続けさせてもらいたいと思います。


楽水庵









「乾いたところに水を注がれたよう」

大阪市と京都市の間にある中規模都市 長岡京市にある「アゴ・首・スポーツ障害」専門院 楽水庵です。

先日お見えになった30代男性。
ある楽器のインストラクターをされています。

趣味でマラソンや、小学校時代からバスケットボールを続けておられるのですが、左膝に痛みが出て15㎞ほど走ると痛みが激化、それにバスケットボールをしても左足を軸にしたピポットターンができなくなっているとの事。
それとストレッチの店に通っておられるそうですが、「反り腰」と指摘されたようです。

まず、この方は左耳が結構右に比べ下がっていました。
という事は、頚椎1番が傾いています。
そして、それはつまり左半身が力が入りにくいという事です。
この状態をスルーして主訴だけ処理しても、根本的な解決にはなりません。

そういう訳で、頚椎1番とリンクしている腰椎5番にアジャストテープを貼る等の施術を行っていくと、その男性の特に左半身に血が流れる感覚があったのでしょう、「まるで乾いたところに水を注がれたよう」と表現なさいました。
さすが、ミュージシャン!

数日後に若干痛い処は残っているようですが、かなり良くなったとメールをいただきました。
ただ、この頃は初回で痛みをゼロにしようとすると、どこかまた歪みを発生してしまうのでほどほど、施術前の痛みから比べると 1/3 程度になっていればそれど十分と考え、またそう説明しております。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。

楽水庵



頚椎1番の調整を腰椎5番で、かなり効果的!

この度、キャッチコピーを "kinesio ≒ painbuster (ペインバスター) にした、京都府長岡京市の「アゴ・首・スポーツ障害」専門院 楽水庵です。

多くの全身にいろいろなトラブルを抱えた方を施術させていただいてますが、そういう方々の多くに共通の特徴がある、そしてその対応策を見つけました。

それは、頚椎1番が傾いている、というトラブルです。
頚椎1番は、別名《環椎》と呼ばれる横に長い椎体です。
だからでしょうが、結構何かの原因で傾きやすいようです。

そうすると、だいたい(逆もあるかも?)下がっている側の頚椎1番の上下から出ている C1:C2 という神経が圧迫されます。
この神経が圧迫されると、背中や下肢の感覚が鈍くなりますし、当然ながら筋機能が低下します。
ハッキリ痛みで出る事もありますが、「何となく右(左)側ばかり調子が悪い」という場合、こういう可能性が考えられます。

では、こういうケースにどう対応すれば良いか?
確かに頸椎1番の調整をする機械を置いてある治療院もあるようです。
ただ、これもカイロプラクティックの多くの場合同様効果が長続きしないようです。
ほとんどの方が筋肉のバランスが崩れている為に身体が傾くのです。
だからいくら骨を整えても「筋バランス」、そして『浅筋膜の流れ』を調整してあげなければ「その場しのぎ」になってしまうのです。

何故、カイロプラクティックがアメリカであれだけ流行ったかというと、やはり向こうの方は筋肉が強いからだと思います。
彼らに比べれば筋肉量が少ないし弱い日本人は、なかなかそれだけでは良くならないのです。

話を頸椎1番の調整に戻します。
直接、頚椎1番附近の浅筋膜の調整をしようにも、髪の毛(いくら薄毛でも)がありできません。
坊主頭の方にやってみましたが、やはり髪の毛が伸びるのでせいぜい2日ぐらいしか持ちません。

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では、どうするか?
ここで、「ジンクパターン」(別名で呼ばれる事も)というものを利用します。
詳しくは書きませんが、要するに「頸椎1番と腰椎5番はリンクしている」という法則です。
ひょっとすると、仙腸関節の動きの悪い人はこれが関係しているのかも知れません。

この間来られた男性は、慢性的に後頭部の詰り、それと鬱症状を訴えておられます。
月に一度のペースで通われているのですが、前回の際に右耳が約1㎝程下がっているのに気づきました。

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以前に気が付かなかったのは、本当に迂闊でしたm(__)m

まず、腰椎5番の傾きを修整するテープを貼ります。

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次にこういう方はL5神経の流れが圧迫されています。
直ぐにスネが張ってしまうような方はその可能性が高いですね。
L4-5間の椎間板の動きが悪くなっているのです。
そこで、ジェルフィッシュテープを貼ります(この写真はなし)。
また、C1 にπテープを貼ります。

そうすると、かなり耳の位置が変わってきました!

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その後続けて仙腸関節を含め全身の調整をすると、ほとんど耳の位置が変わらなくなりました(*^。^*)

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男性も、「今までで一番楽になった」と喜んでおられました。

その後他の方の施術でも、やはりこういうケースが非常に多い事が判りました。
特に『顎関節症』を含むアゴの痛み・不具合を訴えられる方は、イの一番にチェックしなければいけない処でしょう。


楽水庵





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