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障害者ボート日本代表メンバーのパフォーマンスアップの依頼

先日、4月末にイタリアで行われるパラローイング(障害者ボート)世界選手権にフォア(4人漕ぎ)で出場する 「琵琶湖ローイングCLUB(略称、びわろー)」のメンバーが来院されました。
その世界選手権の結果次第で、9月にリオ・デ・ジャネイロで開催されるパラリンピックへの道が開かれます。

今回は、キネシオテーピングによるパフォーマンスアップの依頼です。
「びわろー」のコーチをしているのが私の若い友人で、彼にキネシオテーピングを教えた事があり、また彼が選手達に貼っているのですが、もっと効果的なテーピングができないか、というものでした。

2年ほど前に「びわろー」のイベントに参加した事がありましたが、その時はメンバー各々がどういう障害を持っているか認識していませんでした。
今回依頼を受けて聞いてみると、4名中(男女混成)男性1名は左肘の怪我による神経断裂で、(こういう表現が妥当かどうか)一番障害が軽かったのですが、後は男女各1名が二分脊椎症(にぶんせきついしょう)、そして残る女性1名が8年前の脳腫瘍発症による失明と片麻痺、といった具合です。

二分脊椎症という症状は、恥ずかしながら私も今回初めて知りました。
先天性で、生まれてきた時に脊椎(だいたい下の方)に穴が開いていて神経が飛び出していて、手術で穴を埋めますがそこから下の神経が麻痺していて装具なしでは歩行困難です。
そして、ほとんどの方が尿意・便意の感覚がないそうです。
また、その合併症として水頭症や股関節脱臼もあります。

幸いな事に、このメンバーが来る前に「びわろー」の会員でやはり二分脊椎症の男性が、「表層性胃腸炎」と診断され薬を服用し続けているのだが全く改善しないという事で来院され、胃腸炎の方もそうですがテーピングにより歩行もかなりしっかりしたのが私にとって良い予行演習でした。

biwarow04.jpgbiwarow01.jpg
依頼がパフォーマンスアップですから、実際当院に「ローイングエルゴメーター(エルゴ)」を持ち込んで、テーピング後に漕いでみて変化をチェックする、という本格的なものになりました。

biwarow05.jpg

実際やっていくと、皆さん麻痺はあるのですが、それもテーピングにより感覚が結構戻ってきて力が入りやすくなりエルゴを漕いでも依頼された改善内容がほぼクリアできたかなと思われます。
左肘の神経を切断された方も、残っている神経の流れを良くするとかなり力が出るようになりました。
脳性麻痺の女性も、髪の毛の上からですが腫瘍のある部分にEDFテープを貼ると楽になられました。
これで効果が少しでもあるなら坊主になっても良いと言っておられるので、果たしてどうなる事やら・・・

biwarow02.jpg



後は、レースまでコーチである友人が少しでもこのテーピングを継続して貼ってくれて、なおかつイタリアでまた新たなトラブルがあっても連絡を取り合って対処できればと思います。

今回こういう方々のケアをさせてもらったのは、本当に僥倖です。
いろんな縁を感じます。
そして、そんな境遇にも関わらず一生懸命頑張っておられる姿を見ると、健常者のアスリートのあり方に疑問を抱きます。
「五体満足」でこの世に生を受けた者は、その幸運を享受しなければ障害者の方々に申し訳が立ちません。
本当のアクシデントならいざ知らず、このままいったら故障するのが判り切っているのに、無茶な練習をする選手・させる指導者には本当に憤りを感じます。
勝つ為にはハードトレーニングが必要です。
ただ、ハードトレーニングができる状態でない選手にそれを押し付けるのは如何なものでしょうか?
まずハードトレーニングができる身体にして、なおかつ常にハードトレーニングができるようケアしていかなければいけません。
残念ながら、それを判っていない選手・指導者が多過ぎます。

最後に、今回の依頼は「パフォーマンスアップ」でしたが、こういうテーピングはこれらの障害者の方々の QOL (クォリティー・オブ・ライフ、生活の質)向上に非常に役立つものと確信しました。
例えば、二分脊椎症の方々でも装具なしで確り歩けるようになる、もちろん下腿部の筋肉が全然発達していませんのでいきなり長い距離は無理ですが、すこしずつ距離を伸ばしていけば自力でかなり歩けるようになります。
「自分の足で確り歩ける」という事がどれほど素晴らしい事か、「歩きスマホ」とかやっている連中に説教したいぐらいです。
脳腫瘍の方も然り、失明に関しては何とも言えませんが、片麻痺に関してはある程度までは何とかなると思います。


これからもこういう方達のサポートをできる限り続けさせてもらいたいと思います。


楽水庵









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灼熱の全中・そしてインターハイ(インハイ)、そして「人生のある勝利」

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。

夏はボートの全国大会が数多く開催され、そのサポートで走り回っているせいでなかなかブログの更新ができませんでした(^_^;)

まず、7月15日・16日と岐阜海津町の長良川国際レガッタコースで開催された全国中学生ボート選手権(全中)のサポート。
元々はこの長良川が全中のホームコースらしいのですが、私達は2年前からの参加で、一昨年(石川)・昨年(福井)と北陸での開催にさんかしていたので、長良での活動は初めてでした。

私自身2005年に開催された世界選手権で一度観戦に訪れただけでした。
その時は世界選手権用に仮設の建物等が数多くあったので、今回行ってみると風景がかなり異なっているので戸惑いました。



それはさておき、結論から言うと全中は酷暑の為に決勝は行われませんでした。
初日も暑さの為に敗者復活戦を取りやめたのですが、2日目は暑さに拍車が掛かり熱中症で倒れ救急車で搬送される選手が続出、主催者の日本ボート協会が暑さ指数(WBGT)が31℃という運動は即中止レベルに達していたという事で、準決勝が終わった時点で残りの順位決定戦・決勝戦を中止するという判断を下しました。


私自身も今回でよく判りましたが、中学生ぐらいだとまだ体温調節能力が未発達だそうです。
そして、「発汗よりも放熱」で体温を逃がそうとするので、体温よりも気温が高いとダメージが大きいようです。
傍で見ていても顔を真っ赤にしている中学生を見ていると痛々しかったですね。

この中止の判断は英断だったと思います。
まだまだ先の長い中学生達に無理をさせる必要はありません。
「暑い中でやる事により体力が付く」という老害達がいますが、決してそんな事はありません。
少しは暑さへの耐性は付くでしょうが、体力は削られますよ。

第一、我々大人はこんな暑さの中でやった事がないんです!
気温が30℃を超えたらニュースになった時代を覚えていない「ただの健忘症」ですね、困ったものです。
本当に暑い中無理をしたら、命に別状はなくても脳や腎機能にダメージを与える事もあるそうです。


そして、7月30日から8月2日まで愛知県東郷町の愛知池で行われたインターハイ、私達は「インターハイ」で馴染んでいますが、今の高校生達は「インハイ」と呼んでいますね、

直前に台風が来て公式練習が中止になりぶっつけ本番になるなど運営側も大変だったようですが、私達も屋外テントでの活動だったので大変でした。

今から考えると私自身も軽い熱中症になっていましたね。
なんせ、普段は頻尿かと思うほどトイレに行く私がですよ、朝7時から夕方まで現場にいて、それも大型のクーラーボックスを用意して水分や塩分補給を十分している筈だったのですが、それでもその間に2回、それも濃いおしっこが少し出るだけでした。

それと、やっぱり「来ていた」と思われたのが、O製薬さんには申し訳ないのですが「○カリスェットをそのまま飲んで旨いと思った事」ですね。
○カリはハッキリ言って健康な状態で飲んだら「濃い」と思います。
昨年福井で行われた全中、この時も非常に蒸し暑いと感じていたのですが、その時でも○カリをもらったら味が濃すぎて半分に薄めたぐらいでちょうど良いと感じたものです。
それがそのままでちょうど良いと感じるのですから、かなりダメージを受けているという事ですね。

今回のインターハイはブースが選手の待機所から結構離れていたので、果たして来てくれるのかなと心配していました。
まあ、それはそれで暇な時間があれば、そこで勉強会になっていました。
東海支部の支部活動に私がボート専門競技指導員で応援に行くという形で、私のテーピングを勉強するという目的もあったので。
いつも全中等で一緒しているお連れさんが東海支部長なので、「それだったら東海支部の勉強会に呼んでよ」と言うと、「そんな予算はありません」と。
上手い事人を使ってくれます(笑)


まあ、それでも選手達は来てくれて、特に今年国体が開催される福井県のM方高校の面々。
彼は本当に貪欲ですね、特にO野君なんかいつも「ニコッ」と笑いながら何度も来てくれました。
男子舵手付クオドルプルで優勝してくれましたね。
500mまでリードされていましたが、その後鮮やかに逆転しました。



もちろん来てくれた選手達が優勝してくれるのは嬉しいものです。
しかし、レース前にキネシオテーピングしたからといって優勝できるほど勝負は甘くありません。
キネシオテーピング法はあくまで元々その人にあったポテンシャルを、皮膚・筋膜・関節・靭帯・神経等を整えて「正常な状態に戻す」しかできませんので、『貼ったら必ず勝つ』みたいなものではありません。
やはり勝つ為には厳しいトレーニングが必要です。
そのトレーニングでの怪我防止や更に効果を高める為のツールがキネシオテーピングなのです。

だから、優勝したのも嬉しいですが、準々決勝で敗退した選手本人や監督・コーチがレース後にブースを訪ねてきて、「負けましたが(本人は)納得したレースができました。ありがとうございました。」と挨拶してくださったのが本当に身に沁みました。

残酷なもので勝者は常に一人(一クルー)しかありません(たまに撞着もある事はありますが)。
確かに途中で負けたの事実でしょうが、そういった「納得(満足)できる」状態でレースに臨めるよう一人でも多くの選手をそういった「人生のある勝利」を享受してもらえるようこれからも頑張っていきたいと思います。


*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。

楽水庵

長距離ランナーとよく似ているボート選手の肋骨骨折

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。

少し前にボート選手の肋骨の痛みについて書きましたが(リンク)今回はそれに関連して。

ざっくり繰り返すと、前鋸筋という脇の筋肉の機能が低下した状態でローイング動作を繰り返すと、フィニッシュので腕を引いた状態で前鋸筋が引っ張られ、そうすると肋骨も引っ張られて最悪の場合剥離骨折してしまいます。
何故なら、フィニッシュの動作が前鋸筋のストレッチポジションになるからです。
ストレッチポジションと言っても状態が良ければ引っ張られません、ただ緩むだけです。
緩まず固く引っ張られるのでそういう状況になってしまうのです。


そして、このリスクは練習量に比例するようです。
これも繰り返しますが、圧倒的に大学のボート部員に発症例が多いですね。
マスターズや中高生ではあまり聞きません。
圧倒的に練習時間が長いせいだと思われます。

そう考えた時に思い出したのが、数年前ウルトラマラソン前に肋骨骨折をされた女性。
当時は気管支炎を患ったまま走り込みをして、痛いのをストレッチングで何とかしようとして負ったものだと思っていました。
もちろん気管支炎の影響はあったのでしょうが、今から考えると折った側(右)の前鋸筋の状態が良くなかったのでしょう。

個人差はありますが、ランニングで腕を引いた時のポジションはボートのフィニッシュとよく似ています。
この引いた際に前鋸筋が突っ張り、結果肋骨が引っ張られる、それも距離を伸ばすとリスクが高まります。

また、これは余談ですが、かなり前にフィギュアスケートの安藤美姫さんがジャンプのせいで肋骨を骨折した事がありました。
どちらを折ったかは覚えてませんが、おそらく回る側だと考えられます。
というのは回転する際にグッと肘を後ろに引きますから。
多分この場合は、回数というよりも強度だったのだとは思いますが。

それでも、このように肘を曲げて腕を後ろに引く動作というのは、前鋸筋の本来の機能(肘を伸ばして手を前に押す)がしっかりできていないと競技によっては肋骨骨折を引き起こすリスクが高いと言えるでしょう。

競技志向が強ければ強いほど更にリスクは高まります。

*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。


楽水庵

やっぱり「再生屋」に!1年3ヶ月ボートどころか日常生活にも・・・

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。

最近私は自分の立ち位置を考えています。
スポーツをされていない皆さんの施術も勿論させていただきますが、自分の目指す処は何なのかを漠然とではありますが思い描いています。

そして、トップアスリート・ジュニア・マスターズを含めて私が一番大事にしたいのは、「やりたいのだが、痛み等の問題で(全く)できない」という方達に、レベルの差はあれどまた競技に戻っていただく事です。

ですから、本格的に「再生屋」を目指していこうと思っています。

そんな中で、本当に偶然が重なり通っていただいているマスターズの男性の例を紹介させていただきます。

この方は私と同年(今年で57歳)でT外大OB、学生時代に戸田でボートを漕いでおられました。

卒業後ボートから離れておられていましたが、何校かの大学ボート部OBが集まって設立したマスターズクラブに入って再開されていました。

ところが、1年3ヶ月ほど前にひどい腰痛を発症、ボートを漕ぐどころか日常生活でも身体を動かすと「怖さ」があるほどでした。

共通の知人から紹介され、6月に行ったセミナーに参加された際にモデルになってもらい少し調整したところ、それが功を奏したようで腰が楽になられ、そのまま通っていただく事になりました。

2回目に来られた際に普段の生活での「怖さ」はなくなったみたいだったので、施術後にエルゴメーターを漕いでもらいました。
自らエルゴメーターを漕ごうとされたので安心感はあったようです。

ただ、漕いだ際に身体を後ろに飛ばすのにはまだ怖さがありました。





その後私も後で知ったのですが、実際にボートを漕がれました。
もちろんボチボチとはですが、本当に楽になっていなければ漕がれないでしょう。

その1週間後(前回から2週間後)。
更に状態は改善されていたので、また施術後にエルゴメーターを漕いでもらいました。

すると、下の画像のようにダイナミックに漕ぐ事ができました。



2週間前とは全然違います!!

まだテーピングなしでは辛い部分もありますが、私が予想していたよりもずっと早いペースで回復されています。
秋ぐらいに本格的にボートに復帰できればと考えていましたが、あまりにも早いので今本格的にボートに復帰されたら熱中症を心配しなければいけませんね(笑)

本当に私が本領発揮するのは、こういった故障で競技になかなか戻れない方々に対し、速やかに戻っていただ蹴るようにする事でしょう。
だから、「再生屋」としてこれからも頑張っていきたく所存です。

*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。


楽水庵

大谷選手の肘内側側副靱帯、本当にピッチングで?

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。

エンゼルスの大谷 翔平選手が右肘内側側副靱帯部分断裂で故障者リストに入りましたね。
当面は「PRP注射」という自身から採取した血液の血漿分を内側側副靱帯に打ち、速やかな回復を目指すそうです。
確かヤンキースの田中将大投手もPRP注射をして復帰しています。

この治療法があるという事は、やはり靭帯にも血流があり、血流を促す事により組織の修復は促されるという事を証明しています。
これは前回の指の亜脱臼に対するアプローチ(リンク)と同じ根拠に立っていると言えます。

ただ、少し異なるのはPRP注射は打って安静にするのに対して、私のやっている靭帯へのアプローチは「ある程度動かしてもらった方が治りが早い」点です。

何故か?
関節が伸展時(この場合は肘)に内外とも側副靱帯は縮まなければいけません。
それが組織が損傷している為、本来縮まなければいけない靭帯に弛みが出ています。


PRP注射は靭帯に直接血漿分を打ちこんで組織の再修復を図ります。
私のテーピングはキネシオテープの特性ー縦には伸びるが横には伸びないーを使い(中には素材により縦横ともに伸びるものもある)、肘関節が進展した時の靭帯の弛みを「ロック」します。
下の画像のようにです。

20180610takahashi1.jpg20180610takahashi2.jpg
この方はソフトテニスをされていて、来院される1週間前にプレー中にかなり無理な体勢でバックハンドを打ってから右肘が痛くなったようです。
ストレステストや触診により肘内側側副靭帯が弛んでいるのが判明したので、弛みをロックするテープを貼りました。
内側だけではなく外側にも貼ります。
両方でバランスを取っているので、そうした方がより確実と思えるからです。
そうしておいて肘が安定したなら、無理のない範囲で肘関節の屈伸運動をする事で血流が上がります。
その恩恵で靭帯組織の修復がスピードアップされるのです。


また、この方は首の左C3神経が詰まるタイプです。
このタイプは右中斜角筋が機能低下しやすい。
中斜角筋の機能低下は、上腕三頭筋の機能低下を起こします。
大腿直筋の機能低下が膝の側副靱帯損傷を起こす要因になるのと同じです(リンク)
タイプによって肘を傷めやすい事はあるようです。
右利きで左C3神経が詰まっていると要注意でしょう。

加えて、肘の靭帯損傷している方は、それ以前に肩の靭帯(肩甲上腕靭帯等)を傷めている事が多いのです。
その為にピッチングなど振り下ろした際、胸と腕のリンクが切れている為に「手投げ」になっているので余計に肘に負担が掛かるのです。
テニスだと特にスマッシュやサービスの時に「腕が抜けそう」な感覚になります。

ですから、肘のトラブルの際はそこだけチェックするだけでは本当の解決にはなりません。
首・肩のチェックも必ずするべきです。
そうでないと単なる「対症療法」に終わってしまうのです。

最後に、大谷選手の靭帯損傷はピッチングが原因と考えれていますが、本当にそうでしょうか?
ソフトテニスの男性の例をもう一度考えてみましょう。
彼はバックハンドで肘を傷めました。
大谷選手は左打ちです。
ちょうどテニスで右打ちの人のバックハンドと同じ体勢ですね。
田中投手らだとピッチングが原因と特定できますが、大谷選手のように「二刀流」でバッティングも精力的に行っている選手の場合、ピッチングが原因と決めつけるのは少し乱暴な気がします。

ともあれ、大谷選手の早い復帰を期待します。
もちろん、無理のない復帰をです。

*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。


楽水庵



バレーボール やっぱり多いな・・・小指の亜脱臼

こんにちは、「キネシオ ローイング インストラクター」(キネシオテーピング協会認定ボート競技専門指導員)
京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵の水谷です。

最近金曜日の夕方は長岡京市にある西山公園体育館に行き、長岡京市バレーボール協会が開いているバレーボール教室で、スポーツ障害等のケアでボランティアをさせてもらっています。
バレーボール教室を担当されている方が私と同様キネシオテーピング協会員で「手伝っていただけませんか」とお願いがあり、時間があれば行かせてもらっています。
幸か不幸か、最近金曜の夕方に時間があるので(笑)、毎週行っています。
相談に来られる方の悩みを聞いて、適切なアプローチで症状が軽減するテーピング、そして今後のアドバイス等をさせてもらっています。


一番多いのは膝です。
ただし、これも見た限りでは強力な外力が掛かってというようなものではなく、この図のように首のバランスの乱れから来る大腿直筋の筋低下が主たる原因です。

20180512gazou_knee.jpg


昨日来た小学生の男の子は右の脛に痛みがありましたが、原因はリスフランでした。
そしてリスフラン障害を起こした切っ掛けは、「新しい靴」。
新しい靴の、特に甲の部分がフィットしていないと案外リスフランを起こす気がします。



さて、ここからが今回の本題。

ママさんバレーをされている方々に圧倒的に多いのが、小指の第2関節(PIPと言います)の「亜脱臼」。
過去にボールに弾かれた時に傷めて、以後小指が真っ直ぐに伸びない状態です。


これは亜脱臼を起こした際に第2関節附近の外側側副靱帯、あるいは内側側副靭帯が弛んでしまっている事が原因です。
特に指を伸ばそうとした時に筋肉は指令を受けているのですが、靭帯が弛んでいるので筋肉が上手く作動しないのです
また必要以上に筋肉に負担が掛かるので痛みを感じます。
実は靭帯には「痛点」がないと言われていて、曲げたり伸ばしたりする際に痛みが出るのは筋肉の方と言われています。

一応皆さん整形外科等には行かれていたそうなのですが、改善が見られないので放置されていました。
そこで、こういうテープを貼りました。

20180609littlefinger1.jpg20180609littlefinger2.jpg これは第2関節附近の靭帯の弛みを「ロック」させます。
外側・内側どちらの側副靭帯も貼っておいた方がより効果が出ます。
内外どちらにも靭帯があるという事は、両方でバランスを取っているのですから。

これを貼ると、皆さんその場で指が真っ直ぐに伸びます。
後は貼りっぱなしにしておいて1ヶ月ぐらい「剥がれたら貼り直す」を繰り返すと、徐々に靭帯の修復が進むので以後テーピングしないでも大丈夫になる筈です。

*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。


楽水庵





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