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楽水庵ブログ 2015年7月 2ページ目

「寝る時の反り腰が楽になり、O脚がマシになりました」

ご覧いただきありがとうございます。
京都府の長岡京市で、キネシオテーピング療法を主に使いながらスポーツ整体を行っている楽水庵です。

身体の様々な悩みで通っておられる20代の女性。

初回に鼠蹊部の痛みを訴えておられていたので、チェックすると左右共に腰椎2番と4番からの神経の詰まりが見られました。
2番が詰まると主に腸骨筋、4番が詰まると中臀筋や大腿部の外側の、それぞれ筋機能が働きにくくなります。

この方の場合、鼠蹊部の詰りは腸骨筋と中臀筋の機能が低下していたのが原因と思われます。
中臀筋は直接鼠蹊部の詰りの原因にはなりませんが、中臀筋が収縮しないとその拮抗筋である内転筋等が弛みにくくなります。
内転筋の張りは鼠蹊部の詰りの原因になります。

ジェルフィッシュテープを腰椎2番と4番の神経出口に貼りました。

そして、2回目に来られた時。
テープを剥がしたら、座ってしばらくするとまだ鼠蹊部の痛みはあるそうです。

ただ、腸骨筋の機能が回復してきたようで仰向けで寝ると反り腰になり辛かったのが、かなり楽になったとの事でした。
反り腰になる方は大腰筋や腸骨筋、所謂「腸腰筋」の機能が弱い事から起こる事が多いのです。
「腸腰筋」が収縮してくれないので、仰向けになった際に腰が浮いてしまいます。
それが、腰椎2番へのテーピングで改善されたのです。

また、これは初回に話されてはいなかったのですが、O脚も良くなってきたのが実感されたそうです。
以前O脚矯正の処へ通っておられたそうなのですが、もう一つ効果が出なかったそうなのです。
それが、1回で良くなっているので驚いておられました。
まあ、あまりこれについては私は気にしてませんでしたが(笑)

O脚になる原因はいくつかあります。
主に梨状筋や中臀筋(前部)の機能低下があります。

この方の場合、中臀筋前部の機能低下が腰椎4番へのテーピングで回復されたのが、その理由でしょう。
中臀筋前部には股関節を前方中央へ締める(内旋)機能があります。

O脚矯正で内転筋を鍛えるという方法も考えられますが、実は内転筋は外旋筋なのです。
内旋させるには中臀筋前部や大腿筋膜張筋を働くようにした方が良いのです。

このように、特に意図したもの以外の日常の動作でも楽になっておられるのを聞くと嬉しい限りですね(*^。^*)

楽水庵





「顔が小さくなりました」→「しかし、もったいないですね~」

こんにちは、顎関節症等のアゴの悩みを解消するべく励んでいる、京都府長岡京市の「顎・首・スポーツ障害専門院」楽水庵です。

全身の様々なお悩みで通われている20代の女性。

全身の調整をしてから頭→顎と施術していくと、1回目から「顔が小さくなった」と言われていました。
家に帰ってからも妹さんに言ってもらったそうです。

2回目に来られた時にそう言われ、「もっと美容的な事を宣伝されたら良いんじゃないですか?」と言ってくださいました。

そして、2回目の施術。
まだ左の外側翼突筋が若干固いのですが、顎の痛みも益々解消していき、更に顔が小さくなったと喜んでおられました。

聞けば、段々と顔の凹凸が少なくなり平面的になっていっていたのが、特に顔の側面が奥に引っ込んで立体的になっていって、小顔に見えるようになるとの事でした。
まあ、容積自体は変わっていないと思うんですが(笑)
顎に対する直接の施術もそうなんでしょうが、側頭筋を時間を掛けて弛めているのが聞いているのではないかと思います。

元々、小顔になるとかではなく、顎を良くすると顔が左右の歪みがなくなる「整顔」というのを売りにしようとは思っていた時期もありましたが、小顔矯正などは個人差もあるので謳い文句にする気はありません。

それを告げると、「しかし、もったいないですね~」と。

まあ、こんなおっさんが一人でやっている院ですから、あまり美容的な事を言っても説得力ないような、それと柄にもない事には手を出さない方が賢明と思いますので(^_^;)

ただ、これから顎で来られる女性で、私の痛い施術を受けてもらうのに、「小顔になる可能性が高いですよ」は殺し文句になるかも(*^。^*)

楽水庵

下肢の痺れが上肢の痺れに繋がるか?

こんにちは、京都府長岡京市で痺れに対するアプローチを得意としている、スポーツ整体院 楽水庵です。

さて、タイトルに書きましたが果たして下肢の痺れ、主に坐骨神経痛のような痺れが手や腕に繋がるか?という疑問をお持ちの方がおられます。

その問いに対しては、たまにですが胸椎の動きが特に悪い方は出る事があるというのが私の答えです。

胸椎の横を走っている板状筋の動きの悪い方は、腰椎の状態の悪さがそのまま頸椎・肩甲骨等を通して伝わってしまう事があります。

そういう場合、元々手や腕に痺れが出やすい状態(筋肉の硬直等)であるのですが、それが板状筋等の状態如何では下肢の痺れが伝わってしまうようです。

現に足を刺激した時に手の痺れが出た人に対し、硬直した板状筋を弛めてあげると直ぐに痺れが止まった事もあります。

もちろん、これで全てに対応できるとは言えません。
同側の手足の痺れの場合、脳が原因の事もあります。
その場合は、脳外科等で検査してもらう必要があります。

ただ、こういったアプローチで痺れが解消した時、その痺れはそれほど深刻なものではないと考えられます。

楽水庵

肉離れは筋肉のオーバーヒートです

お疲れ様です。京都の長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。アスリートのスポーツ障害をメインに、さまざまな症状でお悩みの方に根本治癒を目指した施術を行っています。

陸上短距離の桐生選手がハムストリング(大腿部後面)の肉離れにより全日本選手権を回避しました。
度々ハムストリングの肉離れをやっているみたいで心配です。

この時に問題なのは、本当にハムストリングが問題なのか?という事です。
肉離れというのは、筋肉のオーバーヒートみたいなものだと私は考えています。
頑張りすぎて起こしてしまうのです。
そして、大事なのはハムストリングの拮抗筋、つまり大腿部前面や股関節の機能はどうなのか、しっかりチェックしているか、という点です。

経験上言えるのは、ハムストリングの肉離れを起こす方を診た時に、ほとんどの方がハムストリングの拮抗筋である大腿四頭筋(主に大腿直筋)や、大腿四頭筋と浅筋膜で繋がっている腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)に問題がありました。
それらの筋肉が機能しない、つまり収縮もしないし弛んでもくれません。

そういう状態で速く走ろうとすると、ハムストリングが収縮しようとした時に前面の筋肉が弛んでくれないのでハムストリングは収縮する為にいつもよりも力を必要とします。
車で言えば、「サイトブレーキを掛けながらアクセルを目いっぱい踏んでいる」状態なのです。

そしてやがてハムストリングが耐え切れなくなり肉離れになってしまうのです。

もちろん肉離れを起こしたハムストリングの手当ても必要ですが、再発を防ぐ為には肉離れを起こしてしまう本当の原因である大腿四頭筋や腸腰筋の機能を回復してあげなければいけません。
それを怠ると何度も肉離れを起こしてしまい、どんどん筋繊維を傷めてしまい、皮膚・筋膜の流れを悪化させてしまいます。

今日来られた60代の男性も、よく左ハムストリングを肉離れされていたそうです。
検査をすると左腰椎3番の神経障害がありました。
腰椎3番の神経障害があると大腿直筋が働きません。
この男性も左大腿直筋が弱いのは自覚されておられましたが、ハムストリングの肉離れ対策にはハムストリングを鍛えるだけだと思われていたそうです。
しかし、いくら鍛えても拮抗筋の状態が良くなければハムストリングの肉離れのリスクは減りません。

主働筋と拮抗筋の関係で、このバランスが著しく崩れると、いくら片方の筋機能が優れていても肉離れはしやすくなります。
逆に、それほど特段強くなくても、主働筋と拮抗筋がほどよくバランスが取れていれば、それほど肉離れのリスクはないでしょう。

単体で筋肉は動きません。
そのチェックを怠るとスポーツ障害のリスクは非常に高くなってしまいます。


楽水庵




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