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楽水庵ブログ

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「ギックリ腰は遺伝しますか?」

お疲れ様です。スポーツ障害を専門にしている、京都府長岡京市のスポーツ整体院楽水庵です。

現在通われている若い女性ですが、この間チェックしていたら右の広背筋が弱っていました。

広背筋が弱るとギックリ腰を起こす要因になる事があります。
それで、「このままだとギックリ腰になるかも」と伝えると、「私のお母さんが良くギックリ腰をするんですが、これって遺伝するんですか?」と聞いてきました。
彼女のお母さんは頻繁に(年に一度)ギックリ腰をするらしく、それも起こすと1週間ぐらい寝込むほど重い症状だそうです。

う~ん、どこか変な癖が身体に付いている気がしますね(^_^;)

ギックリ腰が遺伝するかどうかについては、おそらくそれはないと思います。
もちろん、筋肉の質なども関係しますので、全然ないとは言えませんが。

しかし、坐骨神経痛や胸郭出口症候群、肩頚腕症候群等の痺れに関しては遺伝は関係すると思います。
骨格を受け継ぐという事は神経や筋肉の走行も受け継ぐという事です。

そうすると、どうしても痺れが出やすいタイプの方というのは現実おられます。

ただ、そういった方でも日頃のケアで痺れを軽減させることは十分可能です。
特に筋肉の硬直を防ぐ事は大事ですね。

楽水庵

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自分の体験からも、モートンを含む足趾附近の痺れ・違和感に

こんにちは、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

少し前にモートン病(足の3趾・4趾附近の痺れが出る症状)に対してのアプローチを紹介させてもらいました(リンク)。

あれはあれで効果があったのですが、なかなかすっかり解決という訳にはいかず次回来られた際にまた症状が出てきた、という繰り返しで結局対症療法に過ぎなかったようです。

ある時に足裏の痺れに関係しているのは膝窩(しっか、膝の裏)付近にある「脛骨神経(けいこつしんけい)」というのを教えてもらいました。
そこで、モートンの症状が出ている女性が来院された際に脛骨神経の辺りを触ってみると、やはり上層部の皮膚・筋膜の動きが良くない。
手で皮膚・筋膜の動きをスムーズになるように誘導するようにしてあげると、モートンの症状はピタッと治まりました。
その誘導ですが、膝窩筋にテーピングする際の動きと同じで、結局膝窩筋の動きが良くないと症状が出やすいという事だと解釈しています。

膝窩筋にテーピングして次回来られた際に経過を尋ねると、それからモートンの症状は出ていないとの事。
以前のアプローチは、末梢の神経に対してある種「モグラ叩き」みたいな事をしていただけなのかも知れません。
脛骨神経が主な原因なら、やはり膝窩筋からアプローチするべきでしょう。


次にリスフラン等の問題で通っている女子高生。
彼女もリスフランや足関節以外に足の甲の先端部分に嫌な感触がありました。
「ひょっとして」と思い、膝窩の筋膜を調整しながら足の甲の感触を尋ねると改善していました。
私なりにリスフランに対するアプローチはしっかりしてきたつもりだったのですが、なかなか回復が思わしくない。
脛骨神経が邪魔をしていたようです。

もちろん彼女にも膝窩筋テープを貼りました。


最後に私の例です。
私もたまに左の3趾(中指)に痺れが出る事があります、特に寝ている時に。
以前はお尻にデキモノがあり、それが梨状筋を圧迫して出る坐骨神経痛だと解釈していました。

数日前も寝ている時にその症状が出て寝付けない。
前述の女性に対するアプローチの結果が出た後だったので、「俺も膝窩筋かな?」と考え、まず膝窩の皮膚・筋膜を誘導すると良い感じ。
それで膝窩筋テープを貼ったところ、それから症状は出ず寝付けました。


こういった結果から考えると、お尻やハムストリングに出る痺れはまた違った原因ですが、足先だけの痺れや違和感なら先ず膝窩周辺を疑ってみるのが得策かも知れませんね。

*あくまで個人の感想です
*効果には個人差があります。


楽水庵


リスフランが原因と思われる症状2例、時には痺れも

こんにちは、京都府長岡京市のキネシオテーピング協会認定治療院 楽水庵の水谷です。

2日間の全国高校選抜ボート大会のサポートを終え、昨日の夜帰ってきました。
今日(24日)・明日は東海支部の支部長を含め支部のメンバーが交代で大会をサポートしています。

さて、昨日帰る前に北海道の女子選手が「左足の甲が痛い」と言ってブースに来てくれました。
痛くて足首を全く反る事ができないとの事。
youtube で探したテーピングと湿布をしていましたが、残念ながら効果が出ているようには見えませんでした。

全く反る事ができないので足首を反る前脛骨筋のテストは不発。
ただ、母趾を押す事はできるので両母趾共に押すテストをしてみると、明らかに右に比べ弱い。
これは左足底筋が機能低下している事が原因で、リスフランが弛んでいる場合に多いケースです。
また痛いと訴えている箇所からして、これはリスフランと判断しました。

まずリスフランの箇所にアクティベーターを打ちました。
と、実はこれだけで足首を反る事ができるようになりました。
後は、リスフランが弛んでいる時には後脛骨筋も機能低下している事が多く、彼女の場合もまさしくその通りだったので調整。
更に、首のアンバランスを調整して全身のバランス調整。
無事にレースで全力を出してくれれば幸いです。


そして今朝は約1ヶ月ぶりに野球部に所属している高校生。
結構キツイ腰痛と脚の痺れで来ていました。
以前に比べれば随分マシだが、まだ軽い腰痛に走ると左ふくらはぎに「ジーン」とした痺れが出るとの事。

腰痛に関しては今回省きますが、その左ふくらはぎの痺れも後脛骨筋の機能低下からと疑われ、結局大元の原因はリスフランでした。

リスフランを調整して後脛骨筋にテーピング。
その他首とかのバランスも調整して、その場駆け足等いろいろと動いてもらいましたが大丈夫なようでした。

*当ブログはあくまで個人の感想を述べているものです。
*施術効果には個人差があります。


楽水庵





あ、これが調子を崩した原因だったのか・・・痺れから判明

こんにちは、楽水庵です。

野球をやっていて、調子を崩して通っている中学生。
斜頸もあり結構大変ですが少しずつ良くなってきてくれています。

調子を崩した原因がよく判らなかったのですが、痺れがたまたま出たので判明しました。

今回左手小指に痺れがあるとの事だったので、広背筋・後斜角筋・小胸筋という私なりの鉄板アプローチ。
これで大抵の小指の痺れは収まる筈なのですが・・・範囲は狭まったものの痺れが依然残っていました。

「何故?」
前腕と小指をチェックしてみると、小指の関節、第1関節・第2関節が弛んでいる。
聞いてみると、昨年試合でヘッドスライディングをした際に骨折したとの事。
そこで、こういうテーピングで関節の弛みをロックしたところ、「あ、握りやすくなった!」、そして痺れもなくなりました。

ikeda_lefthand.jpg


現状を改善するのに一杯いっぱいだった為に、彼が最初に調子を崩した原因を聞いていませんでした。
どうも、小指の骨折以降調子をドンドンと崩していったそうです。
一番の原因は、先ほども書いたように「小指がしっかり握れない」事のようです。

小指はバッティングで非常に重要な役目をします。
これがしっかり握れないと思ったように打てなかったでしょう。

骨折した箇所がつながっただけでは本来の役目を果たさない事も多々あります。
一緒に靭帯が弛んでいたのが見過ごされていたか、もしくはリハビリで何とかなると判断されていたのでしょうか。
本当にちょっとした事なのですが、このちょっとした事が大きなパフォーマンスの差を生み出してしまうのです。

しかし、筋肉強化をしようにも一度弛んでしまった靭帯は自然に元に戻る事は非常に難しい。
まず靭帯がしっかり機能していないから筋肉も正常には働きません。
理想的なのは、こういうテーピングで靭帯の弛みを抑え筋肉を正常に働かす事です。
そうすると血流量が増え、あまり血流がないその部分の靭帯でさえ組織の修復にあずかる事ができます。

「まず筋肉を正常に働かすようにする」、これが最優先事項です。
ですから、余程の靭帯損傷(完全断裂)でない限りは、こういうテーピングでやっていく方が得策と思われます。
ギブスで固定とかすると、固定した部分の筋肉が働かないので弱ってしまいます。
このテーピングは固定している訳でもありません。
ただ、キネシオテープ(コットン製)の「縦には伸びるが横には伸びない」という特性を生かして靭帯がそれ以上緩まないようにしているだけなのです。

痺れの話に戻りますが、結構指先の痺れで最後に残ったのが指の関節、つまり靭帯の弛みというのは、他の方でもありました。
やはり筋肉が正常に働いていなかったせいでしょうね。

この彼も小指が正常に動くようになったのが、今度は首の方に好影響を与えてくれるかも。
首が指に影響を与える事が多いのですから、その逆も十分あり得ます。

来春から高校で活躍してもらう為にも、更に良くなってもらいます。


楽水庵






ムチウチ同様痺れも雨降りの前に敏感になる?自身の母趾の痺れ

こんにちは、楽水庵です。

ムチウチになられた方が「雨降りの前に痛くなる」と話されているのを聞きます。
そして、ひょっとしたら痺れも同じような傾向になるのかなというのを自身の痺れでこの間体験しました。

数日前に朝ロードワークしていると、どうも左母趾の感覚がおかしい。
何やら痺れているようでした。
そして、足趾の付け根の部分、ちょうど母趾内転筋の辺りの感覚が薄い。
画像の斜線で囲んでいる箇所です。

20170518sokutei.jpg

原因はどうやら梨状筋の機能低下です。
梨状筋と母趾内転筋は密接に繋がっているようで、以前は梨状筋に効かす為にここへ貼っていた時期もありました。
最近では、片足だけ外反母趾がきつい人は梨状筋が良くないのではとも考えるようになっています。

また、右前腕の尺側(小指側)もうっすらと痺れているよう。
これは後斜角筋が詰まっているからと判断しました。

私は寝ている時(仰向け)に首が左に回る癖があるので、左胸鎖乳突筋が少しオーバーストレッチになっています。
そして、こういう場合は右の後斜角筋の機能低下がパターン的に現れます。
この画像は右に回る方なので、これを逆にイメージしてください。

pattern1.jpgのサムネイル画像



ですから、今回の母趾や前腕の痺れは帰ってからテーピングで即改善しました。
でも、何故あの時に限って症状が出たのか?
やはり冒頭のムチウチの方同様何かあるのでしょうか。

気圧も考えられますが、今自分が関わっている事柄から考察すると、雨降り前の「空気」が皮膚・筋膜に影響を与えている気がします。
非常にアバウトですが、そんな感じがしてなりません。

楽水庵



利き手親指の傷め方次第で痺れを助長する事も

こんにちは、楽水庵です。

以前に手首を屈曲した際に手首周辺に痺れを起こした男性に、胸鎖乳突筋や中斜角筋のアプローチをすると症状が改善した事を書きました(リンクあり)。

その男性ですが前回から2週間後に来られ、かなり症状は良くなっているがまだ時折少し痺れが出ると言われました。
前回のアプローチ自体は良かったと感じているので、今回も前回と同様に、そして肩甲下筋のリリース(リンクあり)もしっかりと行いました。

これでだいぶ状態は良くなっていると判断したのですが、前腕の回外筋や腕橈骨筋をリリースをしている際に痛みが出ました。
これらの筋肉は上腕二頭筋を緩めると良くなるのですが、今回の場合は上腕二頭筋は良い状態だったので、どうも違うようです。
試しに円回内筋や腕橈骨筋にテーピングをしてみましたが、あまり改善はできず。

そこで、今度は親指に注目しました。
前に何回か書いていますが、親指、特に利き手の親指というのは酷使されています。
私などは仕事のせいか、左右どちらも傷め、それが筋膜の関係で首の張りに繋がって大変だった時期もあります。
主な原因は、親指を反らしてグッと何かを押したりする動作のようですね。
これによって親指の靭帯と母指対立筋を傷めます。

母指対立筋とは、平たく言えば親指と他の4本の指を「くっつける」筋肉です。
人差し指とはあまり関係ないですが、中指~小指と離れた指になるほど親指と指先の腹を合わせ辛かったら、ほぼ母指対立筋を傷めています。
そして、母指対立筋のテーピングと一緒に母指の根本の関節(MP関節と言う)の内外側副靱帯にテーピングすると効果は更に上がります。
母指対立筋テープだけだと中指・薬指とは楽だけど小指はまだ少し辛い、といった感じですが母指MP靭帯テープを貼ると小指とも楽に合わせられます。

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他にも親指のトラブルはありますが、ほとんどの方に起こっている症状はこれです。
そして、ここを改善すると前腕の筋肉も正常に動くようになります。
この男性のように痺れが出やすい方も、かなり症状が出にくいようになっていきます。
よく言うのですが、痺れが出やすい処とは骨格や筋肉の付き方によってある程度決まると思います。
ですからある程度はウィークポイントなのは間違いないでしょう。
それでも、しっかりと状態をチェックして「整える」事によってかなり良い状態にする事は十分可能だと思っています。

楽水庵


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