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楽水庵ブログ 2015年5月 2ページ目

「声が出しやすくなったので、よく他人と話すようになりました」

皆さん、お元気ですか。
顎の痛みや口が開きにくいとのトラブルに対する施術を行っている、京都の長岡にある整体院 楽水庵です。

左顎がカクカクして、更に声が出しにくいとの症状があり通っている女子大生。
口が開きにくい事はないのですが、顎のカクカクは3回目の施術までは続いていました。

3回目の施術の際に側頭部の緊張をかなり解くと、今回来られた際にはカクカクはかなり小さくなったとの事でした。
そしてまた施術を行うとまた更に音が小さくなりました。
まだまだ良くなるでしょう。

そして、1回目の施術で「声が出しやすくなった」と言ってくれた(リンク参照)のですが、聞いてみると益々声が楽に出るようになったそうで、最近は良くバイト先とかでも他人と話をするそうです。

少し塞込む事も多かったそうですが、こういう事で解消していってもらえれば嬉しいですね。

楽水庵

「左腕に力が入らない」、その原因は?

お疲れ様です。
京都府長岡京市でアスリートの為のコンディショニングやスポーツ障害に対する施術を行っている楽水庵です。

テニスをされている50代の女性ですが、この連休中にかなりテニスをしたせいか全身の不調があり、特に左腕に力が入らないと言われていました。

チェックしてみると、広背筋の機能がかなり低下していました。
そこで「左腕を前に出すような動作が多くなかったですか?」と尋ねたところ、前には出していないがサーブの練習を多くやったとの答え。
前ではありませんが、上にトスアップをするような動作をすると広背筋が伸ばされます。
特に広背筋の外側、脇腹の辺りがやはり痛かったようです。

広背筋は上肢に繋がっていて、それこそ背中と腕の動きに大きく影響を与えます。
この広背筋が上手く動かないと、腕を動かす時に背中の筋肉が使えなくなるので「力が入り難かった」のでしょう。

一つの動作を繰り返し多くすると思わぬトラブルが起こったりします。
サーブの練習を沢山するのならその前後で左広背筋を収縮したりするエクササイズもやる方が良いと思います。

楽水庵

腹直筋の拘縮、その原因は?

こんにちは、日本ボート協会医科学委員会トレーナー部会メンバーでもある、キネシオテーピング療法家・指導員の京都長岡京にあるスポーツ整体院 楽水庵 水谷です。

この前に、原因不明(病院では筋肉の疲れと言われた)の重い腰痛により、3か月間何も練習できなかったボート部の男子大学生の話を書きました(リンク参照)。

その翌日に、その詳細を横で見ておられた方から、「東京の選手で一人困っている方がおられるのでお願いできませんか?」と電話がありました。
前日はずっと艇庫の2階でいたものでレースを全く見ておりませんでしたのと、ちょうど昼から仕事が空いていたのでお受けして2日連続で瀬田に(今回は電車で)。

瀬田でお会いして話を聞いていると、2年ほど前に原因不明の下痢が続き、下痢は治まっているもののそれ以来何か特に右脚に力が入らない状態になっているとの事。
その場で直ぐに右小趾と3趾のチェックをしたら、どちらも力が入らない。腓骨筋も反応できない。
立位ですが、ハムストリングのテストもしてみましたが、これも右が反応できない。
その時点で仙椎1番と2番からの神経障害が出ているのが判明しました。

それから施術する場所が確保できたので本格的にチェック。

すると、前日の大学生と全く同じ症状が・・・
それは、腹直筋の拘縮です。
腹直筋はあくまでアウターマッスルですから、必要のある時だけ収縮しなければいけません。
それがずっと硬い状態のままだとそれ以上収縮しませんし、弛みもしません。
腹直筋のテストをしてみましたが、体格から考えられないほど反応できませんでした。
特にボート競技のように身体を後ろに跳ばす動きをする場合、腹直筋の拘縮があるとそれがブレーキになってしまいます。
車で言えば、「サイドブレーキを掛けながらアクセルを踏んでいる」状態になってしまいます。
勿論、パフォーマンスは低下します余計に収縮しなければいけない背中側の筋肉に負担を掛け、より深刻なスポーツ障害を起こす可能性が高いのです。

そして、腹直筋の拘縮に腸腰筋の機能低下も著しいのが共通していました。
ただこれは、以前にも同様の事を書きましたが、腹直筋が拘縮するから腸腰筋の機能が低下するのか、腸腰筋が弱ったからそれを補おうと無意識に腹直筋に力が入り拘縮してしまうのか、今の私では判りません。
おそらくどちらも考えられるでしょう。

どちらにせよ、この問題をクリアしなければパフォーマンスは向上しませんし、痛みがある場合はそれが軽減しないのです。

楽水庵

板状筋の機能低下による足の痺れ

こんにちは、手や脚の痺れでお困りの方に、キネシオテーピングを主に用いた独自のアプローチでそのお悩みを一緒に解決していく、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

先日お見えになった20代の女性ですが、重い頭痛と右の手足の痺れを訴えておられました。
同側の手足の痺れは脳の障害も考えられますので、こちらのアプローチが全然聞かない場合は脳外科に行かれるように勧めるつもりです。
ただ、幸いな事に当院に来られた方で、私のアプローチに効果がなかった方は未だおられません(といって、これから絶対にないとも言い切れませんが)。

さて、この女性の場合は、右の後斜角筋・板状筋という首の筋肉の張りが強く機能低下を起こされていました。
手の痺れは後斜角筋がメインに引き起こしていました。
そして、足の痺れは板状筋の起始部を押さえると症状が出てきたので、先に板状筋の機能を少し回復してあげると痺れは出にくくなりました。

普通、足の痺れは腰から下の状態で起こりますが、この方のように板状筋、また胸腸肋筋のように胸椎に繋がっている筋肉の状態が悪い場合でも起こったりします。
ただ、腰から下の状態が良ければそうは起こりえません。
たまたま、トリガーが板状筋や胸腸肋筋だっただけで、そこを良くしただけではまた何かのきっかけで痺れは再発するでしょう。
板状筋や胸腸肋筋は、それこそデスクワークをされている方ならかなりの割合で傷めておられます。

もちろん、この女性も腰から下の状態はそれだけで何時痺れが発生してもおかしくない状態でした。
どちらも一緒に改善していかなければ、本当の意味での根本治癒人には程遠いものになってしまいます。

一応痺れはスッカリなくなりスッキリして帰っていかれましたが、まだまだ少し油断すると元の状態に戻ってしまいます。
生活や仕事での癖に気付き、それに対応しながら頭痛や痺れが出にくくなるようになっていただければと思っています。

ただ、この女性で救われているのは、安易にロキソニン等の鎮痛剤に頼らなかった事です。
ロキソニンやボルタレンには鎮痛効果はあるのでしょうが、その元を治す効用はありません。
また、精神的に依存してしまいます。
喫煙者の僻みでしょうか、喫煙の依存癖にはあれだけ喧しい世間が鎮痛剤の常用による依存癖にはあまり言わないのが不思議です。
まあ、所謂「大人の事情」があるのでしょう。
当方、53歳ですが未だに「大人」になり切れていませんので(笑)

安易に薬に頼らず、痛みや痺れと上手く付き合って、それを解消していけるのがベストだと確信しています。

楽水庵


彼の涙で報われました

こんにちは、キネシオテーピングを中心とした療法でスポーツ障害やコンディショニングを行っている、京都府長岡京市のスポーツ整体院 楽水庵です。

今日4日は、院をお休みさせてもらい滋賀県大津市瀬田の、私が昔漕いでいたクラブでコンディショニングサービスを行いました。

一緒に漕いでいて1984年の全日本選手権のクオドルプルで優勝した方が生前熱望していたクラブハウスが完成し、それの披露パーティに声を掛けていただいた事もあり、生前個人に大変お世話になった事もあり少しでも恩返ししようと思い行かせてもらった。

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午前中はそこそこ忙しかったが、昼からは残念ながら皆さんレース等でバタバタされていたのか暇になり、そろそろ帰ろうかと片付けた矢先に知り合いの大学コーチが男子学生を連れてきた。

大学でボートを始めてから腰は良くなかったそうだが、この冬のトレーニングをしている際に決定的に傷めてしまい、この3ヶ月何もできないず起き上がるのさえも辛い状況。

常々言っているが、大学ボート選手は8月に行われるインカレで選手生活を終えるべき。
対抗に選ばれるかどうかは別にしても選手で終えられるかどうかは、結構学生たちにとっては大きな問題。
調子を崩してしまい漕ぎがバラバラになって一昨年に尋ねてきた神戸大の学生も、自分のやった事がどれだけ役になったかどうかハッキリしないが最後はジュニアレースではあるがインカレと同じ場所で競技生活を無事終える事ができて、レース後に土産を持って挨拶に来てくれた。

今回の彼の場合もかなり複合的な原因で傷めていたので、一つ一つそれを探って解決していく。
工学部の学生なので、「因数分解と一緒やで」と言いながらやっていたが、実は私は数学が苦手です(笑)
一つずつ解決していく中で、それは実感してれるのだがまだ楽にはなっていなかった彼。

それの彼がある一線を越えた時に急に腰が楽になったのを実感して、嗚咽に近い涙を流した。
その前に結構痛い施術をして泣いていたので、その後も「泣いてもらうで」と言った直後だったので条件反射にしては早いやんと思っていたのだが、彼曰く「この3ヶ月何をしてもダメで本当に辛かったんです」との安堵の涙だったよう。

楽になって喜んでもらう事は結構あるが、嗚咽は初めてだったので正直少し戸惑いました。
しかし、元々自分はトップアスリートを育てるというよりも、こういう自分では解決できない悩みを救ってあげたいと思っていたので、彼の涙で自分も報われたと感じます。

まだまだ油断はできないので、しばらく通ってもっと良くなってもらいます。

楽水庵



左肋骨部の調整は必須(と思う・・・)

こんにちは、京都府の南西部に位置する長岡京市でスポーツ障害・コンディショニングを中心とした施術を行っている、スポーツ整体院 楽水庵です。

当院にはアスリートの方も勿論お越しになられていますが、スポーツをされていない高齢の方や一般の主婦の方も「顎が痛い」・「肩や首の張りが強く痛い」・「ギックリ腰で痛くて堪らない」・・・等様々なお悩みを抱えて通っていただいています。

常々感じていますが、相手選手との接触等のアクシデントで起こった骨折等のケガを除いて、スポーツ障害と呼ばれているものの大半は、その原因は、学生の方にしろお勤めの方にしろ、その日常生活に潜んでいるケースがほとんどなのです。
日常生活よりも負荷の掛かる動きをした時にそれが明確に痛みや違和感になって出てくると言って過言ではないでしょう。

ですから、どんな方に対してもアプローチは、先ず全身の状態をチェックしてバランスを整えていきます。
それだけで、「立ちやすくなった」・「腰が真っ直ぐになった気がする」・「力が入りやすい」という感想を言って下さることもあります。

さて、今回のテーマは『左肋骨の動き』です。
断っておきますが、これは所謂エビデンス(科学的根拠)はありません。
あくまで、私が臨床でやっていて常日頃感じているだけです。

殆どの方は、左肋骨の動きが右のそれに比べ良くありません。
それは何故か?
それこそ根拠はありませんが、私は「胃の動き」が関わっているのではないかと感じています。
ですから、「利き手」は関係ないようです。

肋骨下部の右側には肝臓、左には胃が位置しています。
肝臓は重い臓器ですが、大きさはあまり変化しません。
それに比べ胃は食事をしたりすると伸縮します。
また「胃下垂」という症状があるように(健常な方でも空腹時には多少下垂するそうです)、かなり腹腔内で動いたりします。
これが関係あるのはないかと思っているのすが、何度も書くように根拠はありません(^_^;)

しかし、原因は何にせよ左肋骨、特に下部の動きが悪いと起こる現象に関してはしっかり説明できます。
「横隔膜」の左側が下がりにくくなってしまうので、左下半身の筋肉が上に引っ張られてしまい、筋低下を招いてしまっています。

左下半身の筋肉が伸ばされてしまっているのです。
よく私は説明するのに大腿直筋のテストを左右共に行いますが、左肋骨の動きが悪い方は皆さん左の反応が良くありません。
力が入り難くなっているのです。

そして、そのままの状態で放置していくと知らず知らずの内にバランスがさらに崩れてより深刻なトラブルを招いてしまう可能性が高いのです。

逆に、左肋骨の動きを調整してあげるだけでそのアンバランスは修正されます。

その調整の仕方は、大きく分けて「前鋸筋」・「季肋部」・「外腹斜筋」の3つになります。
これは人それぞれなので、実際に診てみないと判りません。
ヒントとしては、「皮膚の動き」を感じる事ができるようにならないと判断ができないとだけ書いておきます。
ただ、これがメソッドとして確立できれば、普段自分のチームのコンディショニングをしているマネージャーの方々でも選手達のパフォーマンスを上げる事ができると感じます。

楽水庵


側頭筋の張りがかなり強いのが「顎がカクカク」の原因?

お元気ですか、京都の長岡京市でアゴの悩みを解決しているスポーツ整体院 楽水庵です。

20代前半の「左顎がカクカクする」、「声が出にくい」といった症状で通われている女性の3回目の施術を先日行いました。
全身的にいろいろトラブルを抱えておられる方なので、それらを少しずつ解決していっています。
外反母趾もあり、テーピングをアドバイスし自分で貼ってもらっています。
非常に歩きやすいとの事です。

さて、肝心の左顎の方ですが、結構手強いです(^_^;)
声は出やすくなっていますし、噛む力もかなり回復しています。
最初来られた時は、他の顎関節症で悩んでおられた方々同様に食事にかなり時間が掛かっていたようですが、それも今ではほぼ戻っています。

ただ、まだ『カクカク』がなかなか・・・
若干口を開けた時に左右差が見られます。
う~ん、確かにこういう症状の方はカクカクするのが治まるのに時間が掛かりますが、そろそろカクカクしなくなってほしい処なんですが・・・

この方の場合は、非常に側頭筋の張りが強く、その為に「側頭骨下顎骨靭帯」という靭帯が引っ張られかなり弛んでいます。
頭部全体に張りがありますが、頭頂部と左側頭部の張りが特に強いのです。
その為に、側頭筋の張りが靭帯を引っ張り、なおかつ外側翼突筋という顎関節奥の筋肉を引っ張っています。

なかなかスッキリした結果を出せずに私自身も歯がゆいですが、下半身の状態はかなり改善してきています。
頭部・肩・首にネガティブな影響を与えている要因は少しずつ減少してきています。
単に顎関節の調整だけでなく、周辺の環境を整えつつ更に良くなっていただいて『カクカク』も出なくなるようにさらに努力していく所存です。

楽水庵

「一番弱い処に引きずられる」ユニットトレーニングの弱点

こんにちは、京都府長岡京市に於いてスポーツ整体を行っている、日本ボート協会医科学委員会トレーナー部会メンバーの楽水庵 水谷です。

スポーツにおける動きは、大きな筋肉をメインにユニットで動けると一番理想的です。
その為にもユニットで動けるようにするトレーニング・エクササイズは非常に有効だと思います。

ただ、ユニットで動かす為にはそれを構成している小さな筋肉群の機能も正常である必要があります。
これらに異常があると、いくらユニットで動かそうとしても上手く機能せずどこか無理が生じてパフォーマンスの低下を招いてしまいます。

更にどこか正常に機能していないと、無意識にそれを庇おうとして代償行為をします。
そうすると、本来の動きはもっとシンプルなのに無理な動きが加わり複雑な動きになり、その無理がやがてはスポーツ障害になるケースもしばしばです。

特に肩甲骨周りは、首の筋肉も密接に繋がっています。
首の筋肉を少し傷めているだけでも肩関節の動きは大きく異なります。
よく来院された方に前斜角筋や中斜角筋の状態が良くない方に、それらの上に皮膚を少し操作して再度肩関節の可動域をチェックしてみるとその差に皆さん驚愕されます。

本当に小さな筋肉がちゃんと機能しないだけでユニットで動かし辛くなってしまうのです。

もちろん、ユニットで動かすようにする事は非常に大事です。
ただ、それが上手くできない時はどこか機能していない筋肉があります。
大抵インナーマッスルに問題がある事が多いようです。

例えば、大腿直筋の張りでも、大腿直筋そのものよりもその上部にある腸骨筋がしっかりしていないと浅筋膜の動きが悪くなり、結局は大腿直筋が働きません。
昨日来られた若い女性も、左の大腿直筋の張りが強かったのですが腸骨筋の停止部、小転子(大腿骨の内側の付け根にあたります)をアクティベータで調整するとかなりほぐれました。

このように腸骨筋の機能低下が大腿直筋の動きを悪くする事があり、更には大腿直筋は膝下まで繋がっているので膝下の痛みのようなスポーツ障害も招いてしまう事もしばしばあるのです。

ユニットで動かすトレーニングと、それを構成しているマイナーな筋肉群のチェック及び調整を同時進行でやっていくのが一番有効です。

個人的見解を述べると、マイナーな筋肉群を正常にするだけで勝手にユニットで動けるケースが多いと感じます。

楽水庵



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