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楽水庵ブログ 2015年3月

崖登りの指の痛みに・・・一種の突き指みたいな症状です

こんにちは、京都長岡京市でスポーツ障害専門院を行っている、キネシオテーピング協会認定治療院 楽水庵です。

先日ご近所の男性でボルダリングという崖登りをされている方がお見えになりました。
専用の屋内スペースの壁や自然の崖を登っていくスポーツです。

元々は昨年12月にボルダリングをやっている最中に右肩を傷め、完全休養をしていても良くならないので来られました。
肩は靭帯が弛んでいるのが原因でした。

そして、施術している内に指の関節が痛い、指の筋肉が太くなったから痛いのでしょうかと尋ねられました。
ボルダリングをしている方で指を傷めている方は非常に多く、指をアスレチックテープ等で固めてやられているそうです。

結論から言うと、指が太くなったから痛いのではなく指の靭帯を傷めているからです。
登る時にグッと指に力を入れるので、指の関節の側副靱帯が弛んでしまったのです。

そこで、こういう側副靱帯の弛みをロックするテープを貼った処、痛みもなく曲げ伸ばしがスムーズになりました。
一種の突き指みたいな症状なのです。
突き指をされていないから実感はないでしょうが、指を曲げようとする力が大きく働くので曲げる・伸ばすのバランスが悪くなっています。
このテープを貼って、指を伸ばすエクササイズを日頃からされると、かなり症状は改善されると思います。

finger_jintai_tape.jpg

また、こういう指に負担が掛かっている場合、前腕の骨間膜(橈骨と尺骨の間の筋膜)が硬くなっています。
これもボルダリングをされている方に共通の症状だそうです。

ですので、次に骨間膜テープを貼付。

kotsukanmaku_tape.jpg

もちろん、全身運動ですので下半身のコンディショニング・トレーニングが必要です。
この男性も左足首の状態が悪く、その為に登れるポジジョンに制限があったようです。

それでも、特に手の指は大事ですので日頃からこのテープを貼っていてもらえると、段々と良くなると思います。
競技の際には剥がれやすいという心配はありますが、上から保護的にアスレチックテープでも貼って(この場合は巻くか)してもらえれば問題ないと思います。

楽水庵

かなり良好、ただ肩には気を付けた方が・・・

お疲れ様です。日本ボート協会トレーナー部会のメンバをやらせていただいている、京都府長岡京市にあるスポーツ障害専門院 楽水庵です。

昨年秋に腰椎4番と5番間の椎間板を傷めて通っている、器械体操をやっている中学1年の男子のケースです。

最初の頃は、本当にじっとしていても痛いし、体育で走っていても痛いという状況でした。
完全休養ではなく、テーピングをしながら無理のない範囲で練習するという道を選択し、腰以外にも掌・膝・踵等いろんな箇所が痛くなるという状況が数ヶ月続きました。

今日10日ぶりに来たら、痛みを感じている処はないとの事。
本当に良かったと思います。
多い日には6時間練習していたみたいですが、大丈夫な様子。

ただ、今痛い処がないから何もかも万全という訳ではありません。

跳馬の練習が最近多い為か、後脛骨筋に腓骨筋の張りが結構強い。

そして一番気を付けなければいけないのが、肩の靭帯です。
調べてみると、左は上腕二頭筋長頭腱にある横靭帯、右は烏口靭帯に弛みが出ていました。
横靭帯が弛むと上腕二頭筋や大胸筋、烏口靭帯が弛むと小胸筋・三角筋等の機能低下が起こります。
これを補う為にウエイトトレーニングをガンガンやっても筋肉は付くでしょうが(付かない場合もある)パフォーマンスは低下します。
まず、靭帯の弛みをロックしなければいけないのです。
自分の知っている限りですが、カヌーや野球・弓道やアーチェリー等の肩をよく使う競技の選手達は結構痛めています。

その肩の靭帯の弛みをロックさせる方法ですが、下の写真のように少しキネシオテープを貼るだけで効果があります。
といっても、貼り方を間違えると全く効果が出ませんが。

本当に少し貼るだけなので、肩の不安のある方は普段から貼っておけばよいでしょう。
筋肉にテーピングというのは、解剖学の知識のない方には結構難しいのですが、靭帯の説明をすると案外皆さんスッと理解して下さいます。

本当に判りやすいテーピングなので、是非予防の為にもお奨めします。

スポーツ整体院 楽水庵

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新しいアクティベータを購入

こんにちは、京都長岡京でスポーツ整体院を行っている、日本ボート協会トレーナー部会員 楽水庵 水谷です。

写真はアクティベータという主にカイロプラクティックで使用されるツールです。
これを打つ事により細かい振動が伝わり、伝達が滞っている神経回路の回復が促されます。
カイロの方は関節に打つ事が多いようです。

私の使い方は、筋肉に打つ事が多いです。
正確に言うと、キネシオテーピングと同様に筋肉の働きを支配している皮膚・筋膜の動きを改善させる目的で打つ事が多いのです。

「筋肉が弱っている」という表現を私もしてしまいがちですが、これも正確に申しますと「筋肉自体が弱っているのではなく、その筋肉の働きを司っている皮膚・筋膜等の上部組織の動きが良くないので、その筋肉本来の機能が発揮されない」と言うべきでしょう。

どんなインナーマッスルでも、その筋肉の動きを司っている皮膚・筋膜等の上部組織は必ずあります。
インナーマッスルだから、かなり奥まで押さなければいけないとかそういう事はありません。
皮膚・筋膜のコントロール次第で、どんな筋肉も機能を回復する事ができます。

その手助けとして、写真左のアクティベータ(正式には、アクティベータⅠ)をここ3年近く使っておりました。
あまり使っていなかった時期もありましたが、最近では徒手で行っている「筋肉・筋膜リリース」の補助ツールとして使う頻度が増えていました。

ところが、先週に使っていたら急に打てなくなり、詳しい方に聞いたところ、どうやら芯に問題があるので修理が必要との事。
機会に明るい仲間が来てくれた時に中を調べてくれたら、スプリングが折れていました。

もちろん修理には出しますが、その間なければ辛い、というか施術に支障をきたすので急遽アクティベータⅡ(写真右)を送っていただきました。
手持ちのⅠに比べ、こちらは先のウエイトが少し重いので打つとズッシリ来ます。
実際に受けられた方もこちらの方が効くと言って下さいます。
かなり良い感触です(*^。^*)
ただ出費が~(T_T)

まあ、Ⅰが故障しなければⅡを買う事もなかったので、「結果良ければ全て良し」と考える事にします。
それでも、テープも残り少なくなってきたし、また別に欲しいツールもありますので、「出費の嵐」になりそうなこの頃で心配です(^_^;)

楽水庵

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「右耳が中耳炎のような感覚が続いている」

こんにちは、京都府の長岡京市でアゴ専門院をやっている楽水庵です。

さて、大阪のど真ん中から来て下さった20代の女性ですが、右首が詰まった感じがあり、また10年ほど前から右耳が中耳炎のような状態が続いているとの事。

若干舌骨の動きも良くなかったが、一番の原因は胸鎖乳突筋に外側翼突筋。
胸鎖乳突筋の張りが強く、それが顎関節を引っ張り、その為に外側翼突筋が硬くなってしまったと考えられます。

胸鎖乳突筋と外側翼突筋の張りを解消すると、中耳炎のような症状は消えた模様で大変喜んでおられました。
顎関節症の症状の一つでしょう。

胸鎖乳突筋に関しては、右目が左に比べ悪いのもその原因の一つかも。
右の方にある物を左目で見ようとして右に首を回すのが多いのかも知れませんね。
そうすると右の胸鎖乳突筋が伸ばされる事が多いのです。

腰の神経障害の原因は?

こんにちは、スポーツ障害専門院 京都府長岡京市の楽水庵です。

腰椎・仙椎の神経障害から起こる様々なトラブルに対応しています。
これもまだまだ臨床に於いて勉強中ですが、例えば腰椎1番に神経障害があると大腰筋や内転筋近位(腰に近い方)の筋機能に影響が、腰椎3番にあると大臀筋や梨状筋・大腿直筋に影響を及ぼしますのが最近また判ってきました。

それらの神経が詰まっている個所、横突起にある神経の出口(仙椎の場合は仙骨孔)にジェルフィッシュテープを貼ると症状は大幅に改善します。
何故ジェルフィッシュテープを貼ると効果があるのか?
それは、その部分の皮膚が神経の出口の方へ潜ってしまい圧迫しているからと私は考えています。
ジェルフィッシュテープを貼る事によって、その部分の皮膚を盛り上がります。
よって、皮膚の神経出串への潜りこみを防ぐ事により神経の通りが正常化されるのです。

では、何故そういう皮膚の潜り込みが生じるのか?
これは、やはりその方の生活習慣(運動習慣を含んだ)ものにあると思います。

普段の生活における癖、運動における動き、それは着衣にも及びます。
例えば、ベルトにしても一般的には左から通しますが、それをずっと続けると皮膚は常に一定方向に引っ張られています。
これをたまにリセットする事によって皮膚の流れを矯正する事ができます。
時々ベルトを右から通してみましょう。

また、女性はよく横座りをされますが、これも長年続けていると方向が決まってきます。
違和感が出ますが、たまには反対の方向でやってみましょう。
女性は立位・座位にしても左右対称である事が少ないようなので、積極的に違和感のある方でされると効果的です。
腕を組むのもそうです。
一度ご自身の普段の癖を洗い直してみられるのが良いでしょう。

我々は何をするにしても全くの左右対称の動きなどほとんどできません。
それは仕方のない事です。
ですから、癖が付いて逆の事をすると違和感を感じるのです。
しかし、時々その違和感がある方の動きをする事によって皮膚の流れが矯正されます。

是非、普段の生活で実践してみて下さい。

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ロングドライブ中に首が詰まらない為・・・

こんにちは、京都府長岡京の首専門院 楽水庵です。

前ブログ(リンク参照)でも書いたように、浜松市天竜までテーピングサービスに行ってまいりました。
帰りに滋賀県高島市に立ち寄った事もあり、久しぶりに2日間で往復700㎞のロングドライブになりました。

以前は長距離を運転していると時折後頭部が「ピーン」という感じでよく詰まっていました。
同じ姿勢を取っている為に血行が悪くなるのですね。
判っているとはいいながらも気持ちの良くないものです。

この仕事をしてからはいろいろとそういう事が判ってきたので、今回は運転しながら時々肩をシュラッグ(上下に揺する)を3回ほどやっていました。
10回も一度にやると知らぬ間にハンドル操作を誤る危険もあるので、3回ぐらいがちょうど良い回数でしょう。

それを「固まったな」と感じる前にやる事により、お蔭様で今回のドライブ中に後頭部が詰まる事はありませんでした。

ドライブに限らずデスクワークで長時間作業されている方々も時折シュラッグされると、日頃感じられている不快感が軽減すると思います。
是非、実践してみて下さい。



天竜までテーピングサービスに行ってきました

日本ボート協会トレーニング部会員でもある、キネシオテーピング協会認定指導員・療法家の京都長岡京市のスポーツ障害専門院 楽水庵です。

先週に浜松市天竜区で行われた全国高校選抜ボート大会へ、静岡のキネシオ仲間二人とテーピングサービスに行ってまいりました。

下の画像にもあるように20日・21日(大会自体は22日まで)の2日間サービスをする予定だったのですが、残念ながら上流で結構雨が降りダムを放流しなければならなくなり、3日間のレース日程が急遽20日の1日だけで大幅短縮して行う事になりました。
2日間やる事により、もっと多くのスポーツ障害で悩んでいる・困っている高校生達をサポートしたかったし、キネシオテープを効果的に使う事によって自分達の悩みを解決できる事を知ってほしかったので1日だけになったのは少し残念でした。
まあ、天候には逆らえませんが・・・

その中でも結構腰や肩等に悩みを持っている高校生達が来てくれ、瞬時に自分の身体が改善していくのを実感してくれました。
これを是非日常に取り入れてくれれば、より良いコンディションで練習・トレーニングを積んで、更に高いステージに上がってくれればと願わずにはいられません。
一人右肩の不安定をガチガチのテーピングで固められた山形の女子選手が来てくれましたが、肩の靭帯に少しテープを貼り広背筋にテーピングしただけで見違えるようになりました。
やはり人間ですから例え高校生でも社交辞令を言ったりする事もあるのでしょうが、テーピングした後にチェックした際に自分の身体が変わったのを実感できた時の目の輝きは嘘を付けません(*^。^*)
逆にああいうガチガチで効果のないテーピングをされた方に憤りを感じます。

そういう訳で1日だけのテーピングサービスになったしまったので日帰りしようかとも考えたのですが、予約してもらったホテルが当日キャンセルだと全額化掛かる事もあったので泊まり、21日は愛知池(愛知県東郷町、豊田市の隣)に行きました。
20日にテーピングサービスをしている間に、来月愛知池で開催される「中日本レガッタ」にテーピングサービスにまた浜松の仲間と行く事が決まり、下見も兼ねて帰路の途中に寄ってきました。

現在中日本レガッタは参加クルーが非常に多く大賑わいのレースの模様です。
ゴール前の監視塔の艇庫にある救護ブースを拝借してやらせていただけるようです。

天竜に行く事に比べれば約半分の道程ですから、日帰りでも大丈夫だと思います。
ただ、愛知池でお会いしたDENSOの監督さんがテーピングサービス終了後に話をしたいと言って下さっていますので、帰れるのは真夜中かな(^_^;)

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ストレートネック・猫背の原因、小円筋

京都長岡京の、首や肩の施術を得意とするスポーツ整体院 楽水庵です。

デスクワークをされていて首や肩が辛い方達の特徴に「小円筋」の機能低下があります。
小円筋は肩関節を外旋する機能があり、肩関節が外旋すると肩甲骨が内に寄って胸椎のアーチが綺麗に保たれるのですが、その逆になってしまうと胸椎のアーチが乱れ猫背の原因になります。
また、胸椎のアーチが保たれないと当然の如く頸椎のアーチも崩れます。
「ストレートネック」もその一つです。

腰の具合からストレートネックになる事も当然ありますが、胸椎の不具合からの事も結構あります。

デスクワーク、特にパソコン仕事が多いと、とかく肩甲を外転させてしまいます。
そして、そのまま何も対策をしないままだとそれが常態化してしまいます。
小円筋だけの問題だけ済むのなら良いのですが、肩甲骨は舌骨や膝蓋骨と同様に筋肉の中に浮いている骨なので、一つの筋肉の不具合があるとそれが肩甲骨周りの全ての筋肉に飛び火する可能性が高いのです。

しかし、簡単なエクササイズで小円筋の機能は回復します。
肘を曲げて手首を内から外へ回外するのと一緒に上腕骨も外旋させます。
これを10回ほど手が空いた時にするだけで、かなりの改善が期待できます。

ストレートネックだからといって、首だけ調整して済むほど事は単純ではありません。
要はその大元の改善が先ず必要なのです。

また、自分がリリースをする際は同時に小円筋の外側にある「大円筋」もやります。
大円筋は、小円筋と逆の働きをします。
だからこそ同時にする事によって相乗効果が狙えるのです。
小円筋単体でリリースするよりも高い効果があります。

ぜひ、肩や首の張りが気になる方は一度上に書いたエクササイズをやってみて下さい。

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やはり彼も舌骨の動きが悪かった、「頭で思っている事が・・・」

こんにちは、顎の悩みを解消するべく毎日励んでいる、京都府長岡京市の楽水庵です。

顎の痛みで箕面から通ってくれている男子大学生。
実家が播州で先週帰っていて、少し間隔が空いたら咬筋の張りを訴えていた。
う~ん、少し寝ている間に喰いしばりがあるのかも。

段々と痛みは解消している。
ただ、前回嚥下(唾の飲込み)とかは大丈夫と答えてくれたが、やはり舌骨の動きが悪いよう。
そして、「頭で思っている事がスッと口について出てこない」とも言っていた。
これは舌骨の調子が良くない人に現れる兆候。
ただ、自分のように頭に浮かんだ事を直ぐに口に出していると敵を多く作ってしまうが(笑)

舌骨の動きの良くない人は大腿部の内転筋の張りも強いのが特徴。
深層筋の筋膜の流れが乱れている。

今までの施術にそういった点を留意して調整すると、舌骨の動きも良くなり楽になってもらえた。


テレビで椿 鬼奴さんの顎関節症をやってましたね

こんにちは、顎の専門院 京都府長岡京の楽水庵です。

最近テレビを見ていたら、顎関節症を結構取り上げてますね。
昨日も朝の番組でやっていましたし、先週のバラエティ番組で椿 鬼奴さんが何故顎関節症になったのか、というクイズをやっていました。

何でも高校生の時にインド舞踊の首振りの真似をしてから顎が痛くなったそうです。
かなり首を傷めたのでしょうね。

あの首振りは胸鎖乳突筋や前斜角筋・中斜角筋に負担を掛けると思われます。
特に胸鎖乳突筋・中斜角筋は乳様突起付近に繋がっているので、ここを傷めると顎関節を引っ張ってしまうので鬼奴さんのように口を開けると痛くなります。

鬼奴さんのガラガラ声は酒焼けと思い込んでいましたが、確かに声も少しこもり気味で顎関節症の方に多い兆候です。
顎関節付近の筋肉が固くなると、口腔内で声が上手く反響しないので倍音が出ません。
音や声が良く響くのは倍音成分が多いからであり、それが少ないのであれば響かないし通りません。
私自身も多少顎関節に問題がありますが、幸い外側翼突筋等の筋肉の状態は悪くないので声は良く通ります。
お蔭でヒソヒソ声で話しているつもりでも、結構離れている人にも聞こえるようで(笑)困ったものです(^_^;)

テレビで見ただけなので実際に診てみなければ判りませんが、鬼奴さんの症状なら私の施術でかなり改善できると思います。
まず首の状態を良くして、外側翼突筋をほぐせば口は開きやすくなります。

まあ、仮定の話はあまりしない方が良いんでしょうが・・・

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