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楽水庵ブログ 2014年11月 2ページ目

またまた右頚部のリンパ浮腫(画像あり)

先ほどの右頚部のリンパ浮腫(リンクはこちら)の男性の後に来られた20代男性も同様の症状。
彼の場合は顎が弱く、頚部の状態が悪いと顎関節が引っ張られアゴが痛くなってしまう。

そこで先の男性と同様のテーピングを施す。
追加で直接右の鎖骨下リンパ節から腋下リンパ節に流すテープも貼った。

このテーピングとリリースで頚部の張りも解消し、顎の痛みも治まった。

kobori_rympa.jpg

右頚部のリンパ浮腫・片頭痛に、腋下リンパに流す

右頚部(前部)の張りが非常に強くリンパ浮腫を起こしていて、右の片頭痛も起こしている40代男性。

右の鎖骨下リンパ節の詰まりが強いので、このまま流すには無理があると判断。

画像がないので申し訳ないですが、まず乳様突起から胸鎖乳突筋に対し熊手テープで貼り、次に顎二腹筋テープを同じく乳様突起下からオトガイに向かって貼る。

ここで問題になるのは、右鎖骨下リンパ節が詰まった状態で、このテープを貼っただけではリンパ処理が滞りやすい点。

そこで、背中側から腋窩を基部にして熊手テープを乳様突起に向かって貼り、リンパの処理を腋窩に振った。

結果は良好。
鎖骨下リンパ節の負担が減ったので、かなり張りがこれだけで軽減した。

その後、リリースを丹念にする事で結果的に頭痛も大幅に和らいだ模様。

顎の痛みや坐骨神経痛をお持ちの女性、顎編

ハッキリ言って、非常に難しい方です(^_^;)

坐骨神経痛の事は別のブログに書くとして、顎の方は鎖骨の動きが非常に悪い。
ここの動きが悪いと鎖骨下リンパ節への流れが阻害されてしまい、頚部から上の筋肉の機能が低下してしまう。

それと後頸部の状態も良くないので、乳様突起の周辺にストレスが掛かり「耳が詰まった」ようになってしまう。

テーピングやリリースで弛めてはいるが、まだまだ戻りが早く安定してくれません(T_T)

顎自体は外側翼突筋の張りが最初はかなり強かったし、(特に右の)側頭骨下顎骨靭帯が弛んでいたが、それも解消していて噛む力がかなり強くなってきている。

ただ、本人にも注意はしたが、そんな状態なのにテレビを見る時に首を曲げていたり布団の中でもスマホをやったりしていた。
こういう行動は、ただでさえ首に負担を掛けているのに、こういう状態なら尚更・・・

自覚していただいたので、改善の度合いも加速していってくれると信じている。

改善する為にはこちらからの一方通行ではなく、相互に努力する必要がある。

「踵痛い」恐怖症からおさらばか?

以前に足底筋膜炎から踵が痛いという事で来られた女性。

最初の施術で楽になったと喜んで帰られたのだが、しばらくするとまた痛くなった(T_T)
それからも何回か試行錯誤を重ねやっているのだが、まだ決定打が出せず悩んでいた。

少し「踵痛い」恐怖症になって来ているのかも(笑)

そうすると、また近所の剣道をやっている高校生が「踏み込んだら踵が痛い」という事で来院。

先ほどの女性と結構症状が似ている。
ただ、彼の場合は足底筋膜はしっかりしている。

椎間板症の中学生でもやったが、キネシオテープで両方から隙間を作ってやれば圧痛が軽減するのではないかと推測。
まず甲にある舟状骨(しょうじょうこつ)に痛点があるのを見つけ、そこにジェルフィッシュテープを貼付。

次に、踵の痛点周辺に隙間を作るテープを貼ってみた。

それで確認してもらうと、ハッキリと痛みが大幅に軽減。
良かった(*^。^*)

これで、次回の前述の女性が来られた時に役立つ経験ができた・・・筈。

足底筋膜の強弱がどう影響するかは微妙です(^_^;)

椎間板症の体操をしている中学生、かなり改善(*^。^*)

腰の痛みはかなり軽くなり、大股で走っても痛みは感じなくなってきているそうだ。

ただ開脚(前後、左右とも)をするとまだ少し痛いとの事。
開脚の体勢はかなり腰椎に負担を掛ける。

そこで、今回は神経障害を取り除くのと同時に、固くなっている腰椎4-5番間に前後から持ち上げスペースを作ってやるテーピングをした。

すると、開脚をしても腰に痛みが出なくなった。

まだ本格的復帰までには時間が掛かるかも知れないが、これで基礎練習に支障は出なくなると思われる。

これから寒くなるので無理をせずに、来年春の試合に向けて再スタートを切る事ができればと願っている。


仙椎2番の神経障害があると・・・

モートン病で判ってきたのは、足趾を支配している神経は、母趾は腰椎5番、2・3趾が仙椎2番、そして4・小趾は仙椎1番である事。
今日来られた女性を調べて判明した。

筋機能的には母趾とその他の足趾に分けられているので、今まで自分も筋肉別にテストしていたのだが、神経チェックをする時には2・3趾と4・小趾を分けてテストした方が良い。

今まで仙椎2番のチェックは筋機能的には内転筋でやっていたが、この方がモートン病の方とかに対してより臨床的なので、これからはこのやり方でやっていこう。

特に女性に多い症状、肩甲骨の下に平行に拡がる痛みと肋骨下端の痛み

あまり男性には見られない症状だが、今週来られた女性二人がこの症状を訴えられていた。

原因は、腹直筋上部が弱っていて、その為に横隔膜の動きが悪くなっている事です。

腹直筋の上部が弱ると肩甲骨下部に痛みが平行に走ります。
そして、横隔膜の動きが悪くなる、つまり横隔膜が下がりにくくなると肋骨下端部が痛くなります。

また、全身の機能も、特に横隔膜が下がりにくいと腹圧が正常に保てず、その為に下肢全般に力が入り難くなります。

腹直筋テープと前横隔膜テープを貼ると痛みは消えますが、普段から少しずつでも腹筋を鍛えておきましょう。

特にこういう症状を防ぐには腹直筋上部のエクササイズが有効です。

椅子に座った状態で顎を下げるだけで鳩尾(みぞおち)辺りが刺激されます。

テレビを観ながらでもできるので、是非やってみて下さい。

椎間板症の中学生、焦らずじっくりとインナーマッスル強化を

器械体操をやっていて生まれて初めて腰痛を発症して来院した中学生。

残念ながら1回目の施術では体育の授業で走ったりすると痛かったそう(T_T)
本人や母親にも説明していたが、1回目は予約と予約の合間に少し見させてもらっただけなのでチェックが少なかった。
まあ、こんな言い訳をする必要はないのだろうが(^_^;)

2回目はそこで全身の状態をチェック。
かなり良い状態に持ってこられた。

そして、3回目に来た時に聞いてみると、普段の生活や走ったりした時の痛みはもうないが器械体操の練習の際は痛みが出ると言っていた。
これに関しては、体操の動きというのは特に跳ぶ際に、踵からではなく爪先だけで跳ぶような動きがあり、また走ったりする際よりも強い荷重が瞬間掛かるのでキツイかも知れない、とは言っておいてあった。

また、念の為MRIを撮ってもらったら、腰椎4番・5番間の椎間板が硬くなっていると言われたそうだ。
病院ではこれは治らないと言われたそうだが、現在のスポーツ障害治療の世界では大丈夫だ。
確かにそのせいか、右は胸最長筋、左は腰腸肋筋、と仙棘筋を構成する筋機能が低下していた。
右の神経障害も結構あった。

今週末の試合は欠場すると決めたそう。
日本のジュニアスポーツの練習は身体もできていない段階でかなりハードな練習をさせるので、どうしてもこういう悲劇は起こりがち。
実際にその子の周りでも、この程度のスポーツ障害で競技をやめる子供がいる。

「災い転じて福となす」
今まで大きなスポーツ障害を起こしておらず上のレベルまで駆け上がってきた(D難度の技もマスターしている)が、ここで足元を見つめ直し、じっくり体作りをした方が良いとアドバイス。
幸いにそういうトレーニングをするのに何も問題はないので、特に股関節周りのインナーマッスル(腸骨筋や中臀筋)のエクササイズもアドバイス。

それに、ひらめ筋が弱いのも克服しなければいけない。
体操では爪先だけで蹴る事が多いが、フィニッシュの着地は踵から。
その際にひらめ筋が弱いと股関節にショックがダイレクトに伝わってしまう。

そういう地味な事をコツコツと、体操の基礎練習をこなしながらもやってもらうと、来年春の試合にはベストに近い状態で出られると信じている。

多分モートン病 50代女性、また意外な筋肉と関連(*_*)

定期的に通われている50代女性。

元々両アキレス腱の痛みを訴えて来れれているのだが、最近は左3・4趾の痺れが出ている。
以前は小趾だったのだが、この頃は小趾に痺れは出ていない。

どうも症状を調べていくと、3・4趾の指先から付け根に掛けて痛みが拡がっており、ちょうどモートン病の痛点マップと一致するので、おそらくこの症状はモートン病なのだろう。
自分には診断権がないので、一応そうなのかなぐらいの認識であるが・・・

先ず神経支配している仙椎2番にジェルフィッシュテープ。
1番もどうかなと思ったが、チェックしても1番はそれほど悪くないので貼らなかった。

次にまだ痺れが出ているので、実際の痛点マップに沿ってテーピング。
これでかなり痺れはマシになった。

ただ、上半身で右肩甲骨のリリースをしている際に例の左3・4趾に痺れが出てきた。
棘下筋テープを貼ってもう一度リリースをしてみたが、痺れは大丈夫だった。

やはり、有名な「アナトミー・トレイン」で繋がっているからですかね~
それも、同側ではなく反対側の肩甲骨と関連がありそう。

先ほども椎間板症の中学生、彼は右腰椎が悪いのだが、それ用のテーピングをして痛みがかなり解消したのだが、更に上半身のチェックで左棘下筋の機能低下だったのでテーピングしたら、前述の女性同様更に右股関節の状態が良くなった。

う~ん、棘下筋か。
確かに全身の浅筋膜は繋がっているが、なかなか見落としがちな処ですから(^_^;)

朗報!!モートン病の方がハーフマラソンで4位に(*^。^*)

前に書いた、会津若松のモートン病を発症された方(リンク参照)。

向こうの知り合いに電話で聞いてみたが、本当に1週間前は痺れが強くビッコを引いて歩いていたそうだ。

それがジェルフィッシュテープを貼って2日目にはほとんど痺れが出なくなったとの報告を受けていたが、目出度く日曜日に行われた「猪苗代湖ハーフマラソン」60歳以上の部に於いて目出度く4位に入賞されたそうだ。。

本当に自分は今回の事についてアドバイスをしただけだが、種は十分に撒いておいたつもりだったので本当に嬉しい。
一度昨年末の東京でやったセミナーに1名参加して下さり、今年6月の彼の地でのセミナーで10数名の方が受講して下さり、また自分が時間不足で教えられなかった細かいところをフォローアップしてくださった。

今回モートン病を患われた方も、このフォローアップに参加された方なので、自分でジェルフィッシュテープを貼る事ができた。

会津若松の方々の勉強熱心がこういう良い結果をもたらしたのだと思う。



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