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楽水庵ブログ 2014年11月

自身の左臀部の痛み

最近左臀部から腰に掛けての、どちらかというと鈍い痛みがある。

中臀筋や腰腸肋筋、それに広背筋も関係しているのは判ったが、椅子に座っていて前屈した時にグーッと痛みが来る。

もしかして、腸骨筋かと疑いテーピングするとビンゴ!でした(*^。^*)


腸骨筋が収縮しにくいので中臀筋が引っ張られていたようです。

ついでに縫工筋も少し弱っていたので一緒にテーピングしときました。
腸骨筋と縫工筋はリンクしている場合が多いですね。

左肩の痛みに

40代男性。

最近娘さん(3歳)を抱く姿勢のせいか、左肩の痛みを訴えられたのでテーピング。

痛みを感じる個所は肩甲骨から上腕三頭筋にかけて。

検査をしながら、まず後斜角筋にπテープ、三角筋後部から棘上筋に掛けてスリットテープ、下僧帽筋の外側ラインにπテープ、棘下筋テープを貼る。

そして、上腕三頭筋の遠位の状態が悪いのでXテープを貼付、上腕の動かして一番痛みを感じる個所にEDF テープを貼ってみた。

結構いろんな機能が低下していた。
やはり不自然な姿勢を長時間していたせいなのだろうと思われます。

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夜中の喰いしばりを軽減するには・・・

坐骨神経痛・頭痛・顎関節症・眩暈等、本当に大変な状態で来られた40代女性。

少しずつ解決していくしかないが、幸い眩暈の方は良くなってきた。
最初の頃は運転するのが怖いので送ってもらっていたが、今では自分で運転されてきている。

ただ、どうしても夜中に喰いしばる癖があり、それが原因で首の張りや頭痛を起こしている。

もうすぐ口腔外科に行きマウスピース等の処置をしてもらう予定らしいが、咬筋の拘縮がきついので寝ている間に咬筋にテーピングするのをアドバイスした。

前回来られた際にも咬筋テープを貼ると直ぐに楽になられたので、貼って寝るとかなり違いがあると思われる。

さすがに貼った状態で外には出られないだろうが・・・

新しいテーピングの試み

毎週通っている、機械体操をやっていて椎間板症を発症した中学生。

かなり楽になってきているが、開脚をするとまだ少し痛みがある。

椎間板を傷めている箇所には狭間テープを貼っていたのだが、今回療法学会で加瀬キネシオテーピング協会会長が発表してくれた皮膚・筋膜へのアプローチ法を参考に貼り方を少し変更してみた。

すると、貼付後開脚で痛みが出てこずそのまま前屈しても楽だった模様。

やはりいろんな事を学ぶ必要があると実感。

益々快方に向かって言ってくれているので、春の試合には間に合うと思われる。


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手術痕に対するテーピング

22日東京品川で開催したセミナーにおいても該当する方はおられたが、怪我、もしくは女性の場合帝王切開や子宮摘出に於いての手術痕で皮膚の動きが悪くなり、その為に様々なトラブルを抱えている方が多い。

品川の方は、昔自転車での事故で右足首を骨折され、その手術痕により皮膚の動きが制限され痺れの原因の一つになっていた。

また最近来られる女性の何人かは子宮全摘手術を受けられたので、下腹部に大きな手術痕がある。
それによって腹部が突っ張るだけでなく、便通等にも影響が出ている模様。

手術痕を境界に皮膚はそれぞれ反対方向に動こうとする。
それが突っ張る原因。

では、テーピングでそれを緩和するにはどうすれば良いか?
非常に簡単で、2.5㎝幅程度のテープを両方からの皮膚が寄ってくれるように貼れば良いだけ。

理屈さえ判れば非常に本当に簡単です。

とは言っても、一度は直に説明を受けていただいた方が勘違い等を防ぐ為にも良いと思います。

急な顎の痛み、急性期の可能性もあるので様子見

30代の男性。
以前から時々顎が痛くなる事があったそうだが、昨夜焼肉を食べた後に猛烈な右顎の痛みが出て、全く眠れなかったとの事。

昨日の今日の事で、急性期の可能性が大きいので顎への直接アプローチを本日行うのは賢明でないと判断、全身の調整だけにとどめ患部にはπテープだけ貼付した。

それだけでもかなり痛みが軽減してスッキリされて帰られた。
次回来られた時は、直接アプローチをする予定。
更に楽になっていただけると思う。

70代男性肩痛、スポーツ障害から五十肩へ(^_^;)

結構お年の割には足腰もしっかりされているのだが、昨年3月にシャドーボクシングの真似事をした際に肩を傷められてから段々と右肩の動きが悪くなっておられる。

最初傷められた原因は上腕二頭筋長頭腱炎の模様。
そのせいで肩を後ろにやれない状態が続いてしまったので、肩甲骨周りの筋肉が伸展状態で収縮できなくなってしまっている。

これはハッキリ言って「五十肩」の症状。

初めはスポーツ障害だったのだが、途中で五十肩も加わってしまっている。

上腕二頭筋長頭腱炎の方は直ぐに楽になるが、肩甲骨周りの方は本当に楽になるには、また関節可動域が正常になるにはあと数回通っていただく必要があると思われる。


痺れのケース2件(自分の分も含めて)

まず、自分の痺れについて。

長岡京市に移ってから先ず左長母趾伸筋上に痺れが出、それが治まったら次にモートン病と思われる3趾に痺れが出た。

ジェルフィッシュテープを貼ってかなり改善したと思っていたのだが、松山を往復した夜行バスで寝ていたら何か左足趾が痺れたり下腿部がザワザワする。
何で?と思っていたら原因が判明。

お尻にデキモノができていて、今までのやつはどちらかというと臀部の下の方だったのだが、今回はやや上方で丁度梨状筋のライン上。
普段椅子に座っている時とかは圧迫されないのだが、バスのリクライニングシートに座っていると圧迫されて痺れが出たのだった。

先ほども書いたように普段はあまり痛くないので放置していたが、何かの拍子に梨状筋を圧迫し坐骨神経に触っている(^_^;)
早速軟膏を塗ってスリットテープを貼ってみた。
しばらくこれで様子を見よう。


さて、もう一つ。
今朝来られた男性だが、「自分の車ではならないが、嫁さんの車を運転すると右手が痺れてくる」との事。
右の胸郭出口症候群で首の張りが強く、鎖骨周辺が固い。
その為に上腕神経を圧迫している。

ただ、どんな時にでも症状が出る訳ではなく、前述の通り奥さんの車を運転した時にのみ起こる。
ちょっとした運転ポジションの差が出るかでないかを決めている。

もちろん、どんな時にも出ないのに越した事はないので、その辺りもジックリほぐしておいた。

愛媛松山の講習へ参加、早速役立つ

先週末に夜行バスで松山へ。
「畑中代替医療学院」院長の畑中先生から講習のお誘いがあり参加させていただいた。

講習後の夜にまた夜行バスで帰ってきて仕事だったので、かなり強行軍だったが(笑)

今回の講習は本当に実践的なもので、帰ってきてから早速役立った。

女性のお腹の画像だが、この方は坐骨神経痛や頭痛等全身の不調で来られた方。
坐骨神経痛も稀なケースだが、上肢にも影響している。
整形外科で「そんな事はない」と言われたそうだが、現実に当院で棘下筋の機能低下でモートン病の症状が出る方もおられる。
全身を浅筋膜で覆われているので、どこでどう影響するかは人それぞれ。

この方は子宮を全摘手術されているのだが、その前から卵巣が腫れる事が多かったそうだ。
今回も右下腹部の圧が高く、卵巣周辺を押すとかなり痛がった。
そのせいで、大腰筋の機能がかなり低下しており、また右肩の関節可動域にも影響を及ぼしている。

そこで、畑中先生に教わった「クロコテープ」を貼ってみると、先ほどまで痛かった卵巣周辺の痛みが無くなり大腰筋も正常に戻った。
右肩関節の可動域も拡がった(*^。^*)

また、子宮全摘出した手術痕がどうしても突っ張り下腹部の皮膚・筋膜の動きが良くないので、それを良くするテーピングも施した。

次に下腿部の画像に写っている丸いテープだが、これは膝窩筋(しっかきん)に効かす目的で貼ったπ(パイ)テープ。
畑中先生は最近膝窩筋はπテープで貼っているそうだ。
確かにラインで貼るのも良いのだが、膝の屈伸とかで剥がれやすいのでπテープの方が良いかも知れない。

確かに強行軍でしんどかったが、得たものがそれ以上だったので、また機会があれば参加したいと思っている。

ただ、夜行バスはちょっとやめとこうかな(T_T)

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スネークテープ・ひらめ筋テープでシンスプリントの症状が大幅に改善

テニスをされている50代女性。

少し前に右ふくらはぎがつりそうになってから脛骨内縁附近が痛くなった。
症状的にはシンスプリントに近い。

シンスプリントに対するテーピングは様々あるが、なかなか1枚程度では痛みが消えない。
つい沢山テープを貼ってしまう傾向がある。

またシンスプリントの症状が出ている人は、筋膜がずれて脛骨の骨膜と癒着している事が多い。
この女性も筋膜を少し戻すと楽になるようだったので、画像の左側の「スネークテープ」を貼付。

細いテープだが、いろいろなテクニックが含まれている「優れもの」テープである。

これを貼ると痛みがかなり消え、筋機能低下で初期反応が全くできなかったヒラメ筋の反応が良くなった。
その上でヒラメ筋テープを貼った。

施術後階段を下りた際に、「今まではちょっと力を入れるとつりそうになったので力を入れるのが怖かったが、これだと安心して力を入れられる」と喜んでおられた。

シンスプリントは中高生等若年層に多いスポーツ障害だが、この方のように年齢の高い方でもなる可能性がある。

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