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楽水庵ブログ 2014年9月 2ページ目

「朝起きた時だけ臀部が痛い」

梨状筋症候群と胸郭出口症候群で通っておられる60代の男性。

胸郭出口症候群の方はすっかり良くなって症状は全く出なくなった模様。

梨状筋症候群の方も脚の痺れとかはなくなってきてるが、朝起きた時だけ臀部に痛み・少しの痺れが出て、それが起床後体を動かしていると解消していくとの事。

ハッキリと統計的な事は判らないが、こういう症状の出ている方は梨状筋の状態が良くない事が多い。
以前に来られていた女性も似たようなパターンだった。

強い痛みや痺れは解消してきていても梨状筋の機能低下はまだ続いている。
少しずつエクササイズで機能アップを図ってもらう必要があります。

以前にyoutubeにアップしたエクササイズがかなり有効だと思いますので、もう一度リンクを貼っておきます。

「坐骨神経痛や膝の痛みに効く!梨状筋のエクササイズ」

無理な角度でやるよりも、控えめな開き具合で少しずつ強度を上げていくのが、一番改善の近道でしょう。

肩から上腕に掛けて後面の痛み

ピッチャーをやっている中学生。

先月も来ていたのだが、最近またピッチングで10球を超えると右の肩から上腕に掛けて後面に痛みが出るとの事で来院。

検査をしてみると、頚部は問題なし。
肩甲骨周りに問題があり、肩甲下筋・中僧帽筋・小円筋、そして表側は大胸筋鎖骨部の筋機能が低下していた。

体格がそれほどないので、少し細めのテープで中僧帽筋・大胸筋鎖骨部、更に細いテープで肩甲下筋にテーピング。
しっかり検査をして効かすように貼れば細めでも十分です。
無闇矢鱈と太いテープをボンボン貼るのはあまりいただけません。
特に日本人というか体毛の薄い人は細いテープで十分に効きます。

小円筋を貼る前に筋肉テストをすると、既に回復していたのでパス。
それといっては何だが、右前腕部の筋膜が少し内にずれいていたので筋膜テープとスネークテープ。
スネークテープを貼ったら筋膜テープ要らなかったかなと少し反省(^_^;)

これでシャドーを何度かしてもらったが痛みは出なかった。

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剣道をやっている高校生、腱鞘炎

近くに住んでいる高校生が腱鞘炎で来院。

剣道をやっていて、1か月ほど前から特に右が尺屈(小指側に曲げる)と痛みが走るとの事。

まあ、いろんな原因が考えれられたが、案外直ぐに見つかった。

前腕の皮膚・筋膜が内にずれていたのが主な原因。
テープで皮膚・筋膜を外に戻してあげるとかなり楽になった。

そして、右の方がより痛かったのは首の張りの強さだった。

首をリリースでほぐすと、更に手首は楽になった。

リリースの方向が・・・

常連さんの30代女性。

首とかの張りも強いが、上体を屈ませると右肩甲骨の上部内側が非常に痛いとの事。

首や肩をほぐし、最後これは小菱形筋だという事でリリースをしてみたが、まだ痛みが残っている。

これはテープを貼るかと思って貼る方向を確認してみたら、どうも通常と反対の方向に皮膚を誘導すると楽になった。

それで、ひょっとしたらという事で通常やっているのと逆の方向でリリースをしてみたら、結果痛みがなくなった。

判っているつもりでも、、慢心があったのかも?
やはり人それぞれ違うという事をもっと心に刻んでおかなければ・・・m(__)m

残るは顎二腹筋と咬筋

顎の痛みで来られている20歳の男子学生。

靭帯の弛みや外側翼突筋の状態はかなり良くなった。

ただ、時折奥歯に違和感や耳の下の痛みが気になる様子。

奥歯の違和感は咬筋の機能低下、リリースで楽になったが、また気になったら自分でさするだけでも効果があるとアドバイス。

もう一つの耳の下の痛みは顎二腹筋の不具合で、これも調整したが少し違和感が残ったのでπ(パイ)テープというテーピングテクニックを施す。

次回は顎二腹筋にもしっかりしたリリースをする予定、結構痛いが(^_^;)

この2点が解消されれば、顎の痛みはほぼ解決すると感じられる。

腓骨筋の調整をすると・・・

常連の50代男性。

その時によるが、母趾の曲げ伸ばしをするとカクカクする事が頻繁にある。

この場合、腰椎5番からか仙椎1番からの神経がどこかで圧迫されているケースが多い。

自分も今までは腰、つまり神経根にジェルフィッシュテープを貼っていたが、どうもこの方の場合はそれよりもどこか途中で圧迫されていると判断。
特にこの方の場合は、重心が外寄りで腓骨筋に負担が掛かっているのでそれを調整してあげると母趾の曲げ伸ばしがスムーズになる。

神経根か、その途中か見極めが非常に大事だとツクヅク感じさせられる。

スポーツ少年団でサッカーをしている小学生

去年通っていた中学生の従兄弟が近所にいて、サッカーをしているのだが左アキレス健付近に痛みがあり通ってくれている。

右もひらめ筋が機能低下していたのでテーピングしているが、左は前回は腓腹筋で今回はひらめ筋。
また左膝窩筋が弱いので、それが原因で膝にも悪影響を及ぼしている。

加えて左後脛骨筋も弱かった。
それに第3腓骨筋も張りが強い。
長母趾伸筋が全く機能していなかったが、これは腰椎5番からの神経障害が下腿部外側であり、長腓骨筋テープを貼ると解消した。
ただ、アキレス腱のところに点で痛い個所、またちょうどその前方に痛みがあった。
これは中の組織が圧迫されているためと判断、前後共にジェルフィッシュテープを貼付。

すると、後ろのジェルフィッシュテープだけではまだ少し痛みがあったようだが、前にも貼ると全く痛みが出なくなった模様。

最近学校で駅伝のメンバー選考の為に毎日3㎞程度走らされているので、明日どうしようと母親に相談されたが、別に痛くなかったら走って後でアイシングすればとアドバイス。
一応それぐらいの練習には耐えられるようにしたつもり。

ただ、前回は股関節周りが非常に弱かったが、今回は正常に戻っていた。
流石、若い子は回復力が違うのかな?

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靭帯が弛んだままだと

前回書いたサッカーをしている大阪の高校生もそう、彼の場合は捻挫してから足首の靭帯が弛んだままだし、顎関節症で来ている男性も同様に捻挫してから足関節が不安定になりそれを庇って腰を傷めた。
バレーとかで突き指をして、それ以来指を曲げると痛い人も多くいる。

そんな方々に靭帯の弛みをロックするテープをちょこっと貼るだけで本当に足関節を動かしても痛みがない・コキコキしない、指なら曲げても痛くならないしスッと曲がるようになる。

靭帯自体は傷めても痛みはないそうだ。
では、何故動かすと痛いのか?

靭帯が弛んだままだとその周辺の筋肉が正常に働きにくく、どこか無理が来るのが痛みの原因だと思われる。
その状態に先ほどの靭帯をロックするテープを貼ると、靭帯が弛まないので筋肉の機能が正常になるので痛くならない。

今まで関節の弛い箇所はガチガチにアスレチックテープで固めていたが、その必要は全くなくなる。
ましてや、スポーツトレーナーとかでキネシオテープを使って同じようにガチガチに固めているのを見掛けるが、絶対にやめて下さい。
選手を壊す気ですか。
アスレチックテープとキネシオテープは元々哲学が異なるのです。
そういうキネシオテープの「いろはのい」も判っていない人がキネシオテープを貼る事の怖さをこの間目の当たりにしてしまい、戦慄を感じています。

私でなくても良いから、本当にキネシオテーピングを判って貼っている人に巡り合えれば、その選手は本当に幸せでしょう。
例えば、シアトルマリナーズの選手達がその数少ない例に挙げられます。

テーピングサービスに行ってきました、が・・・

キネシオテーピング協会で第25回全日本大学アルティミット選手権大会 関西・中四国地区予選において、協会がテーピングサービスのボランティアを募集していたので、大阪堺市のJグリーン堺に行ってきました。

結果は、(T_T)でした。

まあ、自分も認識が甘かったのかも知れませんが、協会も少し反省してもらわなければ・・・

あんまり暇なので応援に来ていた女性にテーピングやリリースをしたりしていたが、まだまだ暇(>_<)

と、午後3時を回って天王寺にある高校のサッカー部員達が練習に来出したので、「良かったらやってあげるで」と声を掛けたら、その声を掛けられた当人が足首の弛みで来た。
それを解決してあげると、一緒に来ていた子が一旦離れたところで、左記の子に感想を聞いていた(笑)

「あれ、凄いで」と言っているのが聞こえる。

そうすると、意を決してやってきて、えーっと何だったかな、忘れましたが取り合えず悩みは解決してあげました。

すると来るわ来るわ高校生が次々と来てくれた(*^。^*)

本当はアルティミット大会のテーピングサービスに来ているのだから、あまり褒められたことではないのだろうが(一応アルティミットの選手が来た時は高校生は待たせた)、少なくとも自分はキネシオ療法家として効果のあるキネシオテーピングを体験してくれた若い子が増えたという事で良かったのではないかと感じている。
まあ、一人痛みを少し残した子もいたが、急性期だから仕方ないか(と言い訳)(^_^;)

一人載距突起が痛いという子がいたので、後脛骨筋スリットテープとジェルフィッシュテープを貼ったら即痛みがなくなったようだった。

という訳で、夕方はちょっとだけ充実してましたね。

翻って見ると、こちらの態勢がしっかりしていたら、そういうキネシオテーピングを受けられたアルティミットの選手がいたと考えると、これは自分の気持ちだけではなく、選手達に申し訳なく感じる。


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「左腕を挙げると痺れる」

座って靴下を履こうとすると左下腿部内側の痺れ(坐骨神経痛)が出ていた60代の男性。

もう一つ大きな悩みがあり、左腕を方より上に挙げると痺れるとの事。

この場合も「胸郭出口症候群」で、特に小胸筋の状態が良くなかった。
それと、中斜角筋。

特に小胸筋は拘縮が強く、筋肉テストをすると反応が全くなく、また後ろに肩を押されるとかなり痛がっておられた。

坐骨神経痛の方は多少テーピングをしたが、上半身の方はリリース主体で行った。

原因がハッキリしているので、直ぐに楽になられた。

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